ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

【通販開始】僕たちは、西南戦争を止めようとした

2023年12月06日 | お知らせ
新刊通販開始しました。

メロンブックスの方が早かったですが
画像登録とかしてなかったので;
表紙も紹介文もない状態を今ちょっとずつ。


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明治九年、年末。川路利良大警視に呼ばれた、
同郷薩摩川内出身の福沢諭吉門下生二人。
「薩摩私学校生を説得して欲しい」と故郷に帰ったが…
戦争に導き、田中直哉を自殺へと追い込んだ「化け物」の正体とは?
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この本は小川原正道さんの
「西南戦争と自由民権」(慶應義塾大学出版会)

これからヒントを得て描いた作品です。
他にもいくつか資料合わせまして、
福沢諭吉の教える自由や個人と
日本に昔から残る「村」社会や同調圧力
というので二年前にちょっと出したのですが

今回は二年経過して、その間の変化も含めて
さらに一歩進めてみました。
そんなものを漫画でやるのはダメだとか
そういう方ももちろんいらっしゃるとは思いますが
出版社絡んでないし、政治家は出ても政治思想というわけではありません。

葛藤した二人のお話。

田中直哉という人は
警察官で、そして福沢諭吉門下生で
「評論新聞」にも寄稿していたようで
曲がったことが許せない、暴力嫌う(諭吉インストされてるなあ)正義漢なんですが
政治の世界に入って、周囲の汚職や権力闘争、派閥争い
そういうものと対峙して
純粋であるが故に、「孤立」して戦ってしまった…のかも
と思いました。

田中は精神を病んで自殺してしまうので
(そっちを主人公にすると話をまとめにくい)
その側にいた友人の柏田を主人公にしました。

柏田は東洋自由新聞という
西園寺公望が中心になって始めた新聞社に入ります。
今回はこの場面を加筆しました。
東洋自由新聞は西園寺の周囲の公家の圧力と政府の圧力で
創刊一ヶ月で廃刊になってしまいました。
(そこでもまた圧力か、と思ってしまいますが)

中江兆民らの「評論新聞」も
大変な逮捕者を出しているので
日本のマスコミはゴミと一刀両断する前に
なぜ海外と違ってゴミ化してしまうのか
歴史を辿ると何か見えてくるんではないか
と、明治あたりを探っております。

今回はBOOTHからとメロンブックス両方
お選びいただけます。




よろしくお願いいたします。

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