こんにちは、「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。感染性胃腸炎の原因ウイルスの一つにノロウイルスがあります。2012年4月からノロウイルス抗原定性検査(迅速検査)が保険でできるようになりましたが、対象患者さんが限られています。
- 3歳未満の患者
- 65歳以上の患者
- 悪性腫瘍の診断が確定している患者
- 臓器移植後の患者
- 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
当院でも検査はできますが、検査結果が陽性でもとくに治療方針に変わりがありません。すなわち脱水状態にならないように水分をしっかり摂って、吐き気止めや整腸剤などの対症療法のお薬を服用します。
「感染性胃腸炎の原因がノロウイルスなら出勤(登校)停止になるので検査して欲しい」という問い合わせを時々いただきます。原因ウイルスはノロウイルスの他にもいくつかありますが、ノロウイルスなら危険、他のウイルスなら安全(うつらない)ということはなく、症状のある間は他の人にうつす危険があります。症状がしっかり治まるまでは自宅療養をお勧めします。