市川稔の米(マイ)情報

高齢者のマーケット

昨日に続き、ゴルフからマーケットを分析してみたいと思います。小生は友人の紹介で、神奈川県で唯一の村にある、清川カントリークラブに入会しています。

清川カントリークラブは神奈川県で最後のゴルフ場認可で、20年ほど前に誕生しました。設計はジャック・ニクラウスの会社です。

日本のゴルフ場は独自の会員権制度がありますね。預託金という極めて特異なやり方です。

これを考案した人はアタマの良い人だと感心していました。

新規開場の場合は、会員もある時期に集めるので、預託金の償還時期が集中してやってきます。

だいたい、10年とか15年くらいでしょうか。

ところが、集めた預託金はゴルフ場建設のために使ってしまっています。又、バブル期には異常な高値がついたので、必要以上に集まり、それを別のところに投資したりしました。

返還する資金などどこにもありません。

清川カントリークラブも同様の問題が起こりました。倒産の危機に陥ったのです。

外資系投資会社に買収される! そこで、会員有志が立ち上がったのです。

この間の経緯は、一部会員の熱心な活動による再建活動を、後に神奈川新聞が長期連載しました。
「ナイスショットをもう一度」という単行本にもなりました。

小生は、再生なるかどうかという時に仲間に入れてもらったのです。

現在では見事に再生しました。会員の会員による会員のためのゴルフ場として蘇ったのです。

この間、仕事の合間に再建活動に多大な時間、英知を傾けた一部の会員の皆さんの熱意、努力には敬服しています。

詳しくは公式HP内の再生への道をご覧ください

さて、そこで現在の会員の状況はどうかというと、年齢60歳以上が約60%、50歳代を加えると約85%になるそうです。

90%近くは男性会員です。(平日のプレーは女性も多い)

今年に入ってから、初めて正規の理事選挙が行われました。ビックリしたことは、理事に立候補する方もたくさんいるし、会員の投票率がなんと77,6%!

理事は交通費も出ません。無給です。

やりがいなのですね。もちろん時間も経済的にも余裕がある人が多いと思いますが、人が動く動機とは何かと勉強になります。

日本は急速に少子高齢化社会を迎えようとしています。

店や商品は若者対象が多いようですが、高齢者マーケットは真空マーケットとして存在すると思います。

なにせ、お金を持っているのは高齢者ですからね。

小生の会社は、東名高速道路、横浜町田インターの近くにありますが、近所に「二木ゴルフ」の大型店が新規開店しました。16号線のまん前に「ゴルフ5」があり、すぐ近くには「シントミゴルフ」の大型店もあります。

どこもかなり繁盛しています。猛烈な競争状態が店やスタッフを活性化させているのでしょう。

ゴルフ場も大半が淘汰され、新たに生まれ変わりました。

いろいろな経営手法で、今までとは違ったゴルフ場運営、経営が始まりました。

打つ手は無限であり、やり方はいろいろあるのですね。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

Unknown
会員の熱心な活動による再建活動はゴルフ場再建プロジェクトX版。学ぶところがあります。本当に色々な経営があり打つ手は無限ですな~!感動!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事