市川稔の米(マイ)情報

メガブランド終焉の時代

日経MJ新聞に「キリンHD」社長のインタビュー記事が。

「メガブランド時代、終幕か」

そういうタイトルだ。

ビールは装置産業で、大手に集約。

アサヒがスーパードライで攻勢を掛けたのは30年以上の前のこと。

一点集中、突破。

ビールは市場占有率競争で1位か2位かで価値が劇的に違う業界。

巨大な工場で大量生産し、巨額の広告費を投入して認知度上げる。


しかし、


ビールの国内消費は1994年がピークだそうで。

小生は何度も取り上げていますが、国内の消費は1994年(平成6年)から1997年(平成9年)あたりがピーク。

それから減り続けています。

ビールは税制にも振り回されている。


NBビールは落ちる一方であり。


クラフトビールは伸びているが、まだ全体の1%くらいに過ぎない。


消費の多様化


好みの多様化


自分の意思を持つ人が増えてきたし。


「とりあえずビール」という人が減ると思う・・・


最初から「ハイボール」「ワイン」「日本酒」という具合に。


小生はお米の世界にいるので。


〇〇県コシヒカリ

みたいな売り方はずっと前から否定してきた。


年産・県産・銘柄

これを役所が決めた時から業界は落ち目になったのです。


自社のブランドというものが持てない。


だから、米卸はどこでも同じであり。

違いは価格ということになります。


大手は仕方ないにしても、中小は違う打ち出し方しなければ存在理由がない。



小生の会社は20年以上前(現在の会社にしてから)から「生産者」を前面に出しています。


誰が作ったかというもの。


道府県や品種以外の「コト」をウリモノにするわけだ。



そして、大手小売業が仕入量をバックに価格交渉して安くうり、


「価格」


が最大のウリモノの時代も終わりつつある。



店舗販売からECへ主役が移りつつあります。



いつでもどこからでも注文出来る。



情報はTVCMよりSNSや口コミ(レビュー)などを重視。



みんなと同じ


から



みんなと違うことに価値観があるというか。



新しい年もそういうことを磨いて行きたい。

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