市川稔の米(マイ)情報

商品の価値

米が売れない。

米価格が安くなって生産者もやっていかれない。

米卸は廃業や倒産続き。

米屋は風前の灯火みたい。

よく聞くことだし、事実そうなっていますね。

その中でも売れているところもあります。

米食に関係深いことと、商品の価値、あるいは買う人は何に対してお金を使うのかという事例にしたいと思います。

それは「やずやの発芽16穀」という商品です。

米は白米ベースでkg250円から800円位までありましょうか。
中心価格帯は300円台かな。
スーパーでは売れ筋の価格帯は5kgで2千円切る価格。
DSやドラッグストアでは10kg2980や2680などですね。
専門店はkg400円台になるでしょうか。

どちらにしてもそんな価格帯です。

雑穀は米を炊くときに混ぜて一緒に食べるという提案をしています。

テレビCM,新聞、雑誌、ネット広告も含めてあらゆるメディアを通じて膨大な宣伝費を投入して顧客開拓をしています。

小生は計算してみました。

1ヶ月分という言い方をしています。

米2カップに1袋を入れて一緒に炊く。

1袋は何グラム?  25グラムです。
これが30袋入って1ヶ月分ということになるわけです。

なるほどこりゃ都合がよい。

25g×30=750g

なるほどなるほど、

それでお値段はいくら?

3,570円!(税込み)

米10kgの値段だ~!

750gだから、1kgに換算すると4,760円。

実に米の10倍の価格設定ということになります。

本家の米より雑穀が10倍の値段なのです。

ここから何を読み取るか?

贅沢な日本人は何に対してお金を払うかということです。

雑穀と見るから価格の呪縛にとらわれる。

今日は頭の体操でした。

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コメント一覧

杉村 敏夫
ご指摘、私のサイトでも紹介しました
http://www.subaru25.com
この記事・ご指摘を私のサイトでもご紹介いたしました。
事後承諾で申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。

http://blog.so-net.ne.jp/agriculture/2007-02-09

市川 稔
商品の価値
米屋の大将さん、下町の米屋さん
それなりの会社に勤めるサラリーマンの仕事ぶりと比較して、自営業である米屋の主人とかがどれだけの仕事をしているかと問えば・・・  ~ん、やはり(?)マークが付くね。
売れないと嘆くより、売れている店、会社を見て歩くべきだし、人に会うことでしょうね。
売れるには売れるワケがあり、売れないには売れないワケがあるわけです。
コイン精米が繁盛しているのは事実だから、小生の会社ではコイン精米を開発、販売し、あるいは運営もし、自らのビジネスにしています。

paiさん
安い米はよく売れる。事実ですね。
米の味にこだわらない人が増えているし、まずくて食べられないような米も国産ではあまりないし。
どこの分野を狙うかは各社の自由ですからそれは問いません。
小生は非価格競争の分野を目指しています。

杉村さん
価格帯の「モノサシ」を持っておく。
重要なことですね。
そういうモノサシがアタマにあると全体が見えますね。

杉村 敏夫
モノサシga
http://www.subaru25.com
市川さんの頭の体操効果は絶大です!

私は青果物でそれを考えています。
ポイントはまず価格帯の「モノサシ」をはっきりさせておくことです。
つまり絶えずキロ換算で覚えておく。キロ野菜は200円、果物は300円が値ごろ感です。決して数量では判断しない。青果物の場合、ここ20年ほど変化してません。従って、今後も続くということでしょう。

野菜の生産者はキロ170円ぐらいで生産できる体質が完備すると、たとえ中国からの輸入ものでも怖くありません。対抗できます。鮮度も大きな武器になります。

こう考えていると、「やずや商法」が見えますし、利益計算までできるでしょう。
下町の米屋
米屋の生き残りは
コイン精米機を利用している方の調査した話を聞いたことがありますが農家直も農家から買う価格がとにかく安い!コシヒカリでは産地によっては30kgで8000円前後から。それ以外の品種では6000円前後でもあるようです(規格外はもっと安い)。利用者はスーパーや米屋で買うよりも生産者の顔が見えて安心でしかも安くてそこそこ美味しい。できない理由ばかり言ってすみません。米穀業界のオピニオンリーダーでもある市川稔先生から我々米屋がせめて今よりもお米が売れて成長するというか生き残っていくための方法を今後もブログで教えて頂けましたら嬉しいです。
pai
安いコメはよく売れる
ディスカウント店だと、10キロ2千円未満の場合もあります。
積み上げたコメ袋が、あっという間に売り切れたりします。
(さすがに、こういうコメの中身は、見た目でもわかりますが)

農水省の価格調査が時々HPに出ますが、10キロ3千円の
商品の比率が、どんどん増えていっています。
(そのうち、この調査グラフに2千円の帯もできるのでは)

一応、高価格帯の商品も増え2極分化という話もありますが、
年末だけ売れるギフト用の魚沼コシヒカリみたいに、
高価格米は特殊な世界の話かもしれません。
年末過ぎれば魚沼米も安いですし、多くの人が日常に食べる
コメは、基本的に安いコメになります。

現在は、中食などで調理済みの米飯を買う人も多いし、
業務用として外食店に供給されて消費されるコメも多いです。
これらのコメの値段は、そう高くもできません。

少し前の日の日記で、アメリカの生産者(カリフォルニア等)の
話が出ていますが、何年か前にコメの日本への輸入が話題に
なった頃の価格が、1キロ150円のカリフォルニア米でした。

日経新聞か何かの記事で、日本で食べ比べをしたら、
ほぼ互角で、条件によってはカリフォルニア米のほうが美味い
という評価がされることもありました。

タイやベトナムで日本米を作れば、もっと安いかもしれません。
パキスタンやアフガニスタンで支援している日本の人も、
現地に日本米の栽培を教えたりすることもあるようです。
日本米は、長粒種の在来のアジア米より面積収量が多く、
食味も良いわけですから、これから世界に拡がるでしょう。

一応先進国である米国で作るコメ価格くらいは、
日本も作れるようにしないと、日本農業は生残れないでしょう。

少数の特別な栽培をする生産者や、高価格米でも承知で
購入する一部の人の世界が残るかもしれませんが、
1億人規模の日本全体からすれば、
そう多い割合いの人にはならないでしょう。

パン食も昔と比べると一般的になっているし、
コメを炊いて食べるより安上がりで美味しいパンも多いです。
今後も、日本のコメ消費は減り続けるでしょう。

米粉パンなどで努力している国内の人々もいますが、
日本のコメ価格が高すぎて採算に合わないので、
輸入米粉パンでないと売れない段階です。
日本農業の徹底的なコストダウンが求められる時代です。
他産業のリストラが一巡で、いよいよ農業部門の試練です。
○○米屋の大将
米屋の独り言
本当に米屋は愚痴ばかり(私も含めて)。だって何にも努力も苦労も行動もしていないんのだから。「やずや」が先日新聞で16穀の広告をだして頂いたお陰で当店では16穀米でなくても2個も十穀米が売れました。やずやの様に莫大な宣伝はできないけど少しくらい努力しないと・・・。安くてそこそこの農家直の玄米販売がこんなに市場を占有しているのは我々の努力不足の結果かも。地域にコイン精米機が増えるようでは情けない。愚痴を言っている暇があるのだから少しは努力しよう!
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