あるある大辞典Ⅱで、玄米にヨーグルト入れて炊くと良いという内容のものを放送したことです。
玄米食には賛否いろいろな意見があります。
小生が嬉しいのは、米関係者として一人でも多くの人が
米に関心を持ってくれることです。
経済的に豊かになると、米消費は減ります。
お隣の韓国は日本の比ではない減り方のようですし、台湾ではこの数十年で、白米換算約100kg/年食べていたものが半分以下に激減しました。
日本は60kg弱のようです。数字を分析すると家庭内消費が減り続けて、外食・中食はそんなに変化ありません。
そういう中一時的にせよスーパーの棚から玄米が消えるほど売れたのは嬉しいことです。
弊社は変わった米会社で、取扱量の半分以上は玄米のままでの販売です。
玄米もそのまま炊くことを前提としますと、異物を除去しなければなりません。
一番多いクレームは「籾」です。
玄米のまま炊くので、籾が入っていると困るのです。
それで、玄米精選ラインには「籾摺機」も導入してあります。
石抜機、色彩選別機にも玄米を通します。
今、開発中の製品があります。機械は完成し、半年に渡りいろいろテストして来ました。
近日発売です。ブログで少し紹介させてもらいます。
玄米を精米するには、主に「摩擦式」といって、玄米と玄米をこすり合わせ、玄米のヌカ部分と白米部分の硬さの差を活用して、ヌカと白米を分離するものです。
一方、日本酒の原料にする米は、精米を進め白米の芯の部分、いわゆる澱粉だけにするので「研削式」と呼ばれる機械に何度も何度も通し、玄米を100とすれば、70から50位まで削りますね。
弊社で発売するのは、
「切削式」という新しい概念のものです。
二通りの考えがあります。
一つは、精米された白米をこの機械を通すことにより、乾式の「無洗米」にするものです。
もう一つは、玄米をこの機械に通すのです。
抵抗ゼロの状態では、玄米の表面部分だけを削ることができます。
抵抗を加えてやれば、2分搗きでも3分搗きでも容易に出来ます。
どちらもなかなか面白いことになりそうです。
玄米食も、玄米の表面の部分のことがいろいろ言われています。
現在、分析センターで数値の変化を調べています。
米消費拡大は民間の知恵にかかっています。
小生の考えは、米消費が落ちる原因の一つは供給側の責任だと思っています。
たゆまぬ製品開発。
精米機械もそうだし、米作り、良食味、食べ方提案、パッケージ、容量、販売場所、販売のやり方、あらゆることの積み重ねや相乗効果で消費を刺激するのだと思うのです。マスコミの力もすごく大きい。
もちろん、小生もそれをビジネスとしていますが、大きな意味で、農業問題、環境問題、米消費拡大問題、自給率向上問題などに良い影響を与えることにつながると思うのです。
仕事、ビジネスは楽しみながらしたいですね。
打つ手は無限!
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