市川稔の米(マイ)情報

デパート、総合スーパーの凋落

三越池袋店、鹿児島店閉店のニュースをやっていた。
閉店の店は4月の前年同月比170%くらいと大盛況。
既存店は同80%程度と低迷。

これは何を意味するのでしょう?

デパートは自ら商品を選択し開発するという仕事を長年してこなかった。
デパートの売場とはメーカーや問屋が管理しているところが多い。
食品は堅調だといっても実はテナントが頑張っているのであって自ら商品開発などほとんどしていない。

これを長年続けるとどうなるか?

商品開発の「人材」が育たないのであります。

売場付きの不動産業になっていると言っても過言ではないでしょう。

閉店セールに人が集まるのは知ってるブランド品などを大セールやることがわかっているので買いに出かける。
仕入れは、これが最後だからとメーカーや問屋が協賛するわけです。

これを小生は「価値を壊してお客を集めるビジネス」と呼んでいます。

テレビ番組「ガイアの夜明け」を眺めておりました。
ウォルマート傘下に入った西友のことを取り上げておりました。
ジーンズを1480円で販売していたが、ファーストリテイリング(ユニクロ)が990円で販売したことに対抗して同価格でしかもそれなりの利益を確保できるようにせよという物語の取材です。
バイヤーが上海に飛び、ウォルマートの調達本部に行き相談。
それに対応できるメーカーを紹介してもらった。

これはあくまで「買い付ける」という話であって商品開発ではありません。

SPAと分類される企画製造小売業とは根本的に異なるわけです。

でかい店は小回りがきかない。

旧日本軍の戦艦大和、戦艦武蔵みたいなものです。
時代は空、制空権が命となっているのにどでかい戦艦で戦うとは時代遅れであったわけです。

大きすぎる店がたくさんあることが実は大変なことになると思う。

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