ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー8

2024年10月31日 | オリジナル歴史漫画
本日が其の八のラストです。
マップまでをどうぞ
ーーーー






とうとう春になってしまったのですね。

最後に、マップです。



何をしなきゃいけないか
それがわかってる飛高は、何もできなくてオタオタしていた頃とは
ちょっと違うかもしれない
いろんな人と出会って、でも書くことで
動かしていく。
小さいけど明治を始めてるではないの。

私も何度もめげそうになったり凹んだり
でも、飛高が頑張って走ってんだから
と、ずいぶん元気をもらいました。

そんなわけで、「雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜」其の八
サブタイトル「奇跡の筆」は
本日で終了
続きは
(サブタイトル「ペンは剣よりも強し」)にて!

COMITIA150 は 東6 た- 44a 

新刊は「会津の空に伝へて ー犬養木堂と抜刀隊士ー」です!
よろしくお願いします!


一週間のお付き合い、ありがとうございました。

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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー7

2024年10月30日 | オリジナル歴史漫画
続きです;






ーーーーーーーーー
熊本城下の水攻めに引っかかる鳥爪
(川魚がいっぱい取れたそうな)

さらにぼったくり人力車に引っかかる…

衝背軍で軍艦到着。援軍がわんさか来るわけで
官軍としてはいよいよ勝利へGO
なのですが
薩摩も必死の抵抗でして、城南部の八代戦も激化していきます。


明日で其の八、終わり。
続きます。


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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー6

2024年10月29日 | オリジナル歴史漫画
連載6日め
さて、伝の書いた原稿はどこへ?

ーーーーーー







-------------------
佐野常民、大阪の適塾で「佐野常民展」あった時行って来ました。

佐賀鍋島藩出身
慶應3年、パリ万博、明治6年ウィーン万博、
海外視察を通じて日本にも「赤十字」を作ろうと考えていた折
田原坂戦の状況について新聞報道で知り
自腹+かけずり回って資金をかき集め、「博愛社」を作りました。
田原坂資料館の横の弾痕の家(蔵)の中が日赤誕生資料館になっています。

佐野は福地とも知り合いで(もちろん)
福地源一郎、渋沢栄一も博愛社設立の時の募金に協力しました。

何気〜に世界を動かしてる?
小さな羽ばたきのお話なのです。

続く


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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー5

2024年10月28日 | オリジナル歴史漫画
コメンタリー連載5日目です。福地さんのアイデアとは?

ーーーーー










-----------------
福地源一郎が「其の五」で官軍に捕まった飛高を助けたとき
プレイバック…
「私の部下です」と言って助けてくれたわけですが


実際、福地さんは単独で熊本入りしてはおらず
漫画内に出てきました久保田貫一(「戦報別禄」の記事を担当)
それから、明石元二郎と並んで、日露戦争の時に
日本に大きく貢献したジャーナリスト、末松謙澄、この方も
福地さんの「本当の弟子」として(笑)現地入りされていました。

記者なんだから!
できることは書くことしかないでしょ!
他に何ができるのか。
一緒に戦えはしなかったんだから。

でもできることはある。

そう、「其の八」のサブタイトルは
「奇跡の筆」。

(つづく)
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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー4

2024年10月27日 | オリジナル歴史漫画
コメンタリー連載4日目
負傷してしまった飛高ですが。さて











ーーーーーー
庶民の自分からしたら、福地さんは
政府筋とも付き合い多いしと思うんですが
本人の書いたの見ると「そうは思ってなかった」っぽいです。

通訳、書記、そしてまあただの記者だもんね。
でも。

本当に何もできないのか?

(続く)


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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー3

2024年10月26日 | オリジナル歴史漫画
コメンタリー連載「雲よ、伝へて!」その3です

官軍の総攻撃が始まってしまいました
一方、高瀬の宿(記者用)
山縣さん、とは山縣有朋。福地源一郎は山縣の書記です。








ーーーーーーーーー
本日のページは犬養毅、木堂の記事の中に出てくる記述から
第八報の「戦地直報」
篠田鉱造の「明治新聞綺談」を参照にしながら
引用します。

時に官兵の傷を負うて退き来る者に会う
曰く誰ぞ
答えて曰く新聞記者なり、と
官兵予輩の神色自若たるに驚きかつ教えて曰く
子(君orお前)が服装に官の章なし、恐らく我党にうたれん
もしこれより一町を進まば両軍対戦の中央に出るの道なるゆえ
請う このところより退き別に本道より進んで官軍の背後に出よと


医者やってる友人が「ペニシリン無い状態で治療しろと言われても絶望しかない」
だそうで。我々は進歩した医療に生かされてるんですね…。

薩軍本営にたどり着くこともできず撃たれてしまった飛高
さてどうする

(続く)


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【田原坂総攻撃編!】連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー2

2024年10月25日 | オリジナル歴史漫画
(歴史創作上、虚構として話しますが;)
長次くん、兄でなく自分に、もしかして初めて期待がかかって
彼なりになんとか活躍したいと思ったんだろうな。
ヤケに突っかかってしまうのは、実は佐々に構われるのが嬉しかった、のかも。

長次くん、その震えは「武者震い」じゃないよな。
でも怖いだとか、寂しいだとか、言いたくて言えなくて戦ったんだな。
そして薩軍の病院(包帯処)が植木…何気に遠いじゃねえかバカヤロウだよ。


この場面からの続き










田原坂、粘土の赤土なんですよ。
滑る。とにかく。








ーーーーーーーーーーーーー
注)「其の五」で谷村と迷った先にあった小屋↓




----------------
明け方、とうとう官軍の砲撃が始まります。
伝、午前六時だよ。時計持って無いわな。高価だもんね。

細かいことをこだわりますと
1877年、3月20日
熊本の日の出時刻はAM6:40です

まだ真っ暗だね

(続く)
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連載「雲よ、伝へて!明治報道奮戦記 其の八」ー1

2024年10月24日 | オリジナル歴史漫画
「其の八」描いて一年経過しましたので
こちらに公開します。
pixiv、X、共に時代が変わりまして…AIとかほんとどうなるんでしょうね。
どちらもあれってアカウントが必要だしな。
ブログはどうなんでしょう。

オリジナルで歴史もの同人誌なんてよほどでないと読んでもらえないのよね;
でもいいのよ…好きだからしょうがない。

さて!「其の八」はいよいよ田原坂総攻撃です。

この後は、めでたく衝背軍が到着し、官軍の一方的な勝利
薩摩は敗走をくりかえすことになります。
雨は降る降る、人馬は濡れる」の田原坂戦です。

この物語は西南戦争を取材した、記者の話です。
主人公の飛高は兵士じゃないので戦闘には出れません。
記者として何ができるのか…。

と、その前に
「其の八」は「其の七」のラストから続いていますので;
そこだけちょっとおさらいします。
前回のラストは熊本隊の高橋長次くんで終わりました。
熊本協同隊もいいんですが(自由で;)
熊本隊の友情は本当に美しひ…
佐々って部活の真面目な先輩みたいです。
責任感じすぎて隊長やめたいとか言い出す。(佐々、隊長やめるってよ)

記者の話をメインに、西南戦争エピソードを拾っていますが
佐々もスピンオフやりたい。
シリーズ終わってしまったので一人ずつ埋めていこうかな。


(其の七メインの高橋長次君についてはフォトチャンネルでどうぞ!)

では、前回のラストから。














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここから「其の八」です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
















続く
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西南戦争終結の城山と三浦梧楼

2024年09月24日 | オリジナル歴史漫画
9月24日は西南戦争終結の城山戦です。

「雲よ、伝へて!」其の九で
城山戦を描きました。
物語が新聞記者、ジャーナリズムの話なので
まとめるの大変で
ちょっとだけになってしまいましたが




この城山戦
西郷らを追い詰めたのは
官軍の三浦梧楼です。

三浦梧楼については
5月に出た
これにてすこし。
あああ解像度がまた;低いか〜


そうなのです。
先に山鹿で桐野さんと対戦しているのです。

三浦梧楼は長州、明倫館出身です。
しかもこの後、自由民権運動にもちょっと関わり
後に朝鮮王妃殺害に関与ということで
興味深い人物だなあと思います。
謎が尽きない。

三浦梧楼は後年
「西郷の美点は情にあつい、慈悲深い
全く己というものを眼中に置かないところにある」
と語ったそうです。

薩摩ファンには申し訳ないけど
私なんかは、「西郷って中身はごくせんのヤンクミ」と思えてきます。

城山戦前にはこんな逸話がありました。
評論新聞の記者に草案を書かせ
野村忍介が、全員官軍に降伏を申し出て切腹でもなんでもして
西郷だけは助けてもらうように訴えよう、と。

しかしこの案は桐野が止めます。
(野村忍介とは城下戦からずっと合わないなあ…)


この城山戦は、ちょっと前まで
別府晋介は西郷を介錯できたのか?なんて議論もありました。
桐野がやったのではないか?みたいな。
が、最近になってやっぱり晋介の説。

うん、やっぱり桐野さんに降参は似合わない。

多くの歴史創作で桐野はやっぱり
銃弾の中に消えていく。
「其の九」でそれぞれの、西郷の「士の卒、卒の士」
を考えて描きましたが

サムライとして死ぬか
サムライ自体やめて別の生き方を選ぶか

どれもその人の選ぶ道で、不正解は無いのでしょう。


城山戦は本当に構成が難しくて
ページ数との格闘だったんで
いずれ別で出したいです。
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雲よ、伝へて!其の七チャンネル

2023年06月21日 | オリジナル歴史漫画
「其の八」制作に入っております。
現在、シナリオ完了、表紙絵のラフ完了
佐野常民のキャラデザあたりです。

其の八はコミティア145で発行予定です。

つきましては前回「其の七」のchを作りましたので
追加しておきます。
「読み切り」で続けるはずだったのですが
7と8は「つづく」です;

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【連載】雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜其の7ー⑦

2023年02月26日 | オリジナル歴史漫画







ーーーーーーーーーー
vol.7はここまでです。
毎回読み切り形式で出してたんですが
7と8は「続く」ですいません;

なぜかって
戦記要素も入ってますから史実を追うと
毎回悲しい死別で終わってしまいます。
しかし漫画ってのは基本、主人公が活躍する姿に読者は自分を重ねるわけで
毎回暗く終わるのは、自分的にはタブーです。
(だからラストは編集長とかが出てたりする)

じゃあ、どうする。どうする田原坂。

このお話はラストまで概ね話は決まっています。
それを進めていく上で、どうしても
薩摩の西郷小兵衛(明日が命日ですね…)
谷村計介、村田岩熊の死を
「漫画だから記憶を失ったけど、生きていた」ような描き方は
できないなあと思いました。

まあ飛高、チビですが
何もできないわけではないかもよ。

というわけでとりあえずお話は次回へ。
次回は佐野常民が出るので、キャラデザの為に
資料集めにあちこち奔走しております。
長次くんのその続きもね。

拙作にて申し訳ないですが
お読みいただいてる方、ありがとうございます。
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【連載】雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜其の7ー⑥

2023年02月25日 | オリジナル歴史漫画



続。
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【連載】雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜其の7ー④

2023年02月23日 | オリジナル歴史漫画
続き





続。
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【連載】雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜其の7ー③

2023年02月22日 | オリジナル歴史漫画
続き






ーーー
ちょっと解説補足

佐々さん困ってますが;
士族には
「厳しい上下関係と礼儀」は維新後も残ったので
あくまで漫画としての
長次の性格、キャラっすよ〜^^ 悪しからず。


この時期、辺見さんは史実では宮崎方面に兵を集めに行ってたらしいけど
配置上くだけキャラが彼しかいないので使っちゃいました;
銃身を掴んで倒して片手で斬る戦法、これは史実資料からです。
(薩摩ホグワーツ怖い)

抜刀隊が出てきましたね。
抜刀隊を申し出た3人は、最初は警察として南関で警備に当たっていたとかです。
園田安賢、川畑雅長、大警部の上田良貞。
山縣、即答ではなかったようで。冷静で慎重な彼の性格を垣間見るな〜。

ちなみに本誌巻末「日々吶吶」の解説で書きましたが
3/15付で抜刀隊、死者33人、負傷者50人
凄まじいとしか言いようがないです。

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【連載】雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜其の7ー②

2023年02月21日 | オリジナル歴史漫画
2回めです










ーーーーー
「かちあい弾」は最近の研究本に
接着剤で簡単に捏造できると書いてあって…
昔は「多く見つかっている」とあったけど
確率的にそんなわけなさそうですよね…

まあ1つぐらい本物あって欲しいです。



続く
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