alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

子供とカフェに行くということ

2011年04月30日 | 日仏子育て事情

 今日は念願のカンニバルカフェという
前からけっこう好きだったカフェに
行ってみたのだけれど フランス人の友人と
その友達と蓮太郎と私という組み合わせ で
そもそも息子と2人でだって まともなカフェに
入ったことは3回くらいしかないというのに
「なんとなく よくある感じで待ち合わせ」を
してみると 案の定 それがうまくいくわけもなく
ここはフランス フランスに慣れてる人は
約束の時間通りに到着することもあまりなく
それが私だけだったらノートでも取り出して
考えごとしてまあいいかと思うのだけど


 息子がいると 注文した飲み物や
食べ物が目の前からなくなってしまったらもうおしまい


 そう かつて友人が京都に来たとき
私にこう忠告してくれていた
「美樹ちゃんのためを思って言うけどね
れんちゃんとはフランスに行かない方がいいと思うよ
だってせっかく行くならちゃんとした研究をしてほしいもん」
その彼は我が家に2泊して 彼と行った嵐山のカフェでは
注文したパフェがすぐくるかどうか そして
息子が食べ終わったらどこまで時間がもつのだろうか
そんなことで気が気じゃなかった
せっかくだからと一緒に行ってみた仁和寺では
息子はお寺の中で大泣きし 入場料を払った私は
やるせない気持でいっぱいになりながら
木でできた廊下の上を泣き叫ぶ息子を抱えて
逆方向に歩いて行った。あの時は本当に辛かった。

 
 そうして私はそんな彼の忠告に従って
一人でフランスに行かせてもらって
沢山のカフェの写真を撮って 2冊目の本を
準備して、、、と思ってたけど
今日カフェで出会った人に質問されて辛かった。
「今回は本を書きにいらしてるんですか?」

 この一ヶ月 本のことなんて
ほとんど頭に浮かばないくらい
私は子育てで一杯だった

 カフェ?子育てカフェは行ったけど
まともなカフェは パリに溢れているというのに
5回も行ってないだろう それはお金がないだけじゃなく
「蓮太郎と行っても仕方がない」と私が思っていたからだろう


 子供がいたら?そうそんな自然な待ち合わせ も
「ミキさんと行きたいカフェがあるんです」と言われても
「ごめん息子がいるから無理です」になってしまう
息子は息子でちょっと我慢しようとやってみるけど
結局うまくいかなくて ストレスを抱えた私も
ストレスを抱えた多くの母になった日本人も
到達する答えというのは同じだろう
「やっぱり行かない方がいい」


 そうしてみんな 諦めていく

 カフェ?無理だね じゃあせめて子育てカフェはどうだろう


 でも私 今日思ったのだけど
息子は日本でカフェに200回以上行っていると思うけど
彼にとっての「カフェ」というのは子育てカフェのような
適当に床で遊んでもいいカフェでしかなく
もしかして 彼はカフェというのを理解していないのかもしれない


 どうしてこんなことするんだろう

 どうしてこんなにひどいんだろう
 
 どうして怒らせる様なことばかりするんだろう!と思うけど


 もしかして ちゃんと説明して
ちゃんと理解をもとめてそしてトレーニングを繰り返したら
彼もできるのかもしれない。


 日本ではすぐ諦める。

 「子供だからね」「子供にはしんどいね」
「子連れでこんなとこ来るべきじゃなかった」
「こんなことしようとした私がバカだった」
そうしてどんどん子供を抱えた母親は社会から
隔離されていく。「子供がいるから何事も
思うようにいかない」母になったその人を
まわりの独身たちは理解ができない
だからどんどん遠ざかってく


 子供がいるから?子供を生んだばっかりに?


 私は本当に哀しかったし辛かったけど

 すべてを諦めないといけないのだろうか

 もしかして やったらできるかもしれない

 それには時間がかかるだろうけど

 まずはカフェに座ってみること
 そして遊びや習慣をつくっていくこと
自分もそれに関わっていって
しばらくしたら 彼は一人で遊んでくれるかもしれない
いきなりその場で言うのではなく はじめから
言い聞かせたら?わかってくれるかもしれない


 彼はメトロでいい子にできるようになったじゃないか
だいぶ手をちゃんとつないで歩けるようになったじゃないか
廊下だって そーっと歩けるようになったじゃないか
だったらちゃんと はじめから「子供だから無理」と
諦めないで こちらも一緒にがんばったなら
カフェにも行くことができるのだろうか
カフェで一緒に時を過して
いい時間を共有することができるのだろうか





 フランスは 「子供だから」と子供とその母親を
セットになって社会から隔離してしまうのではなく
子供だけ保育園にいれてしまうか そうでなければ
他の場所ではそれなりにしつけして
なんとかして 私もそこに行ってやろうと
諦めない姿勢があるように思う
私はここで子供を一人で寝かすことをようやく覚え
そのおかげでだいぶ気持が楽になった
カフェでもなんとかできるだろうか
簡単にはいかなくっても それでもやっぱり
私はカフェに居たいと思う
明日から やっぱり息子とカフェに行こう
そして時間の過ごし方を 一緒に開発できたらいい。

――追記


 その後一ヶ月くらいして訓練をしてみたら
意外にもカフェに行けるようになり、カフェは
こういう場所だというのをわかってくれるように
なりました。「蓮太郎 カフェいったらどうするの?」
「じっとしてるの」「走っていいの?」「ダメ」
「車で遊んでいい?」「ダメ」「じゃあお話は?」
「していいの」「カフェは椅子から降りたら終わりだからね!」
というわけで30分くらい一緒に過せるようになり
カフェ好きの息子になりました。やっぱり
「子供だからどうせ、、、」と思わず「これこれとは
こういうものだ こうするものだ」というのを
教えるとできるようになるみたいです。すごいですね!

フランスに行くなら

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