一寸年配の人ならアメリカの『スポック博士の育児書』(翻訳は暮らしの手帖社刊行)の世話になった人もいるだろう。日本の松田道雄の育児書(岩波)もよく普及していた。これらが双璧だった。
で、『スポック博士の育児書』は、ベストセラーで版を重ねているが、日本では第六版までしか翻訳されていない。実は、第六版までは、スポック博士は「牛乳推進論者」だったが、1998年の第七版から180度考えを転換し「牛乳批判論者」になったのだ。2004年の英文第八版によってスポック博士の考え方をみてみよう。これらはJANE PLANT教授(女性イギリス人科学者)の『乳がんと牛乳』に訳者:佐藤章夫さんの注として次のようにある。
「アメリカ人の心臓発作に到る道程は子供のころから始っている。すでに3歳で、多くのアメリカの子どもの動脈壁に脂肪が付き始める。12歳の子どもの70パーセントに動脈硬化の初期変化がみられ、21歳になるとほぼ全員に動脈硬化が始っている。肥満がアメリカ社会全体を覆うようになった。アメリカは社会全体で食生活を変えなければならない。最悪の食品は乳・乳製品である」
「長いあいだ、お医者さんは少年少女にたっぷりカルシウムをとらないと、年をとってから骨がもろくなってしまうと言い続けてきた。事実、米国科学アカデミーは、1~3歳の子どもは1日500ミリグラム、4~8歳は800ミリグラム、9~18歳は1300ミリグラムのカルシウムが必要だと述べている。こんなにたくさんのカルシウムをとる手っ取り早い方法は牛乳をたっぷり飲むことである。アメリカは国をあげて『もっと牛乳・乳製品を!』という宣伝キャンペーンを繰り広げてきた。しかし、最近、こんなに大量のカルシウムが子どもに本当に必要なのかと疑問を投げかける専門家が現れるようになった。たとえば、12~20歳の女性を対象にした研究によると、1日500ミリグラム(勧告量の40パーセント)以上のカルシウムをとっても、骨密度が増えることはないと言う。骨を丈夫にするのは、カルシウムではなくて運動(身体活動)なのだ!よく運動する少女ほど骨が丈夫(骨密度が高い)であった」
「個人的なことになるが、私(スポック博士)は、88歳になった1991年から乳・乳製品を完全に絶ち、肉は脂身のない部分を少ししか食べないという食生活にきりかえた。この食事にしてから2週間で、長年の抗生物質治療で効果のなかった慢性気管支炎が消えた。私の中高年の友人で、食事から乳製品や肉を除くことによって持病の心臓病が良くなった人が何人もいる。この種の食事が効果を発揮するためには、精製しない穀物、たくさんの野菜・果物を食べて、よく体を動かすことが必要である。」
「私は、もはや2歳を過ぎた人間に乳・乳製品を勧めることはしない。たしかに、乳・乳製品が望ましい食物だと考えていた時期もあった。しかし、最近の多くの研究や臨床経験に基づいて、医師も『乳・乳製品はよいものだ』とする考えを見直さざるを得なくなったのである」と。
出来れば、牛乳給食は中止したほうがいいですね。どうでしょうか。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%AF
で、『スポック博士の育児書』は、ベストセラーで版を重ねているが、日本では第六版までしか翻訳されていない。実は、第六版までは、スポック博士は「牛乳推進論者」だったが、1998年の第七版から180度考えを転換し「牛乳批判論者」になったのだ。2004年の英文第八版によってスポック博士の考え方をみてみよう。これらはJANE PLANT教授(女性イギリス人科学者)の『乳がんと牛乳』に訳者:佐藤章夫さんの注として次のようにある。
「アメリカ人の心臓発作に到る道程は子供のころから始っている。すでに3歳で、多くのアメリカの子どもの動脈壁に脂肪が付き始める。12歳の子どもの70パーセントに動脈硬化の初期変化がみられ、21歳になるとほぼ全員に動脈硬化が始っている。肥満がアメリカ社会全体を覆うようになった。アメリカは社会全体で食生活を変えなければならない。最悪の食品は乳・乳製品である」
「長いあいだ、お医者さんは少年少女にたっぷりカルシウムをとらないと、年をとってから骨がもろくなってしまうと言い続けてきた。事実、米国科学アカデミーは、1~3歳の子どもは1日500ミリグラム、4~8歳は800ミリグラム、9~18歳は1300ミリグラムのカルシウムが必要だと述べている。こんなにたくさんのカルシウムをとる手っ取り早い方法は牛乳をたっぷり飲むことである。アメリカは国をあげて『もっと牛乳・乳製品を!』という宣伝キャンペーンを繰り広げてきた。しかし、最近、こんなに大量のカルシウムが子どもに本当に必要なのかと疑問を投げかける専門家が現れるようになった。たとえば、12~20歳の女性を対象にした研究によると、1日500ミリグラム(勧告量の40パーセント)以上のカルシウムをとっても、骨密度が増えることはないと言う。骨を丈夫にするのは、カルシウムではなくて運動(身体活動)なのだ!よく運動する少女ほど骨が丈夫(骨密度が高い)であった」
「個人的なことになるが、私(スポック博士)は、88歳になった1991年から乳・乳製品を完全に絶ち、肉は脂身のない部分を少ししか食べないという食生活にきりかえた。この食事にしてから2週間で、長年の抗生物質治療で効果のなかった慢性気管支炎が消えた。私の中高年の友人で、食事から乳製品や肉を除くことによって持病の心臓病が良くなった人が何人もいる。この種の食事が効果を発揮するためには、精製しない穀物、たくさんの野菜・果物を食べて、よく体を動かすことが必要である。」
「私は、もはや2歳を過ぎた人間に乳・乳製品を勧めることはしない。たしかに、乳・乳製品が望ましい食物だと考えていた時期もあった。しかし、最近の多くの研究や臨床経験に基づいて、医師も『乳・乳製品はよいものだ』とする考えを見直さざるを得なくなったのである」と。
出来れば、牛乳給食は中止したほうがいいですね。どうでしょうか。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%AF