市川稔の米(マイ)情報

無洗米考察 Ⅱ

先日、熊本の米屋さんから電話がありました。

コメの販売やある商品についての相談でしたが無洗米の話しも。

熊本では無洗米が売れないと。

水が良いので(熊本市は地下水に恵まれている)必要性感じないのかなぁとも。

地域によって事情は変わることはいろいろあります。

変わることと、変わらないことの見極めが大事ですね。


小生が思うに、

誰のため何のための無洗米なのか?

ということです。

一般家庭、業務用の一釜炊飯の場合、連続炊飯の場合でもニーズは異なります。

一般家庭のニーズというものはそれほどでもないでしょうね。

ただ、ゴシゴシ研ぐ必要がない。コメを炊くのも2カップ程度ではコメを研ぐ、洗うと言ってもすぐ終わる、そして簡単です。

3カップ、5カップになると研ぐ、洗うという作業もちょいと大変かなと。
冬の冷たい水道水では大変かな。
(今や、ほとんどお湯が出る混合栓になっているので冷たい水でコメを洗うというのはどれほどなのか定かではありませんが・・・)

コメを美味しく炊くには、

精米を甘くして(歩留まり91から92程度)白米をまさに「研ぐ」感じで洗うほうが美味しいご飯になります。
浸漬時間を最低でも60分以上、2時間3時間ならなお良い。

ご飯のうまみとは極端に言えばヌカの部分ですからね。

分搗き米や玄米を食べている人は白米は味がしないという表現を使いますね。

噛むと甘みが出てくるのです。

そこで、

通常の無洗米はその甘みが無くなってしまうのです。

ご飯の微妙な味の差がなくなってしまう。

ただただ真っ白いご飯。味のしないご飯。

これに子供たちや若い人が慣れてしまうことが問題かなぁと・・・。

コメはどれでもあまり変わらないと思われてしまうことが恐ろしい。


食べ物というのは本当に美味しいものを食べたことがないと分かりません。

だから美味しいコメ、美味しいご飯を食べてもらうことをまず第一に考えて行きたいと思っています。


そこで、弊社や小生が考える無洗米は、

洗うのが簡単で食べたら美味しい無洗米です。

無洗米という言葉がひとり歩きしてしまった。
たかが、コメを洗わないことに精米工場が億単位の設備をする必要があるのかというのが小生の考えです。

目的と手段が入れ替わってしまっていると思うのです。


さて、弊社の無洗米ですが、技術的には摩擦式の通常精米では削れない微妙な澱粉層を削る。


通常白米の表面のヌカだけを取り除いても無洗米にはなりません。

弊社のやり方の無洗米の炊き方の理想は、

コメを洗わなくとも浸漬した後に水替えするのが最適です。

コンビニベンダーの連続炊飯工場などは、浸漬後のコメを水切りして、新しい水で炊きますので理想的です。


ただただ真っ白なご飯にはしたくないのです。

昨日書きました炊き方ね。
そういうふうにしてもらえばバッチリ美味しいご飯が炊けます。

対一般家庭用

対業務用 一釜炊飯あるいは連続炊飯

それぞれのニーズを汲み取り、正しい提案というか、こちらが考える提案をすることが存在理由ではないかなと。

小生の好きな言葉。

打つ手は無限

もうひとつ、

需要は創るもの



続く・・・

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コメント一覧

杉村敏夫
私のブログでも紹介しました
http://www.subaru25.com
「打つ手は無限、需要は創り出すもの」を私の日本農業再生http://blog.so-net.ne.jp/agricultureでも紹介させて頂きました。ご了承を。
市川 稔
需要は創るもの
杉村さん



中小企業は特にそうですね。



顧客の要望に応えるという観点も非常に大切ですが、それぞれ分野の専門家として「需要を創造する」視点も大切だと思います。



けっして諦めない「打つ手は無限」です。



ありがとうございます。
杉村敏夫
www.subaru
「打つ手は無限」「需要は創るもの」

いい言葉です。

アイデアとチャレンジ精神が漲っている人には、多くのひとが寄ってきます。
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