知らないようでどこかで聞いた間違った知識を持ってるとか。
農林水産省がさまざまなデータを集計して出しています。
1年一人当たり消費量
米111,7kg、(S40年)→57,8kg(H23年)
畜産物58kg(S40年)→ 134,7kg(H23年)
油脂類6,3kg(S40年) → 13,5kg(H23年)
ひとりあたりの数字です。
米食べなくなり、肉や油脂類が増えた。
それでも日本の食は西欧に比べてかなりバランスとれています。
昭和30年前の極めて貧しい食事に戻せというのは無理というもの。
小麦の消費量は32kg前後で推移しています。
データはこちら
昨年、日本の主食は「米」から「パン」に変わったと大きく報じられました。
それは間違いです。
家計消費からの調査で「買ったコメ代金」より「買ったパン類」などの方が大きかったというもの。
素材での調査ではありません。
米でいえば、おむすびや寿司、パックご飯などになりましょうか。
量的にはまだ小麦よりお米を食べる方が大きい。
お米の生産費も出ていますね。
10aあたり139,721円(H23年) 60kgあたり16,001円(H23年)
これってどういう数字でしょうね。
護送船団で一番速度の遅い船の数字でしょう。
生産者はこれに安住してはいけません。
自分はいくらのコストで作るのだという明確な目標を持つ必要あります。
10a以上、20や30haの米農家の生産コストは半分では十分できるでしょう。
国民洗脳に見事成功した「食料自給率」というあやしい計算方法。
食料自給率
カロリー計算という日本でしかやっていないやり方をしてきた。
あるところのものを下記に引用させていただきます。
農業白書で「自給率」という言葉が初めて使われたのは昭和40年ですが、このときに公表されたのは、農産物に限定した(水産物などは含まない)生産額ベース自給率と品目別自給率だけでした。
http://www.library.maff.go.jp/GAZO/40008467.htm
「昭和40年度農業の動向に関する年次報告」
(第1部 農業の動向 Ⅲ農産物の需給と生産構造 3. 農産物の輸出入 17ページ目)
昭和62年度版でも、「自給率」として公表されていたのは、食用農産物総合自給率(生産額ベース)と品目別自給率だけでしたが、文中には「食料の自給水準を供給熱量ベースでみると、我が国は5割強にすぎず、西ドイツの約8割、イギリスの約7割と比較しても相当低い水準にある」という記述もあり、カロリーベースも参考値程度には使われるようになっています。(「5割強」というあいまいな表現だけで、何%かは書いてありません。)
http://www.library.maff.go.jp/GAZO/40008451/40008451_02-06.pdf
「昭和62年度農業の動向に関する年次報告」
(第1部農業の動向 Ⅱ食料需給の変化と農業, 食品産業 5国際需給の動向と農産物貿易 23~24ページ目)
昭和63年度版になって、はじめて「各国の供給熱量の自給率の推移」という表が掲載されましたが、本体の食料自給率の表では、まだ食用農産物総合自給率(生産額ベース)と品目別自給率だけです。
http://www.library.maff.go.jp/GAZO/00127915.htm
「昭和63年度 農業の動向に関する年次報告」
(供給熱量自給率が掲載されたページがリンクミスとなっていて読めませんが、図表の索引で、掲載されていることはわかります。)
平成元年度版になって、ようやくカロリーベース食料自給率が、本体の表の中に記載されるようになっています。
http://www.library.maff.go.jp/GAZO/00130900.htm
「平成元年度 農業の動向に関する年次報告」
(第1部農業の動向 Ⅱ食料需給の変化と農業, 食品産業の展開 2農産物需給の変化と市場適応型農業 5~6ページ目)
なお、カロリーベース食料自給率の考え方は、もともとは昔の社会党が、昭和48年の衆議院農林水産委員会の質問で持ち出したものですが、そのときの農林水産大臣答弁は、「現実にかなり食生活に役に立っておる品物でも、カロリー計算から申しますと非常に低いようなものもございますので、やはり、現在わが国でやっておりますような計算の方法がいいのではないかと思うのでありますが、・・・」と、「生産額ベース食料自給率の方が適切である」というものでした。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/072/0230/07212180230005a.ht...
(第072回国会 農林水産委員会 昭和四十八年十二月十八日)
また、昭和55年の衆議院予算委員会答弁でも、カロリーベース食料自給率について、政府委員(農林水産大臣官房長)が、「オリジナルカロリーの計算には、野菜、果実等の栄養素でビタミン、ミネラル等は含まれないというような問題もございますのと、畜産物の一カロリーにつきましてどの程度の飼料換算をするかという問題もございまして、公式的な資料はございませんが・・・」といった答弁をしており、昭和55年の時点では、農林水産省も、カロリーベース食料自給率を積極的に指標として使っていこうという考えは持っていなかったということが伺えます。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/091/0380/09102200380015a.ht...
(第091回国会 予算委員会 昭和五十五年二月二十日)
引用終わり。
このように、カロリーベースに変えたのはわりと新しいことです。
今回の発表はカロリーベースと金額ベースは併記されました。
カロリーベース39%
金額ベース66%
とてもよいことだとおもいます。
お時間ある時にデータを眺めてみてください。
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