1973年(昭和48年)21歳になる年でありました。
わたしの仕事の原点はここにあるかも。
現代は「POS」の時代ですが、当時はレジスターの時代。
NCRというアメリカの企業で、日本NCRという会社。
アメリカ小売業の最先端情報を日本の小売業にもたらすので、先端的な小売業の経営者に人気だった。
セールスマンはアメリカ流の研修を社内で受けている。
今でいう、コンサルティングセールスという感じ。
その研修旅行は、
MMMセミナー
マーケティング
マネジメント
マーチャンダイジング
この三つの頭文字を取って「MMMセミナー」という。
どれも、大事なことで、これを上手に組み合わせ、わが社の販売戦略を練る(みたいな)
余談ながら、
この研修旅行で親しくなった人がいた。
スーパーの幹部で歳は30ちょいくらいかな。
当時、スーパーでコメは登録制度があり販売出来なかった。
いわゆる、無許可販売ですね。
ガンガン販売した思い出があります。
小売業はメーカーが作った商品を選別して仕入れ販売する。
日本には独自に育った「問屋」という機能があり、1次問屋、2次問屋、3次問屋まであった。
小売店は、問屋の勧める商品を選べばよいみたいな感じでありました。
品揃えで店の価値を高めるという感じかな。
総合スーパー全盛の頃はまだそういう仕入れ販売であったと思う。
バイヤーは問屋が持ってくる価格条件を壊し、大量に買うから条件を出せという仕入れ方法でありました。
小生云うところのの、
メーカーが作る商品価値を「価格で破壊」して「店の価値を上げる」やり方だ。
こういうことを長くやっているとどうなるか?
商品を育てる、商品を開発するという人材はまったく育たない。
PB(プライベートブランド)を作るといっても、パッケージを変えて価格を安くするだけ。
だから、当初のPBはまったく人気がなかった。
現在になって対比するとよく分かる企業があります。
西友と無印良品(良品計画)
無印良品は西友の一部門でした。
今では、超優良企業になり世界展開しています。
一方、親会社であった西友は、アメリカの世界最大の小売業である「ウォルマート」の子会社です。
エブディロープライス
年中安売りを標ぼうしています。
これ以上説明する必要はありませんね。
消費生活者に対してどういう提案が出来るか?
生活提案であり、消費提案なのです。
価格はもちろん重要な要素でありますが、一部であります。
問屋、メーカーは企画提案が出来ないと小売業と一緒に取り組みは出来ません。
そして、
顧客満足度追求を多くの日本企業取り組みました。
しかし、
顧客満足度追求は提供側からするとコスト増になることが多い。
顧客満足度追求より、
顧客不満足
の「不」を取り除くことがコツかと思います。
生活提案、食品であれば食生活提案が出来る企業でないと生き残るのが難しい時代になりました。
自社の得はお客様の損になる場合がある。
自社の損はお客様の得になる場合がある。
自分の儲けばかり考えていたらどうなるか?
いつの間にか、信用が無くなります。
お客様の得をいつも優先していたらどうなるか?
いつの間にか、信用がついてきます。
評判になり、お客様がお客様を紹介してくれるようになります。
打つ手は無限です。
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