西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

風力発電とバードストライク

2007-08-30 | 地域居住学
昨日の『朝日』夕刊で、風力発電とバードストライクが6面(環境エコロジー)で話題として取り上げられていた。バードストライクとは、鳥が何かに衝突して死ぬことのようだ。で、風力発電の風車にぶつかって死ぬから自然保護の観点から風力発電はひかえたら、との論調もあるが、無条件にそうなのではなく、「戦略的環境アセス(SEA)」を行なって立地を検討すれば良い、とのことのようだ。アメリカのデーターだが「鳥は何に衝突して死ぬか」という試算があり、一番多いのが「建物と窓」であり、以下「送電線」、「自動車」「通信用塔」そして「風力発電設備」となっていて、風力発電設備は、建物と窓に比べ微々たるものだ。

ここで、「建物」ではなく「建物と窓」となっているところがミソと思う。というのは、大きな窓ガラスに自然が映って、それに向かって鳥が突っ込みぶつかって死ぬのだ。だから、これは私は前から言っているが、建物の少し前に樹木を置いて鳥がそこでブロックされるようにしたら良いと思う。そのこと自体、人間側にとっても建物が生で外にむき出しになるのではなく樹木に囲まれて鳥もそこに飛んできて良いということだ。

で、話は風力発電の話に戻るが、現在、日本では1300基ほど設備があり約149万kWと原発の1基半ほどでまだまだ「足りない」と思う。無公害の地表資源である風力活用は、SEA(戦略的環境アセス)を行なって、例えば海(Sea)側に更につくっていったらどうだろう。

ハリケーン・カトリーナ襲来2周年

2007-08-29 | 時論、雑感
ハリケーン・カトリーナが襲来して今日で2周年だ。ニューオルリンズで人口が半減していたのがどの程度回復したか、インフラはどの程度復旧したか、など知りたいものだ。日本でも、もうすぐ関東大震災記念日がやってくる。

過去のハリケーン・カトリーナ関連ブログ:
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/6d28999de66982975561ed42f9a39e88
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/cf1fe35d6e08e1edc1de7a00f2da58a0
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/5774eb8a82fa06c76c8e9213eca9e7bd

大学センター試験の「幕開け」

2007-08-28 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
本日、来年1月19日(土)20日(日)の国民的行事「大学センター試験」の関西地区の協議が神戸であった。平安女学院大から二名参加だ。場所は、JR三宮駅前の神戸国際会館の「こくさいホール」である。聞くと、全席で2020席あるようで、今日は悠々と座ることが出来た。国公立大学では主に職員が参加だが、私学は私も含めて教員も参加の模様だ。例えば、長浜のバイオ大学、奈良の奈良大学からは、私の知っている元国立大学の教員も来ていて挨拶した。10時から午後16時すぎまで昼食休憩等を除いて5時間ほどみっちり「監督要領」等の説明があった。「要領」等も日進月歩である。
この「こくさいホール」にはボックス席もあり、11月上演のオペラ「椿姫」では2万円の席もある。一度音楽鑑賞で来てみたい。昼食は神戸市役所の24階レストランで食べた。12月には第二回協議会が東京である。まあ、今日は、来年1月に行われる大学センター試験の「幕開け」だった。
三宮駅前を歩くのは、恐らく1995年の震災以来、初めてでは・・・。えらい変わったなあという感慨だ。(写真は、神戸国際会館)

安部内閣改造人事考

2007-08-27 | 時論、雑感
11ヶ月前に小泉内閣から安倍内閣に変わった時、私はそれに対してコメントしていないと思う。まあ小泉さんが力尽きて辞めたのではないので、その延長で安倍さんが選ばれたから「小泉亜流」と思ったからだ。ところが、今回はコメントしたい気持ちになった。何故なら、この内閣が次の総選挙前の内閣になるだろうからである。自民党と民主党が「対決」して今回の参議院選挙では民主党が多数派を握った。次の総選挙で自民党が敗北し民主党が勝利すれば、民主党中心の内閣、政府になることが目の前に見えているのだ。だから今回の内閣が自民党主導内閣の最後になるのか、起死回生の内閣になるのか、見極める必要があるのである。
そこで、安倍さんも必死だったと言える。だから、この人事評価は大切だ。(でも、総理大臣というのは「凄い」なあ、と思うのは、党のトップ三役を選び、大臣17人を任命できるということだ。これだけ、自由に人事が出来れば、全体の方向性がはっきり示されうるはずだが・・。)しかし、全体を見ると、はっきり言って余り評価できないと思う。
 先ず自民党三役だが、幹事長は麻生太郎さん(66歳、私と同年、吉田 茂の孫、学習院大学卒、外相より)だが、安倍さんの「お友達」、外相から党役員へ、新鮮味なし、まあ安倍さんもそうだが先祖の七光りで政治をする時代ではないのではないか。麻生さんは、「自民党をぶっ潰すという小泉さんを選んだ結果、実際にぶっ潰された、これをどう立て直すかが三役に課せられた課題」、と言っている。その小泉さんに見込まれて首相になった安部さんに選ばれて幹事長というのだから「これって、どうなってんの」と思う。次に、政調会長は石原伸晃さん(50歳、石原慎太郎都知事の息子、慶応大学卒、幹事長代理より)だが、語り口はソフトだが、「市場原理主義者」の模様、地方を大事にする政策が大切なのに市場原理主義では地方は蹴散らされてしまう。果たしてどうなるか、だ。総務会長は、二階俊博さん(68歳、中央大卒、国会対策委員長より)だ。長らく民主党の小沢代表の側近だったので、「手の内」を知っているとて起用された、同時に自民党内部にも、公明党にも人脈ありと言う。中国通でもあるようだ。一寸「玄人好み」かな。民主党の小沢代表シフトと言うと、総務相になった元岩手県知事12年の増田寛也さんは元々岩手県に足場のある小沢一郎さんの応援で知事になったという経緯があるので今後、両者の関係はどうなるのだろう。今回の参議院選挙で東北の一人区では民主全勝、自民全敗だったこともこの人事を決めた一要素だ。もう一人、目立つ閣僚を上げるとすれば、厚労相の枡添要一さんであろう。東大の国際政治学の教官からの転進で「理論派」である。焦眉の年金問題にどう取り組むのか、見守っていきたい。でも、参議院議員選挙直後は、安部さんは辞めるべしと言っていたのに・・。後の閣僚を見ると留任5人、派閥領袖数人で、全くの新人は「軽い」感じであり、まあ目新しさはない。当座は、内閣支持率はご祝儀で一寸上がると思うが、その後の国会が「真剣勝負」の場である。
まあ総選挙は1年以内にあるのでは・・、と思うが、人事の働きをしっかり見ていきたい。

中華航空の事故その後ー整備ミスでは・・・-

2007-08-26 | 時論、雑感
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/432979438d0963bcd8dcfe6fc7174ad8
8月20日に上記のような記事を書いたが、その後、事故調査が進み、現段階では、事故原因は次のようである。実は、この問題は、私のブログでの施設、設備の安全性追及・考察の一環であるが、別の地域SNSで「乗り物の安全性」に造詣の深い方と色々やりとりしての、現段階の「まとめ」である。8月20日の段階では「この事故は、現象的には翼部で燃料が漏れて引火して延焼し時間と共に燃料タンクの爆発につながったと言える。燃料漏れを起こした燃料パイプの亀裂がどうして起こったのかが原因究明のひとつのポイントだろう。」と書いた。燃料が燃料パイプに亀裂が入り漏れた、と想像しているが、その後、実際には、『毎日新聞』によると「右主翼前縁部にある高揚力装置「スラット」のアーム(駆動機構)に付いたボルトが、何らかに原因で脱落し、燃料タンクの壁を突き破り、燃料がもれ出した可能性が高い」とある。更にその後、ボルトにナットは付いていたが、ボルトを穴から剥がれるのを防ぐワッシャーが別の所で見つかりボルトに付いていなかった、と判明した。ということは、整備の時にワッシャーを付け忘れたということになり、整備ミスということになるのではないか。(写真は、燃料タンクに突き刺さったボルト)

有名人もただの人ー田園調布居住ー

2007-08-25 | 地域居住学
東京都大田区田園調布(広義)には、いわゆる有名人が多く住んでいる。政治家では鳩山由紀夫、石原慎太郎、プロ野球関係で長嶋茂雄、野村克也、張本勲、作家では、曽野綾子・三浦朱門等々、ウキペディア百科でも20数人があがっている。私も前に来た時に鳩山由紀夫氏が民主党党首かなにかで警察がVIP警備で「小屋」を造っているのを目撃したし、今回は長嶋茂雄邸、曽野綾子・三浦朱門邸等を見た。
でも、ここの自治会である「田園調布会」(加入率68%ほど)の会長さんは、ご自身も超有名画家であった小糸源太郎の娘であるのだが、「ここでは世間でどんなに超有名でもただの人だ」と言われるのだ。この意味は、「有名をかさにきて皆で決めたことをごり押しして破ろうとしても駄目なものは駄目ということだ」とのことだった。まあ、地域居住のルールとしては当然と言えば当然だろう。別に、秋などに並木の銀杏が葉や実を落とす時、住民総出で掃除をするらしいが、超有名人が尻を端折って黙々と作業している姿は微笑ましい、と「田園調布会」の別の理事さんが言っていた。(写真は、長嶋茂雄邸、表札はない)

田園調布へ調査に行く

2007-08-24 | 地域居住学
郊外戸建て住宅地の課題を調べている科研費の調査で東京大田区の田園調布に行った。大正時代に田園都市会社(東急系か)により開発された戦前の有名な住宅地の一つだ。新幹線で新横浜まで行き、横浜線に乗換え、一駅行った菊名で降りて、東急東横線に乗換え、渋谷方面に10数分乗ると田園調布である。駅前左手に古い駅舎があり、そこを抜けると「田園調布三丁目」で、有名なロータリーがある。ここから放射状に大通りが伸び、その中心三つ位の通りは銀杏並木が立派になっている。幹線道路が放射状になっているのは、パリのエトワール広場の凱旋門からの放射道路からの発想と言う。また東急の渋沢秀雄がイギリスも視察して田園都市、田園郊外に感心して、そのコンセプトを取り入れたのだ。一つは並木道、もう一つは生垣だ。並木は大きく育っているが、生垣は結構多いことは多いが、大分、そうでない所が出来、町並み景観が崩れてきているという印象だ。今日訪ねた(社)田園調布会(田園調布三丁目+四丁目、二丁目の一部対象の1100戸の自治会)の理事の皆さんも、良い環境保持に努力しておられるのは良く分る。当日も太田区役所の人と会長さん(女性、ここに住んだ小糸源太郎画伯のお嬢さんと言う、と言っても年配の方)が問題の現場にかけつけたりしておられた。代替わりの敷地細分化も問題のようだ。相続税が払えなくて敷地の一部を売って払うため段々敷地が狭くなるのだ。高齢化が進んで、田園調布居住の二代目が高齢化しているが、三代目にどう引き継ぐか、なかなか大変のようだった。(写真は、田園調布の銀杏並木)

蔵書の整理

2007-08-23 | 生活描写と読書・観劇等の文化
夏休みで名古屋から来ていた孫達のうち長孫は11歳で小五である。彼は、数年前から毎年、私の書架の片隅にある「サザエさん」「いじわるばあさん」(以上、長谷川町子著)シリーズと「フジ三太郎」(サトウサンペイ著)(実はこれらは娘の蔵書)を何度も読んでいるが飽きないようだ。書棚の前の2階廊下に寝転んで見ている。木の床だから冷たくて気持ちが良いのだろう。私が通りかかると「おじいちゃん、何冊くらい本持ってるの?」と聞いてきた。実際、数えたこともないが、いい加減に「一万冊位かな」と言ってみた。考えてみると、高校に入った15歳位から50年間位、づっと継続的に本を買っている。毎年平均で200冊位とすると50年で1万冊位となる。実際にはもう少し少ないかもしれない。現在の家、T.居住地の「書庫」両方を合算しないといけない。一回、EXCELを使って整理を始めたが、途中で「中断」している。何時か再開しなければ・・・と思う。「おじいちゃん、全部読んだの?」とも聞かれたが、そんなわけがない、何時か必要で読むかな、と思って買ったものも多いからだ。でも、なるべく背表紙で本の題名が読めるように整理したい。

大学生時代に読んで感銘を受けたGrand Books30冊位、書棚の最上段に置かれているが、それらの背文字を見るごとに当時の情景、気分等を思い出す。

安部首相のインド、インドネシア、マレーシア訪問

2007-08-22 | 時論、雑感
参議院選挙で大負けして、この27日にも「人心一新」とかで党役員や大臣の人事をやらないといけないのに安部首相は、インド、インドネシア、マレーシアへ「外交」で出かけてしまった。ここで、安部さんに経団連の御手洗会長以下200人以上の経済界代表の随員が付いているのを見落としてはならない。インドは中国に次いで人口も多く、IT関連はじめ経済発展が目覚しい。アジアではBRICsの両雄(中国と共に)だ。インドネシアは天然ガスの宝庫である。マレーシアも木材資源その他の資源で日本経済にとって重要だ。今回、よく分らないが「凄い利権集団」と共に安部さんが動いているのではないか。これはあくまで「仮説」だが、以後の展開を注目したい。勿論、表向きは、来年の北海道洞爺湖サミットに向け、インドにCO2排出規制で協力を取り付ける等もあるに違いない。しかし、首相の「外遊」には必ず「裏」があると考えて、じっと見据えていかねばなるまい。

新・がん50人の勇気 柳田邦男著より

2007-08-21 | 色々な仮説や疑問
これも『文藝春秋』9月号よりの紹介、私の意義付けだ。評論家・柳田邦男さんが「新・がん50人の勇気」を書いている。副題に次のようにある。「死を前にした者にも遺される者にも運命を受容させる「物語」が必要なのだ」と。
つまり、死は、脳が働かなくなり、心臓が停止することであって、それ以上でも以下でもない、という自然科学的認識が問題なのである。本論で柳田さんは次のように言う。「科学の方法が科学者だけでなく医師、法律家、行政官など様々な専門家の考え方まで支配するようになった現代においては、科学主義が専門家の人間を見る目を偏狭なものにしてしまうという弊害ー科学や法律の論理で説明できないものを排除する弊害ーが日常的に見られるようになった。河合(隼雄)氏は、その弊害の根源を、自分と対象との関係を切断するという科学の方法によって切り捨てられた「関係性」の喪失にあると見抜いたのだ。人の心は「関係性」抜きではとらえることも語ることもできない。<人の心は物語らないとわからない>という(河合隼雄氏の)言葉には、人間が生きるうえで重要な「関係性」に注目して、人間をトータルに見る目を再生させようとするねらいがこめられているのだ。」と。「関係性」とは、私の言っている「人々とのつながり」であるに違いない。
それと、ここで私は「がんになって良かったですね」というブログを前に書いたことがあるのを思い出した。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b8eb95e39ffeb306a1b5f50b08dee87d
人間は、死ぬ前にその残された時間に応じて自分らしい「物語」を創ることが、皆に認められた文化になったら良いなあ、としみじみ思った。それらが堆積して「心高ぶる物語」即ちHi-storyが織り成されていくのであろう。
(写真はノンフィクション作家・柳田邦男さん)

新井 満「千の風になって」誕生秘話 から

2007-08-21 | 生活描写と読書・観劇等の文化
SNSフレンドのFUTANさんが『文藝春秋』9月号に新井 満さんが 「千の風になって」誕生秘話 を書いていることを知らせてくれたので、近くの本屋で買って読んでみた。この号は、芥川賞発表号でそれを含め他にも色々読み応えのあるものがあるが、ここでは新井 満さんのその文章を読んで・・、川柳に「墓参りしない理由に千の風」というのがあるらしい。確かに新井 満自由訳の「千の風になって」では、「私のお墓の前で泣かないで下さい そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています・・・」となっている。しかし、新井さん自身にとって、「お墓参り」は30年来の趣味と言う。この詩と墓参りは全然矛盾しないと言う。新井さんによると、「お墓は死者の「現住所」であり、死者と会える「面会所」だと私は考えている。死者は普段、狭苦しいお墓の中にずっといるわけではなくて、「千の風」に歌われているように風や星、雪や光などさまざま形を変えて、世界中を飛び回っているのである。しかし、生者がお墓に面会に来たことがわかれば、瞬時にお墓に戻ってくることも可能なのだ。だから、お墓参りをすれば、死者と対面できる。対面が終わって参拝者が墓所から去れば、またどこかに飛んでいってしまうのではなかろうか。」(197頁)とのことだ。中々ユニークな考え方だ。新井さんは、国内では石川啄木をはじめ雪舟、芭蕉、良寛、坂本竜馬、土方歳三など、海外ではドストエフスキー、ワーズワース、マチス、シェイクスピア、スウィフトなどのお墓参りをし死者達に会って来たようだ。
私は、一寸違う意味で、色々な墓、墓地に行っているし、今後も行こうと思っている。墓は最後の住居であり、墓地は最後の居住地であるからだ。日本の墓や墓地は、もう少し明るく楽しく何時でも散歩がてらに行ける場所でありたい。少し別の話になるが「金沢21世紀美術館」の蓑 館長は「構えて行く美術館ではなく、気軽に、美術館にでも行こうか、にならないと」と言った趣旨を言っているが、墓や墓地もお盆だから、お彼岸だから、と行くのも良いが、何時でも立ち寄りたい空間でありたいものだ。(私のブログで墓、墓地を検索すると記事が60以上ある。興味ある方は検索してみてください。)
(写真は、函館市・立待岬の石川啄木の墓)

着陸後の飛行機事故ー中華航空、那覇で炎上ー

2007-08-20 | 時論、雑感
本日午前、台北から那覇に飛んだ中華航空のボーイング737―800型機は那覇空港着陸後に翼部の辺りから燃え出して数回爆発、炎上した。しかし、地上整備員の通報で、操縦士が誘導、乗客は前後の昇降口からエアシューターで避難、間一髪全員無事だった。乗っていたのは、乗客157名、乗員8名、計165名だ。避難がもう10数秒遅れていたら多くの犠牲者が出ていたかもしれない。
この事故は、現象的には翼部で燃料が漏れて引火して延焼し時間と共に燃料タンクの爆発につながったと言える。燃料漏れを起こした燃料パイプの亀裂がどうして起こったのかが原因究明のひとつのポイントだろう。
最近のアメリカの橋落下、川崎市のエスカレーター事故、今度の飛行機事故のひとつのキーワードは「亀裂、断裂」である。目視で問題を簡単に発見できることが求められるが、もう少し機械的に、電子的にも異常発見システムの構築が求められる。それにしても飛行機の翼部に燃料タンクやパイプが集中していて、こういう事故の場合、最も危険だと初めて認識した。
(写真は、琉球新報より)

同窓会、同期会の参加、不参加

2007-08-20 | 色々な仮説や疑問
私は、ほぼ定期的に行われる私の卒業した高校(金沢大学付属高校)の同期会や節目の同窓会、大学(京大建築学科)の同期会にはよほどのことがない限り出席してきた。招かれる奈良女子大の卒後30周年同窓会も3年間皆出席だ。しかし、実際のクラスメートの出席率を見ると、大学の同期クラス会は半分以上の出席だが、高校の同期クラス会では4割強の出席、昨日の奈良女・住居学科卒業生では8/28で3割強の出席だった。
で、同窓会や同期会に参加しない、あるいは参加できない理由は何だろうと考えてみると、一番が「現在、仕事や家庭で忙しくて出席する暇がない」というものがあろう。私の50歳以前はそういう状況だった。第二は、行って昔話しても始まらない、自分として昔話に余りいい思い出がない、というものだろう。高校のクラスメートで余所で個人的に会って駄弁るのは良いが、一同に会するのは好まないという人もいる。それに、一度不参加だと段々「敷居」が高くなるらしい。逆に来ている人は、何らかの意味で情報交換、ネット形成を意識的、無意識的とにかかわらず考えている人が多い。昨日も高校の先生している人と大学推薦入学制度のことを喋ったし、女性建築家ネットの世話をしている人は、色々な情報を持っていた。
 ところで、昨日の奈良女の実行委員会では、名簿をしっかり作って配っていた。勿論、個人情報保護の時代だから、取り扱いの注意点がしっかり書いてあった。住居学科の卒業生に聞くと昨日の日曜日が都合の悪いクラスメートのためにも一昨日の土曜日にクラス会を別に開いて、それには10人以上参加したようだ。こじんまりの同期会はいいが、大きな同窓会には参加しにくいのかもしれない。でも今度10月には金沢で高校の60周年「還暦」の大きな同窓会があるが、「参加」と私の手帳に書かれている。泊りがけである。

奈良女子大学卒業30周年記念同窓会(第25期 1977年3月卒)

2007-08-19 | 奈良の思い出(助教授時代)
本日の午後、奈良ホテルで奈良女子大学卒業30周年記念同窓会(第25期 1977年3月卒)があり、招かれて出席した。一昨年から参加させて頂き三回目である。何時もは8月に第一日曜日開催と決まっているようだが、今年は奈良ホテルの都合で第三日曜日となったらしい。1976年当時は、私は扇田 信先生の下で助教授、住居学科の教授には扇田先生の他に花岡利昌先生、近藤公夫先生、湯川利和先生がおられた。助教授は私の他、梁瀬度子先生、疋田洋子先生、高口恭行先生だった。花岡、扇田、湯川先生は既に鬼籍である。今日参加したのは、近藤公夫、梁瀬度子、疋田洋子先生に私の4人だった。近藤先生が乾杯の音頭を取られた。卒業生は28人中8人参加でそんなに多くない。全体では、卒業生151人、旧先生36人、計187人、今までで最も多い参加だ、と言う。特に理学部が卒業生も先生方も多い感じだった。卒業生の実行委員会委員長は理学部生物学科の春本晃江教授、副の一人に家政学部住居学科の瀬渡章子教授がいて、二人とも私は面識がある。学長の久米健次さんも「恩師」の一人で来ておられ挨拶で最近の法人化下での奈良女子大の状況を説明された。途中でアトラクションで歌が元音楽部の合唱であったが、奈良女高師の校歌と「千の風になって」だった。後者は主に先生用かもしれない。話もあれこれ弾み、何せ30年振りなのであっという間に3時間が経ち、最後に外の炎天下で187人全員で記念撮影をし、16時頃にお開きとなった。(家政学の生活経営学科卒業生は初めて参加、従ってその学科の先生方も初参加)

メモ:お会いした先生方(敬称略、順不同、上記以外)・・田村 俶、佐藤宗諄、井上公正、清水御代明、丹羽劭昭、井上裕正(特別参加・副学長)以上文学部、
赤川安正、川崎和子、松尾欣枝、塩見直子、菅江謹一、奥村晶子、山本正夫、木村優、阿部百合子、高橋壮二、渡辺仁治、高木由臣、野口哲子 以上理学部、
遠藤金次、梶田武俊、河合弘康、堀川蘭子、丹羽雅子、相川佳予子、石川 実、今村幸生 以上家政学部

エコ買い

2007-08-19 | 言語・字・言語遊戯
日曜の朝、NHKラジオで「新語」を紹介している。今日聞いた中で「エコ買い」は、分かりやすいし、そうかな、と思った。
スーパーに行き、食料品の棚で例えば牛乳、ヨーグルト、納豆等を買う時、普通、奥の方に置いている商品の方が「賞味期限」が長いので、そちらを選んでしまう。皆がそういう行動をとると、手前のものが売れ残る可能性が高くなる。賞味期限切れの売れ残りは廃棄となり、廃棄場に運搬となる。そのため自動車でガソリンを使う。炭酸ガスが増える。地球環境に優しくない。こまかい!と言われるかもしれないが「塵も積もれば山となる」である。
だとすると、今日、明日位に確実に食べるのならば、奥の、後ろの方の物を買わずに手前の物を買うほうが地球環境に優しいということになる。これが「エコ買い」である。なーるほど。