市川稔の米(マイ)情報

私の米流通の歴史⑨

私の米流通の歴史の中で大きな出来事のひとつ

時は流れ、会社は業容拡大していた

が、将来に対して一抹の不安を持つようになっていた

それは明確なものではなく、なんとなく不安というか

小生はよく「自社の置かれている立場」「立ち位置」「ポジショニング」などと言っている

1980年代に入り、日本経済は拡大していた

その頃毎年のようにアメリカに視察旅行に行っていた

ある時、おもしろい話しが入ってきました

大手ホテルチェーンからTDLに総料理長として移籍
その人からだった

日本にディズニーランド建設中

1979年に契約し、1980年頃から建設が進み

1983年(昭和58年)春開業すると

開業まで1年は切っていた時期だったと思う

巨大なテーマパーク

滞在時間は長い

みやげもの売り場、飲食店もたくさん出来る

日本で開業するにはごはん、ライスも必要だと

通常の炊き方、白米を洗米、浸漬させ炊飯器で炊く

時間がかかり過ぎるというのだ

もっと早く、しかもおいしいごはん出来ないか?

そういう課題をいだいた


必死に考え

テストプラント作り試行錯誤

簡単に言うと、白米を洗米、浸漬させる、水切り

それをバリア性高い袋に計量充填

トンネル式のマイクロ波発生器に入れて加熱殺菌

ようするに電子レンジのお化けみたいなもの

シールして冷水で冷却

要冷蔵で賞味期限30日

そういう、いわゆる「早炊き米」を作った

炊飯器に規定の水入れて点火
30分で蒸らし含め炊き上がる



工場は無菌ルームではない

なので、チルド管理、賞味期限も30日

開業日に間に合わせ納品できた

納品ロットは4トントラック1台

商品名は「アクトライス」


メーカーへの道に進むのか

今から考えればまだ幼稚な取り組みであった

当時は東京ディズニーへの納入ということで会社は活気あふれていた


開業前に関係者招待ということがあり


子どもたち学校、幼稚園休ませて連れて行った

学校にはディズニーランドに行くとは言えないので別の理由言って(^^)/


東京ディスニ―ランド開業


この経験がその後の「無菌パックごはん」進出へとつながってゆく




私の米流通の歴史 いったんここでお休みさせていただきます
















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