昨今の企業犯罪とも云うべき不祥事の数々。
それらを考えるとき、いかに経営理念や方針というものが大切か、あるいはその「考え方」の継承が大事かということを思い知らされます。
昨日、月間「致知」のことを紹介しましたが、06年3月号に、
シャープ社長 町田勝彦氏のインタビュー記事があります。
オンリーワンの道を開く
その中で、製造業とは終身雇用でなければいけないと言っておられます。
30年、40年先に技術が花開く。
技術というものは、それぞれ個人にあり、その集合体だからだというくだりがあります。
太陽光発電は40年で花開き、世界の27%、日本の50%のシェア。
液晶は30年。もちろん世界トップシェア。
しかも、日本国内で生産するところが実に良い。共感できる。
シャープの経営理念
いたずらに規模のみを追わず
誠意と独自の技術をもって、
広く世界の文化と福祉の向上に貢献する。
会社に働く人々の能力開発と
生活福祉の向上に努め、会社の発展と
一人一人の幸せの一致をはかる。
株主、取引先をはじめ、
すべての協力者との相互繁栄を期す。
次は、小生の大好きな経営方針です。
書いたのは、ソニー創業者の「井深 大」様です。
もう、60年くらい前に書かれたものですよ。
漢字が多く読みにくいかも知れませんが、読んでみてください。
経営方針
一、 不当ナル儲ケ主義ヲ廃シ、飽迄内容ノ充実、実質的ナ活動ニ重点ヲ置キ、徒ラニ規模ノ大ヲ追ハズ
一、 経営規模トシテハ寧ロ小ナルヲ望ミ大経営企業ノ大経営ナルガ為ニ、進ミ得ザル分野ニ技術ノ進路ト経営活動ヲ期スル
一、 極力製品ノ選択ニ努メ技術上ノ困難ハ寧ロ之ヲ歓迎、量ノ多少ニ関セズ最モ社会的ニ利用度ノ高イ高級技術製品ヲ対象トス、又単ニ電気、機械等ノ形式的分類ハサケ、其ノ両者ヲ統合セルガ如キ他社ノ追随ヲ絶対許サザル境地ニ独自ナル製品化ヲ行フ。
一、 技術界業界ニ多クノ知己関係ト絶大ナル信用ヲ有スル我ガ社ノ特長ヲ最高度ニ活用以テ大資本ニ充分匹敵スルニ足ル生産活動販路ノ開拓資材ノ獲得等ヲ相互扶助的ニ行フ
一、 従来ノ下請工場ヲ独立自主的経営ノ方向ヘ指導育成シ、相互扶助ノ陣営ノ拡大強化ヲ計ル
一、 従業員ハ厳選サレタル可成小員数ヲ以ッテ構成シ、形式的職階制ヲサケ、一切ノ秩序ヲ実力本位、人格主義ノ上ニ置キ個人ノ技能ヲ最大限ニ発揮セシム。
一、 会社ノ余剰利益ハ適切ナル方法ヲモッテ全従業員ニ配分、又、生活安定ノ道モ実質的面ヨリ充分考慮援助シ、会社ノ仕事即チ自己ノ仕事ノ観念ヲ徹底セシム。
この、第一項、第二項のくだりがしびれます。大好きです。
どちらも、
規模の拡大を追わないと書いています。
規模の拡大は目的、理念、方針ではないのです。
そして、独自の技術をもって、人々に貢献する。
社員、取引先、株主を大事にするとも書いています。
こういう日本を代表するような大企業に現在はなっていますが、経営の理念、目的、方針というのは中小企業でもすごく大事だと思います。
昨日、外部の方交え、4時間も真剣に会議をしていました。
弊社の生きる道、生かせていただく道を確立するためのものです。
自社の強みと弱み。
どういう分野でお役立ちできるのか?
存在理由はどこにあるのか?
わが社のポジショニングはどこに位置するのか?
PDCAのサイクルを行う仕組みとは?
何年でどういう結果を作ることを計画するか?
見えてきました。目標が・・・。
人間、目標が明確になると「ガンバレル」
ヤル気 本気度
知恵を絞る、出し合う、これは無限の力があります。
知恵を出すのはタダです。
知恵が商品になり、カタチになって行きます。
人生お一人様一回限り!
苦しんで、楽しんで、仕事や人生しましょう!
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北のあざらし
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