市川稔の米(マイ)情報

派遣切りで思うこと

ついこの間まで、景気が良いのは東京と名古屋周辺だと言っていました。

名古屋周辺という意味はいわゆる「トヨタ」関連が集積しているからです。
頂点に立つトヨタは前期には史上空前の利益を計上。
一企業で2兆円を超える利益を出したのです。
当然のことながら部品メーカーや関連企業はそれなりに潤い、地域経済を支えていたのでしょう。

それが、この3月期決算では赤字になるというのです。

減産につぐ減産。
急激な円高による収益減。
台数が2割3割減り、レートで1割2割手取りが減ればいとも簡単に赤字になる。

自動車完成品メーカーというものはたくさんの部品メーカーに仕様書通りの部品を生産してもらいそれを組み立てるところです。
昨年、スズキの会長が講演会で言っておられました。

あのトヨタが赤字になる?

にわかに信じられないことですが前述の掛け算をすれば簡単に赤字になることは分かります。

構造改革という旗印で派遣社員の職種も拡大され製造業も含まれていました。

企業側からみれば正社員はアメリカのようにレイオフと言って簡単には切れません。日本では「希望退職」というやり方です。
派遣の場合はあくまで会社同士の契約であって、派遣社員と派遣先の会社が直接契約しているわけではありません。

ある意味、雇用調整という捉え方であるわけです。
一方、派遣社員の方も正社員ではなく気楽に仕事ができるという向きもあったのではないでしょうか。
正社員が集まりにくい職種もたくさんあります。

日本最強の製造業であるトヨタ自動車。
2兆円を超える利益から一転して赤字になる?
それはそれで大ニュースではありますが・・・
過去50年間に貯めた内部留保金(決算書上)があるでしょう。

部品調達も変動費。
派遣社員の経費も変動費。

変動費とは売り上げに連動するものを言います。

経営者にとっては実に都合のよいものであります。

日本型経営というものを再度見直すときではないか?

下請け部品メーカーは家族同様。

超大企業はだれのものか?

商法上は株主のものです。
株主は株価の最大価値を求めます。
企業価値とは、
株価×株数=時価総額
行き過ぎた金融資本主義はそこに最大の価値を求めます。

それが壊れてこの度の世界経済危機は来ているのではないでしょうか?

会社は赤字を続けることはできません。
しかしながら・・・
このような事態のときには雇用問題も大企業は責任を持つべきではないか?

派遣契約解除を正社員はどうみているのでしょうか?

100年に一度の金融経済危機にあたり、弊社としては内部留保金2兆円吐き出します。(トヨタの内部留保金は13兆9千億円ほどあるそうだ)
ワークシェアリングなども導入し社員にも痛みを分かち合ってもらいます。
役員報酬は○割カットで臨みます。

下請け会社は家族同然です。納入単価カットは来年度はしません。
できるだけの応援しますので相談ください。

儲かるときもあれば儲からないときもある。

株価総額の企業価値ではなく、社会の公器としての大企業。

そういう発表したら国民の支持を得て車買うなら○○○にしようと思うのではないか?

乱暴な意見だと思います。
でも、世界の中で日本のトップ企業はこういう時に欧米の会社とは違う価値観で臨んで欲しい。

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