見知らぬあなたへ

妄想史観、路上観察学、民俗妄想学、囚われの俳句エトセトラ 要するに浅はかな好奇高齢者の迷言。

荒ぶる神に 添い寝して

2020-09-29 20:22:30 | 日記 里山散策 俳句 路上観察 散文

コスモスや荒ぶる神に添い寝して
           いふり山麓

ずいぶん前の句です

とあるインターネット俳句会では
不評の句でした

でも思い入れが
強かったのでしょう

秋桜が
あちこちで咲きだすと

この句が浮かび
あがります


秋の大風が 吹き渡る日

か細い 秋桜
なぎ倒されて しまいます

でも
翌日には
立ち直っていたりして
ホッとします

ほんとうは

秋桜は
ヤンチャな 荒ぶる神に
優しく
添い寝して あげた
だけなのかも しれません

荒ぶる神の 悲しみ
荒ぶることの かなしみが
わかって いるのですね

秋桜の 美しさ
しなやかさ
芯の 強さに
目を瞠る 想いです

秋がきました
あちこちで
秋桜が 微笑んでいます




心のなかの湖

2020-09-26 21:33:29 | 日記 里山散策 俳句 路上観察 散文
お母さん 僕の机の
  ひき出しの中にできた
 湖を
  のぞかないで下さい
  日本一短い手紙 受賞作より

人は誰でも
  心の中に
   美しい湖を湛えて
  生まれるのだと思う

 湖は
  美しいままにおきたい
   でもお金は欲しい
     目立ちもしたい
    権勢も欲しい
 
  葛藤のさなかでも 
    湖の深奥から
  プクプクと
    浮き上がる泡
 
 はじけた泡から
    言葉が生まれ
  音が生まれる

 それを愛おしむのか
  ないがしろにするのか
     は
       私しだい

  私の湖は
   決して人には見せない
    が
 プクリプクリ
  と浮き上がる泡は
     このブログ 
 いまのところ
   銀河星雲の
    見知らぬ星達に
  泡の 響きを
   
   通信している

    今夜も

   





あれはもう昔の.....

2020-09-24 14:40:48 | 日記 里山散策 俳句 路上観察 散文
あれはもう昔のことです曼珠沙華
          いふり山麓
            

白い 曼珠沙華に
  出逢ったのは
     四年ほど 昔

平泉寺遺跡の
   傍らで 見つけ

その折は 
  酷暑の 夏だったので

あまりの 日照りに
   色褪せたのか と
    痛ましく 思った

いま 萩の寺に
   いるのだけれど



すべてが 萩に
    埋め つくされ

 すこし 鬱陶しく
      なり始めたら

 萩たちの 木陰に
   白い 曼珠沙華を
       見つけた


赤い 曼珠沙華
  切ない恋 に泣く
    フラメンコの 女

 白い
   曼珠沙華は
 愛しき人の
     骨の カケラ
  バレリーナの
     しずかなる 舞


  ああ 諸行無常----

    と 振りむけば


  お地蔵様の 
     優しい 姿




今日の散歩風景

2020-09-20 22:42:44 | 日記 里山散策 俳句 路上観察 散文
しばらくのあいだ
体調を 崩してたので
散歩 できるのが嬉しい

いつも 何気に眺めてた

お地蔵さま が

縛られている---

身がわり地蔵様 ?

それとも何かの 
  啓示を 与え
くださってるのか? 



合掌して

しばらく 歩くと

夕陽が 
積乱雲に 隠れはじめ

大空 いっぱいに
繰り広げ られる
光の交差と 乱舞

鬱から 解き放れ

体にも 心にも
幸せな 一日でした

お地蔵さま ありがとう〜