市川稔の米(マイ)情報

地方の近未来

17日土曜日、新潟から取組先米生産者が来社しました。

一緒にやっている娘さんと二人で。

土曜日は事務所休みなので静かなところで3時間近く話し込みました。

もう17、8年の付き合いになります。

今、50歳というから30そこそこの時からということになります。

耕作面積はどんどん増えて、今年は40ha弱とのこと。

農協には1俵も出していません。

年商の倍の設備投資する相談受けた時は先行き不透明、米価格下落が予想されたので反対しました。

そのことを今は懐かしく話しました。

結果としてうまく行きました。

今は、家族経営で5人でやっています。


集落は17戸ほどだそうですが、跡継ぎがいるのはこの家だけ。

70人ほどの集落、この一年で7人亡くなりました。

そう、それだけ高齢化が進んでいるということです。


限界集落という言葉がありますが、まさにそういう状況です。


集落の農地誰がやるのか?

1軒では限界ありますからね・・・


そういう状況ですが、国と県、市が補助金出して農地集約化する計画だという。

本人負担はほぼゼロに近い。

ただし、田んぼ集約化するのですが、2割は畑にするのが条件とのこと。


畑にして何を作るのか?


誰が作るのか?


ここに限らず、弊社でお付き合いさせていただいている、東北、新潟、北海道などどこも同じような状況です。


新潟ではコシヒカリが有名ですが、コシヒカリの作付面積は半分以下。

(正確にデータを調べたら、コシヒカリの割合、主食用米の69%、非主食用米含めると58%くらいでした)


県では業務用などに使われる単価の低い米を作ってくれという方針。


もう、そういう状況ではなく・・・・



中小零細企業270万社のうち2025年までに120万社くらい廃業になる予測。


米農家も集約化がどんどん進みますが、耕作放棄地がすごい速度で増えるでしょう。


面積拡大志向の農業経営者には追い風ですが、集落が消滅するという異常事態が各地で起こるでしょう。


これからの取り組み方法を再構築していかねばなりません。


少し先、5年、10年でほんとうに深刻なことになると思う。


弊社で少しでもお役に立ちたいと思っています。

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