いぬくそ看板の向こう側

いぬくそ看板の背景に存在する「人間ドラマ」を紹介するブログです。

【いぬくそ看板散歩】大田区臨海部のジョギング

2025-01-04 21:19:37 | いぬくそ看板解説
従来いぬくそ看板の風景をInstagramで紹介していたが、一覧性を担保するため紹介の場をブログに移行する。

■2024年12月末の港区から大田区にかけて

分類:説得グループ民間セクタードッグパーキング便乗型
マトリクス:

住宅街のコンビニでよく見かける「店内に連れ込めない飼い犬を繋いでおく柱」だ。この場所は歩道を拡張するように整備された細長い公園で、そこにワンちゃんを連れ込まないように配慮したものだろう。この配慮の奥には過去に不届きな飼い主が度重ねて犬糞を放置したからだろう。カッコいい設備だが、裏は闇深い。

分類:規制グループ市町村セクターたべっ子どうぶつ型
マトリクス:

公園の入口に設置された看板だ。犬の形状を模したファンシーなもので、親しみ深い。
一方で、その看板に書かれている文面は堅い。区で制定された迷惑防止条例と思われる条文の一部が記載されている。硬軟のメリハリをつければ区民みんなが注意を向けてくれるはずだ。

分類:義憤グループ市町村セクターステンシル型
マトリクス:
ステンシルを活用した看板は町内会によるインディペンデントなものが多いが、大田区のシグネチャが入っているところを見ると公共性のより高いもののようだ。赤と黒の二色刷りというシンプルな構成である分、メッセージが強く印象に残る。

看板の背後にある「いしであそばないでね いしをいえとくるまになげないでね」の貼り紙が印象的だ。この辺は注意しないとマイカーが子ども達が投げる石の餌食になるのか。怖い。

分類:義憤グループ市町村セクター連凧型
マトリクス:
年末の羽田の街で見た風景だ。穴守稲荷が近く、初詣を案内する幟が立っていた。神域に近いこの場所で犬のフンを放置するのはいかがなものだろう。住民たちも対策に頭を抱えているのがわかる。犬を終生愛するためには地域との調和が必要だと痛感した。

この記事へのアクセスが良好であればこのスタイルを継続したい。

【いぬくそ看板風景紹介】不届きな飼い主の衛生観念

2024-12-14 11:49:06 | いぬくそ看板解説

概要
撮影日:2009年12月4日
場所:京都市中京区
分類:説得グループ企業セクターパワーポイント活用型
マトリクス:

 
コメント
病院は世の中で最も清潔に気を配る必要のある場所だ。病院の駐車場は屋外だが、それにしても駐車場利用者が犬のフンを踏んだ状態で病院施設に入るのは避けたい。そんな事を全く考えず無遠慮にフンを放置する飼い主の心情を逆に知りたくなるくらいだ。

【いぬくそ看板風景紹介】ガンマ補正を利用しよう

2024-12-01 08:55:40 | いぬくそ看板解説

概要
撮影日:2009年10月14日
場所:大阪府枚方市
分類:説得グループセクター不明市販型
マトリクス:


コメント
屋外の注意看板でよく見られる「紫外線にやられて退色してしまっている」劣化。Google画像検索すれば、これが一般に市販されているものとわかる。


自分で撮った写真から文言を読み解けるかどうか試したいと思うのが人の性というもので、色調補正をして解読を試みた。ガンマ補正をしてみたらなんとか読める程度に補正できたのではないか。ガンマ補正の原理や効果は全くわからないが、いぬくそ看板の風景を理解する上では有効な手段になりうる事がわかり満足した。

【いぬくそ看板風景紹介】嫌悪感が溢れ出ている

2024-11-22 21:44:07 | いぬくそ看板解説

概要
撮影日:2009年8月26日
場所:京都市中京区
分類:怨念グループセクター不明手づくりの温もり型
マトリクス:

コメント 
まず注目してしまうのは大量の猫避けペットボトルだ。2Lのペットボトルをこれだけ大量に集めるのは大変だったろう。しかも水を入れキャップを閉め、運ぶ必要がある。時間の経過はわからないが、年季の入ったペットボトルがあるものの、中の水は濁っていない。猫避けの効果を維持したい想いがあるのか、水を取り替えているようだ。

これは猫そのものではなく、猫に餌を与える不届き者に対するメッセージなのではないか。猫避けのペットボトルは一般に猫に対して効果が無いと言われている。レンズ効果による発火で火災につながるため、設置を控えるよう呼びかけられてすらいる。リスクを背負ってまで設置しても、その苦労を猫は知る由もないから、猫が集まる原因-人-に訴えかけたいのだと感じた。


角度を変えて撮影したもの。看板は日に焼けて年季が入っている。後ろの電柱にはラミネート加工された上にクリアファイルに入れられた手製の表示も見える。

犬が憎いんじゃない、猫が憎いんじゃない、その先にいる人に対する怨念なのである。

【いぬくそ看板風景紹介】琵琶湖疏水を汚すな

2024-11-17 22:33:12 | いぬくそ看板解説
ここ半年ほど冊子制作が無かったため、いぬくそ看板を紹介するタイミングを失っていた。ブログで過去に撮影したものを紹介し、後日冊子にまとめるつもりである。


概要
撮影日:2009年7月18日
場所:京都市伏見区(推定)
分類:規制グループ市町村セクター質実剛健型
マトリクス:


コメント
琵琶湖疏水は明治初期に造られた人工河川だ。京都の近代化を目指して物流の促進や工業化、さらには発電のためのものと聞いたことがある。

現代の京都においても生活用水・産業用水として重要な役割を果たしている。さらに疎水沿いは遊歩道が整備されており、地域の憩いの場や観光地として賑い創出に一役買っている。近代京都を代表する大構造物である。

そんな疎水沿いに掲げられたいぬくそ看板は、その雰囲気を壊さないよう味のある筆書きだ。筆致に説得力を持ち、犬の飼い主たちも注意を払っているためか辺りに犬のフンは見当たらなかった。撮影当時、既に縁が錆び始めていたから、2024年現在は朽ち果てているだろう。しっかり役割を果たしたいぬくそ看板は見ていて安心する。