白州次郎が文芸春秋などに寄稿した文章などをまとめたもの。
アマゾンから
プリンシプルとは訳しようがないと次郎も言っていたようですが、あえていえば原則のようなものかと。
小生が勝手に理解すれば・・・
個人でも人の意見を気にしすぎる。
日本のある意味良さでもあるが、
「世間がどう見るか?」
ということが判断基準になっていることがあるので、自分の意見というよりも世間体を一番気にする。
特に「米作り社会」の田舎ではそういう傾向が強いと思う。
それに対して、
「自分の意見をはっきり言う」
あるいは、
「自分の意見をはっきり言える」
そういう日本人は極めて少ない。
特に次郎が活躍した時代は今より数段そうだったと思う。
ケンブリッジ留学の時の逸話にそのことがある。
日本にいる時から暗記一辺倒の学業に嫌気をさしていたが、ケンブリッチ時代に教授から「君の意見がまったくないじゃないか」と指摘され、「これだ」と思ったというくだりがそのことを表していると思いました。
日本では自分の意見をはっきり言うと嫌われるという側面があります。
次郎は原理原則、あるいは自分の信念に基づいてはっきり言う。
これが逆にGHQとの交渉には大いに役立ったのではと思うのです。
日本国内でのリーダー像と国際社会でのリーダー像はそういう意味でも隔たりがあると思う。
そういう部分も理解しながら世の中を見て行く必要もあるのかなと。
経営の側面からあえて言えば、
自ら経営する会社をどうしたいのか?
そういう目的と信念をしっかり持つべきだと改めて感じ入ったのでありました。
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