私はなんでもできる。
お金も稼ぐ。
傷付かない。
自由だ。
私の家族もそう思うらしい。
初詣。
暇をしてるだろう祖母を連れ出しお参りに。
欲しいと言ったお守りを買い、おみくじを引き、ばあちゃん孝行を、と思った最後の最後に言われた言葉。
あなた以外の孫にお祈りをしてやって。このお金で。あなたはしてやる必要がない。あなたは金持ちでしょう。あなたも必要なら自分でどうぞ。
はじめてこんなにあからさまな差別を受けました。自分の幸せを願わない人からもらった、私以外の孫の祈祷代が、私の手の中で震えてるのがわかりました。
体も丈夫で、お金も稼いで、結婚もせず、好きな服を着て、旅行も楽しみ、子どももいない、好きなように生きている私は、
か弱い体で4人も子どもを産む母より
大変な時に子育てに一生懸命な姉より
苦労して大病で寝たきりの兄より
ちっともうまくいかないスポーツ選手の弟より
ずっとずっと恵まれていて
ちっとも苦労していないようで
祖母から見て腹立たしいのだろう。
お前も
他の兄弟の苦労を
少しでも背負いなさい。
その仕打ちなんだそう。
人生の中で、こんなにショックだったことはありません。気付かないようにしてきたけど、家族に必要とされていないことをやっとやっと自覚しました。
戸棚から見つけた母宛の私の手紙。
一緒に私とお風呂に入ってください。
キャンプ前の手紙。
私がいない時も思い出してね。
どれだけ私が愛されることに必死だったのか
私は初めて知りました。
母は泣きながら
寂しい思いをさせていた、と。
私は今も自分のことで精一杯だ、と。
生きてきて家族に愛されなかった私の気持ちは
きっと誰にもわからない。でも愛せなかった家族の気持ちもわからない。
私の親は子どもです。
選択肢もなく子どものまま親になり
自分の気持ちに蓋をしたまま
社会にさらされ
頼る場もなく互いに依存しあって生きてきました。
母は今自分が何をしたいかわかりません。父は今、自分がなぜ生きているのかわかりません。でもそれぞれが自分の足で生き抜くことを怖がり、辛い辛いと言いながら、我慢しあって生きています。家族全員を病気にしながら。
もう家族ごっこは終わりにしたい。
本当に大切なら
辛くても切り込まなくてはいけない問題だと
私は思う。
私は彼らがどんなに苦しかろうと
この家族ごっこを終わらせる必要があると思う。
それができるのは
おそらく私だということも
本当によくわかる。
兄が寝たきりなのも
父が暴力的なのも
母が病気になるのも
全てこの家族が
バラバラにならないための
最後の手段をつかっている。
私たちは
本当の意味で家族になる時が来たんだと思う。
母を自立させ、自由にしたい。
父を解放して、休憩させたい。
そして、子どもを大人へと。
正しい家族を作れなかった
私たち家族の大きな贖罪なんだよ。
逃げてはいけない。
私はこの家族との
決別を
ここに誓います。
私たちに
本当の幸せを。
生まれてくる子に
本当の愛を。
大切な家族が
心から安心して
生きていけますよう
どうか
お力添えを。
お金も稼ぐ。
傷付かない。
自由だ。
私の家族もそう思うらしい。
初詣。
暇をしてるだろう祖母を連れ出しお参りに。
欲しいと言ったお守りを買い、おみくじを引き、ばあちゃん孝行を、と思った最後の最後に言われた言葉。
あなた以外の孫にお祈りをしてやって。このお金で。あなたはしてやる必要がない。あなたは金持ちでしょう。あなたも必要なら自分でどうぞ。
はじめてこんなにあからさまな差別を受けました。自分の幸せを願わない人からもらった、私以外の孫の祈祷代が、私の手の中で震えてるのがわかりました。
体も丈夫で、お金も稼いで、結婚もせず、好きな服を着て、旅行も楽しみ、子どももいない、好きなように生きている私は、
か弱い体で4人も子どもを産む母より
大変な時に子育てに一生懸命な姉より
苦労して大病で寝たきりの兄より
ちっともうまくいかないスポーツ選手の弟より
ずっとずっと恵まれていて
ちっとも苦労していないようで
祖母から見て腹立たしいのだろう。
お前も
他の兄弟の苦労を
少しでも背負いなさい。
その仕打ちなんだそう。
人生の中で、こんなにショックだったことはありません。気付かないようにしてきたけど、家族に必要とされていないことをやっとやっと自覚しました。
戸棚から見つけた母宛の私の手紙。
一緒に私とお風呂に入ってください。
キャンプ前の手紙。
私がいない時も思い出してね。
どれだけ私が愛されることに必死だったのか
私は初めて知りました。
母は泣きながら
寂しい思いをさせていた、と。
私は今も自分のことで精一杯だ、と。
生きてきて家族に愛されなかった私の気持ちは
きっと誰にもわからない。でも愛せなかった家族の気持ちもわからない。
私の親は子どもです。
選択肢もなく子どものまま親になり
自分の気持ちに蓋をしたまま
社会にさらされ
頼る場もなく互いに依存しあって生きてきました。
母は今自分が何をしたいかわかりません。父は今、自分がなぜ生きているのかわかりません。でもそれぞれが自分の足で生き抜くことを怖がり、辛い辛いと言いながら、我慢しあって生きています。家族全員を病気にしながら。
もう家族ごっこは終わりにしたい。
本当に大切なら
辛くても切り込まなくてはいけない問題だと
私は思う。
私は彼らがどんなに苦しかろうと
この家族ごっこを終わらせる必要があると思う。
それができるのは
おそらく私だということも
本当によくわかる。
兄が寝たきりなのも
父が暴力的なのも
母が病気になるのも
全てこの家族が
バラバラにならないための
最後の手段をつかっている。
私たちは
本当の意味で家族になる時が来たんだと思う。
母を自立させ、自由にしたい。
父を解放して、休憩させたい。
そして、子どもを大人へと。
正しい家族を作れなかった
私たち家族の大きな贖罪なんだよ。
逃げてはいけない。
私はこの家族との
決別を
ここに誓います。
私たちに
本当の幸せを。
生まれてくる子に
本当の愛を。
大切な家族が
心から安心して
生きていけますよう
どうか
お力添えを。