毎週OM-1ですが、クワッドピクセルAF採用は予想がはずれました。
像面位相差AFは撮像センサ上に位相差検出用のセルを設けたものですが、いくつか欠点があります。位相差検出用センサは位相差検出のため、レンズの一部を通った光だけを受光するようになっています。このセルは撮影用には使えません。つまり欠陥画素があるのと同じです。周囲の画素で補間するので実画でその影響が出た画像を見たことは無いのですが、気にはなります。また位相差AFではF8程度に絞った光束を使います。これはレンズのF値が変わってもいつも同じ位相差を得るためですが、このためレンズの絞り値の制限があります。また絞り込んでいるため低輝度に弱くなります。
キヤノンのデュアルピクセルAFは、実際の撮像セルを分割することで位相差信号を得るもので、上記のような欠点はありません。ただデュアルピクセルAFでは左右に2分割しているので基本的には水平なラインについてはAFができません。一眼レフの位相差AFではクロスタイプのセンサを使って、縦横いずれのラインでもAFができるようになっています。
クワッドピクセルAFは4分割センサを使い、組み合わせ方を変えることで同じように縦横いずれのラインでも合わせることができます。スマホ用としてはソニーが実用化していますが、レンズ交換式ではまだ採用された例はありませんでした。キヤノンかソニーが最初に採用すると思っていたのですが、OMDSとは驚きました。
欠点としてはセンサの構造としては画素数の4倍のセンサを持っているわけで、読み出し時間も4倍の画素数のセンサ並みにかかることになります。読み出し時間の高速化はスペックに直結しますので、スペックとしては不利になります。(スマホではそれぞれのセンサのデータを使って画素数の4倍のデータ量の画像を得ることもおこなっているようですが、同じマイクロレンズ下では合焦時同じところを見ているはずなので、画素数以上のデータは得られないはずです。)つまり画素数の割に処理能力を要するので高画素化には不利になるわけです。
ただ1)レンズを透過するすべての光量を使用し、2) 撮影と同時に実施可能で 3)苦手な被写体の少ない この方式は現状のAFシステムとしてはベストの方法だと思われます。OMDSで実現できたのであればフジフィルムでも採用されておかしくありません。当然ソニーやキヤノンでも開発されていると思います。数年後にはクワッドピクセルAFが標準の時代になっているかもしれません。
積層裏面照射センサという高価なセンサによるコストアップも懸念されるところでしたが、メカ的にベース機と思われるE-M1markⅢから価格COMの初値で5万円ほど(約25%)とまあ妥当な範囲にとどまっています。ローエンドへの導入は厳しいですが、中級機クラスへの導入も期待できると思います。いろいろと楽しみです。
像面位相差AFは撮像センサ上に位相差検出用のセルを設けたものですが、いくつか欠点があります。位相差検出用センサは位相差検出のため、レンズの一部を通った光だけを受光するようになっています。このセルは撮影用には使えません。つまり欠陥画素があるのと同じです。周囲の画素で補間するので実画でその影響が出た画像を見たことは無いのですが、気にはなります。また位相差AFではF8程度に絞った光束を使います。これはレンズのF値が変わってもいつも同じ位相差を得るためですが、このためレンズの絞り値の制限があります。また絞り込んでいるため低輝度に弱くなります。
キヤノンのデュアルピクセルAFは、実際の撮像セルを分割することで位相差信号を得るもので、上記のような欠点はありません。ただデュアルピクセルAFでは左右に2分割しているので基本的には水平なラインについてはAFができません。一眼レフの位相差AFではクロスタイプのセンサを使って、縦横いずれのラインでもAFができるようになっています。
クワッドピクセルAFは4分割センサを使い、組み合わせ方を変えることで同じように縦横いずれのラインでも合わせることができます。スマホ用としてはソニーが実用化していますが、レンズ交換式ではまだ採用された例はありませんでした。キヤノンかソニーが最初に採用すると思っていたのですが、OMDSとは驚きました。
欠点としてはセンサの構造としては画素数の4倍のセンサを持っているわけで、読み出し時間も4倍の画素数のセンサ並みにかかることになります。読み出し時間の高速化はスペックに直結しますので、スペックとしては不利になります。(スマホではそれぞれのセンサのデータを使って画素数の4倍のデータ量の画像を得ることもおこなっているようですが、同じマイクロレンズ下では合焦時同じところを見ているはずなので、画素数以上のデータは得られないはずです。)つまり画素数の割に処理能力を要するので高画素化には不利になるわけです。
ただ1)レンズを透過するすべての光量を使用し、2) 撮影と同時に実施可能で 3)苦手な被写体の少ない この方式は現状のAFシステムとしてはベストの方法だと思われます。OMDSで実現できたのであればフジフィルムでも採用されておかしくありません。当然ソニーやキヤノンでも開発されていると思います。数年後にはクワッドピクセルAFが標準の時代になっているかもしれません。
積層裏面照射センサという高価なセンサによるコストアップも懸念されるところでしたが、メカ的にベース機と思われるE-M1markⅢから価格COMの初値で5万円ほど(約25%)とまあ妥当な範囲にとどまっています。ローエンドへの導入は厳しいですが、中級機クラスへの導入も期待できると思います。いろいろと楽しみです。
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