ひとつは、
巨大地震とそれによる巨大津波による自然災害。
もうひとつは、
地震津波で制御不能になり事故になった第一原発周辺。
Wで災害に遭った地域、人々もいます。
前者と後者では復興のやり方は異なる。
日本人は農耕民族であり、土地と共に生きるという意識が強い。
田舎に行けば行くほどその意識は強い。
動かない土地と共生するのだ。
一方、狩猟民族は土地と共に生きるという発想は小さい。
獲物を求めて自らが動く。
他からの攻撃や危険は集団で守るが、個人の命は自分で守るという意識。
農耕民族、中でも日本民族の根底に流れるものは「コメ作り社会」だと小生はみている。
自然災害の苦しみは皆で共有する。
痛みを分かち合い、助け合い、共に生きるという美学がそこにある。
津波で街そのものが流されたところ。
その地域の再興をどうするか。
復興庁なるものができてそれを取り決めてゆくという。
そこで生活を営んでいた人はどれほど戻ってくるのだろうか?
もうすぐ7ヵ月、一年や二年ではとうてい再興はできない。
長い年月が掛かる。
金は国が出すというか借金して用意する。
現実は動いていて二年、三年待てるのだろうか。
おそらく人口は激減すると思う。
それが現実ではないだろうか。
それでも自然災害に遭った人々は国民全体で支えなければならないという意識は日本人に強い。
これは、
ムラ社会、コメ作り社会の延長
の発想なのだと思う。
一方、原発事故から大量の放射性物質が地域に落ちた第一原発周辺の災害は上記とは異なる。
が、一般的に混同している部分もあるように思う。
再興のあり方が異なる。
津波で流されたのではなく、土地が汚染されたのだ。
除染すれば地域に戻れる・・・
除染費用だけで数兆円とも試算されている。
飯舘村のことも取り上げています。
第一原発から距離は少し離れているが地理的に土地に降った放射性物質が多い。
人口6千人弱の村。
土地の75%は山だ。
除染費用の試算を発表しました。
3224億円という。
村の一般会計は44億円ほど(H21年度)
村税は3億5千万ほど。
ここに除染費用だけで3224億円という数字をどうみるか。
何年か掛けて除染したとしてどれだけの人が住むのだろうか?
こんなことを書いて叱られるかもしれませんが、金の使い方を冷静に考えた方がよいのでは。
第一原発周辺の600㎢が対象らしい。
いったいいくら掛かるのだろうか?
小生はその地域でその土地と共に生きてきた人には申し訳ないが、
集団で移転をする支援にお金をまわした方が良いのではと思うのです。
新〇〇町、新〇〇村に。
批判を承知で書きました。
お許しください。
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