いむれ内科クリニック

愛知県豊橋市のクリニック
内科・感染症内科・呼吸器内科・アレルギー科

新型コロナウイルス抗体検査始めました

2021-09-09 19:23:36 | 予防接種
「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種が進んでいます。当地区では高齢の方への接種は一巡したと思われますが、それ以外の方への接種はワクチン製剤の供給が滞っているため個別接種(かかりつけ医での接種)は困難な状況です。このため大規模接種会場などでの接種をご案内しています。詳しくは接種予約サイトをご覧いただくかコールセンターへお問い合わせください。

一般に感染症にかかるとその病原体に対する免疫(抵抗力)ができます。病原体を元に作られたワクチンを接種すると感染症にかかるのと同様に免疫ができ、その感染症にかかりにくくなったり、かかっても病状が軽く済んだりします。

現在日本で使用されている新型コロナウイルスのワクチンは3種類ありますが、いずれもウイルスがヒトに感染する際に足掛かりとするスパイクタンパク質の「設計図」となる遺伝情報を投与するものです。すると細胞中で新型コロナウイルスのタンパク質が作られ、その結果免疫が誘導され抗体が作られるという仕組みです。

当院では新型コロナウイルスのワクチンを接種した後の効果を確かめることができる「抗体検査」を始めました。ワクチン接種後2週間以上経過してから検査をするとよいでしょう。検査は採血をして行い、結果は1週間程度でご自宅に郵送いたします。自費の検査となり料金は4,400円(税込)です。詳しくは受付でお尋ねください。

新型コロナウイルスワクチンの接種が始まります。

2021-05-20 21:29:48 | 予防接種
「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。

豊橋市では新型コロナウイルスワクチンの接種のための無料クーポン券が先日から発送されており、まず80歳以上の方から届いていると思います。来月になると79歳以下の方にも順次送られてきます。

クーポン券が届いたら、同封されているお知らせに従ってインターネットまたはコールセンターで予約をして下さい。接種会場として当院を指定して下さい。接種の予約枠は順次拡大します。予約枠が一杯であっても後日予約が取れるようになりますので再度確認してみてください。

当院の診察券をお持ちの方でインターネットなどでの予約が難しい場合は、当院で代行することもできます。電話で承ることはできないため、受付にクーポン券をお持ちください。なお代理予約の受付は午前10時以降となります。

見出しの写真は本日当院に届いた新型コロナウイルスワクチンです。 PfizerとBioNTechが開発したもので「コミナティ筋注」という薬剤です。5月24日(月)から接種を開始します。接種のため来院されるときは
  • 無料クーポン券
  • 予診票
  • 本人確認書類(健康保険被保険者証や運転免許証)
を忘れずにお持ち下さい。予診票は事前に記入しておいて下さい。上腕部に筋肉注射しますので、半袖シャツなどの接種しやすい服装でおいでください。ワクチンは3週間空けて2回の接種が必要です。

インフルエンザ予防接種の受付を始めました

2016-09-23 21:59:22 | 予防接種

「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。今シーズンのインフルエンザ予防接種の受付を始めました。任意の接種は10月1日(土)から、豊橋市の高齢者インフルエンザ予防接種は11日(火)からです。詳細は「いむれ内科クリニック」のwebサイトをご覧下さい。

昨シーズンまではプレフィルドシリンジ(薬剤充填済みの注射器)製剤のワクチンを使用していました。これは以前ご紹介したようにいくつかのメリットがあるのですが、今シーズンは各ワクチンメーカーとも供給中止となってしまいました。昨年発覚した化血研の事件により、ワクチンの供給が不安定になることが予想されるためのようです。このため今シーズンは写真のようなバイアル製剤を使用します。供給中止は今シーズンのみのようですので、来シーズンからはまたプレフィルドシリンジ製剤に戻したいと思います。

ヨーロッパでは9割以上のワクチンがプレフィルドシリンジ製剤で供給されているそうです。日本でも徐々に増えてきましたがまだ少数派です。「いむれ内科クリニック」では安全・安心な医療を提供するため、いろいろな工夫をしていきたいと思います。


インフルエンザ予防接種の予約を開始しました

2015-09-16 23:08:15 | 予防接種

「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。本日からインフルエンザ予防接種の予約を開始しました。詳細はいむれ内科クリニックのwebサイトをご覧ください。

ご存じの方も多いと思いますが、インフルエンザウイルスは大きく分けてA型とB型の2種類があります。C型もありますが大きな流行を起こすことは少ないと言われています。A型ウイルスはさらに多くの亜型に分類されます。

昨シーズンまでのインフルエンザワクチンはA型のウイルスを2種類、B型のウイルスを1種類使用して作られていました(3価のワクチン)。今シーズンからはB型も2種類使用するようになりました。これを4価のワクチンと言います。

A型株
A/カリフォルニア/7/2009 (X-179A) (H1N1)pdm09
A/スイス/9715293/2013 (NIB-88) (H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
 
今シーズンも昨シーズンと同様「北里第一三共」のワクチン製剤を使用する予定ですが、3価から4価になったために仕入れ価格が大幅に上昇してしまいました。やむを得ず接種料金を改定させていただきます。ご了承ください。

FluMist フルミスト: 鼻腔噴霧用インフルエンザ生ワクチン

2014-12-30 10:45:48 | 予防接種

「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。クリニックは12月28日(日)から1月5日(月)まで休診させていただき、6日(火)から通常診療いたします。

今シーズンはインフルエンザの流行の立ち上がりがやや早く、愛知県は12月24日(水)にインフルエンザ注意報が発令されました。当クリニックの周辺でもいくつかの小学校で学級閉鎖の情報がありました。年末年始の休みで人の移動が激しくなるため流行の拡大が懸念されます。人混みに出るときはマスクを着用したり、手をよく洗うなど予防に努めてください。

インフルエンザの予防接種はお済みでしょうか? 現在日本ではインフルエンザのワクチン製剤は3価の不活化ワクチンが使用されています。すなわちインフルエンザのウイルスをホルマリン等で不活化して、注射で投与するものです。これにはA型のインフルエンザウイルスが2種類、B型が1種類含まれています。一方米国では鼻腔噴霧用インフルエンザ生ワクチン「FluMist フルミスト」が使用でき、小児には推奨されています。

「FluMist フルミスト」は注射ではなく、鼻腔にスプレーするタイプのワクチンです。このため注射の痛みはありません。病原性を弱めたインフルエンザウイルスが生きたまま入っているので、注射のワクチンより効果が高いとされています。またこれは4価のワクチンで、A型のインフルエンザウイルスが2種類、B型が2種類含まれています。最も多い副反応は鼻水・鼻づまりで、約30~50%の方に見られます。生ワクチンなので接種によりインフルエンザ様症状を発症する可能性はゼロではありませんが、現在までに健常人で発症した報告はありません。

「FluMist フルミスト」は日本では認可されていませんが、医師が個人の責任で輸入して使用することはできます。当クリニックでも今シーズン初めて試験的に輸入して、私と家族、一部のスタッフに使用してみました。私は少し鼻水が出ましたがすぐに治まりました。日本では独自に鼻腔噴霧用の不活化ワクチンも研究されています。近い将来、注射しなくてよくなるかもしれません。