「いむれ内科クリニック」の院長の山本景三です。
豊橋市内でも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染する方が増え、うち1名の方はお亡くなりになったとのことです。ご冥福をお祈りいたします。
私は内科医ですがその中でも感染症を専門として診療してきました。このため当院では感染症の診療に必要な建物の構造と設備を整えています。医療機関によっては、発熱や咳などの症状があり感染症のおそれがある方を通常の患者さんと同じ待合室でお待ちいただかざるを得ないところもあるようです。当院では専用の待合室にすぐにご案内するようにしており、待合室の構造も専門的な観点から工夫を凝らしています。
- 3組までの患者さんの入室に対応しますが、イスを背中合わせにしたり間に仕切りを設けたりすることで、咳やくしゃみを相互に浴びることがないようにしています。
- 紫外線空気殺菌装置(UVGI)を設置しています。紫外線は天井付近にのみ照射されており安全です。
- 特殊な換気装置を設置しています。簡易的な陰圧室となるため肺結核や麻疹(はしか)などの空気感染する病気にも対応できます。
今回の新型コロナウイルス感染症の増加に伴いこの待合室の運用をさらに強化しました。
- 1組の患者さんのみご案内します。このため入室を要する方が複数来院された場合は、自家用車内でお待ちいただくことがあります。
- 患者さんが退出されるたびに接触した面などの消毒を行います。
- 特殊な換気装置を常時稼働させます。
このような工夫をすることで院内での患者さん相互の感染を減らす努力をしています。