新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の患者さんが全国で増加しています。
報道されているようにコロナウイルスは元は風邪を起こすウイルス(のうちの一種)です。コロナウイルスは、新型コロナウイルスを含めて主に咳やくしゃみのしぶきにより伝播します。これを飛沫(ひまつ)感染と言います。またウイルスで汚染した手指を介して目・鼻・口の粘膜に伝播します。これを接触感染と言います。従って感染を防ぐには咳やくしゃみのしぶきを出さないように咳エチケットやマスクの着用が必要です。また手指衛生(手洗いや消毒)も大切です。
一方で結核菌や麻疹ウイルスは空気中を長時間漂うことが知られており、これを吸い込むことで感染します。これを空気感染と言います。新型コロナウイルスは現時点では空気感染の可能性はきわめて低いと考えられますが、ウイルスが一時的に空中を浮遊し感染源となる可能性は指摘されています。
当院では空気感染するような病原体までも無効化する特殊な紫外線殺菌装置UVGI(ultraviolet germicidal irradiation)を設置しています。床から高い位置で紫外線ランプを照射し部屋の上部の空気を殺菌します。空気は自然に対流するので次々に殺菌され、部屋全体の空気が清浄化します。紫外線は水平方向にしか照射されないような特殊な構造になっているので、部屋の中の人が有害な紫外線を浴びることはありません。またオゾンを発生しないため嫌なにおいもしません。このUVGI以外にも多くのメーカーから空気清浄機が発売されていますが、医療の現場で推奨されているものはUVGIだけです。当院では開院当初からUVGIを待合室・診察室・処置室に設置しています。
「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。
豊橋市ではインフルエンザは12月初めから増え始め、第50週(12月9日~12月15日 )に警報レベルとなりました。インフルエンザは一般に低温・乾燥の状態で流行しやすいと言われています。一方で最近の研究では湿度が高くても感染力は弱まらない可能性も指摘されています。
当院では冬期には加湿器を稼働させてきましたが、開院以来使用してきたものが故障したため、今シーズンからバルミューダのRainという加湿器を待合室に2台設置しました。見た目は「壺」ですが、なかなかパワフルに加湿してくれます。その上で温湿度計で適切な温度・湿度となるように管理しています。
「いむれ内科クリニック」の2019年の診療は本日で終了させていただきました。2020年は1月6日(月)から診療を開始いたします。よいお年をお迎えください。
「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。
インフルエンザ予防接種の予約の受付を開始します。昨シーズンはワクチンの納品が不規則で納品予定も直前にならないと分かりませんでした。このため多くの方に予約の変更をお願いすることになりご迷惑をおかけいたしました。このため今シーズンは申込書(書面)での予約をお願いすることとしました。電話およびインターネット(診療予約専用サイト)での予約はできませんのでご了承ください。昨シーズンまでは電話予約を承っていたのですが、しばしば電話が殺到して受付の事務職員の手が取られてしまい業務が滞ってしまいました。インターネットでの予約は便利なのですが、予約の方の人数(ワクチンの必要本数)が細かくコントロールできず破綻してしまいました。
今シーズンは当院に受診歴のない方の予約は承れません。ただし定期の接種の方(「高齢者インフルエンザ予防接種予診票」が送付された方)は初診でも受け付けます。また3歳未満のお子さんの予約は承れませんので小児科でご相談ください。
インフルエンザ予防接種の予約についての詳細は当院のwebサイトをご覧下さい。
「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。当院のwebサイトを常時SSL化(常時HTTPS化)しました。
従来はログイン画面やクレジットカード決済画面のみ暗号化通信(SSL)をするのが通例でした。しかし最近のセキュリティ意識の高まりから、Google ChromeやApple Safariなどのブラウザで暗号化通信に対応していないサイトを表示すると、アドレスバーに「保護されていない通信」「安全ではありません」などと表示されるようになりました。
そこで当院でも常時SSL化して常に暗号化通信をするように改修しました。従来のサイトにアクセスしても自動的に転送されますのでご安心ください。
X線撮影のシステムを入れ替えるため工事をしています。通常の診療には支障がないように、休診日に何回かに分けて工事をします。
皆さんはX線写真(レントゲン写真とも言いますね)はどのように撮影するのかご存じでしょうか。
- フィルム
フィルムカメラ(銀塩カメラ)と同じように、体のそばにフィルムを置いてX線を照射して感光させます。フィルムを暗室で薬品に浸して処理し像を浮かび上がらせます。フィルムにはX線が通りやすいところは黒く、通りにくいところは白く写ります。撮影してからフィルムができあがるまで5~10分もかかります。フィルムはシャウカステンという照明器具に吊り下げて判読します。
- CR(Computed Radiography)
画像をデジタルで処理するシステムです。フィルムの代わりにイメージングプレート(IP)を使います。X線を照射するとイメージングプレートの中の特殊な蛍光体(光輝尽性蛍光体)に画像が蓄積記録されます。次にイメージングプレートを読み取り装置にセットしてレーザーを照射します。蓄積記録されたX線のエネルギーに相当する蛍光を発するので、これを読み取ってデジタル化します。画像はコンピューターで液晶ディスプレイに表示できるため、フィルムを吊り下げるシャウカステンは必要ありません。撮影してから画像ができあがるまでの時間は2~3分に短縮されます。またフィルムよりもX線の検出感度が高いため、照射するX線の量が少なくて済みます。
当院では開院時からこのCRシステムを利用していました。
- DR(Digital Radiography)
CRシステムがさらに進化したもので、イメージングプレートの代わりにフラットパネルディテクター(FPD)を使います。パネルにはシンチレーターというものが塗布されており、X線が照射されると蛍光を発します。シンチレーターの下層には蛍光を検出する半導体(ディテクター)が数百万個も縦横に配置されており、画像を即座にデジタル化します。パネル単体で画像がデジタル化されるため、CRシステムのような読み取り装置は必要ありません。撮影してから画像ができあがるまで数秒と極めて高速です。またCRシステムよりもさらにX線の照射量を低減できます。
当院はコニカミノルタジャパン株式会社Aero DR PREMIUMを採用します。