ただの偶然なのですか

私のお気に入りと日々の感想  

映画「世界最速のインディアン」の感想

2007年02月20日 | 映画
「インディアン」って、バイクの車種名だったのね…。
でも、そんなこと知らなくても大丈夫。
バイクに興味のないオバサンでも大丈夫。
なぜなら、これは人生について語っている映画だから。

スピード狂のオジサンのお話かと思って見たら、
その生活は型破りなほどマイペース。
でも、夢に向かって走り続ける情熱は、まさに人生の“疾走”。
クライマックスで大泣き…なんてことは無かったけれど、
人生についての格言・名言がいっぱいで、
冒頭から全編通してジワジワと溢れてくる涙。
主人公の名言集が欲しくなりました。
パンフレット、買えばよかった…。

主演のアンソニー・ホプキンスがいい味出しています。
彼の人生経験の豊かさが、そのまま表れているような映画です。

そして、夢に向かって走る主人公を応援する、
周りの人々が実にいいです。
夢は自分ひとりで叶えられるものではなくて、
出合った人々の助けがあって叶うもの…。
人生という道を進むロードムービーのようでした。

1962年のお話です。
今の時代だったら、こんな型破りな夢を応援したり、
初対面の他人を、その情熱にほれて助けたりするかしら…。
時間に追われる現代人。マニュアルや規則に縛られて、
夢も情熱も無くしている…。

人として生きるとは、夢をもつということ。
そんな夢を応援する心の広さが、みんなの夢にもつながっていく。
こんな生き方に憧れるけど、私は常識の範囲から出られない…。
でも、夢をもっている人を応援したくなりました。