目標○○○店とか年商○○○億円とか、拡大してゆくことが会社の方向性だと強く思っていた。
小生もほぼ団塊世代なので社会に出てからずっと右肩上がりを経験してきた。
会社は大きいほどよいと思っていたのです。
バブル崩壊後、体験したことのない「デフレ社会」に突入しました。
物価は上昇するものというインフレ社会しか経験のない多くの日本人は戸惑いを隠せませんでしたね。
給与は上がるものというジョーシキが崩れ、一般的には給与も下がりました。
デフレの原因は多岐に渡りますが、人件費の安い国が「下請け」として似たような品質の商品を大量に出したことも一因でしょう。
(注 ブランドや技術は、アメリカ、日本、EUなどから出している例が圧倒的)
小生は今の会社を立ち上げる際に決めた経営理念に、
会社の規模拡大を追わない
と決めたのです。
規模拡大を目指すと大切なものが失われると直感的に感じていたからです。
(前の会社を経営している時は規模拡大をガンガン目指していました。)
もうひとつは、
「お役立ち・活かす」という言葉で表現しました。
最近教えていただいた言葉に「充実を目指せ」というものがあります。
規模の拡大ではなく充実を目指せというのです。
当ブログでも書いたことがありますが、
「品」と「質」
を目指すにはゴールはありません。
数字を目標にすると、結果を先に求めることになるのです。
本来はどれほどお客様や協力していただいている皆さんのお役に立てるかということだと思うのです。
しかししかし、
言うは易し行うは難しなのです。
なぜか?
経営の評価は一般的には数字の結果だからです。
特に銀行は過去しか評価しません。
プロセスを問わず結果が良ければそれで良とするからです。
そこに間違いが起きやすい。
目先の利益を追い求めて会社経営にとって一番大事な「信用」を失うことを組織として行ってしまうからです。
この傾向は特に大企業に多いです。
社会より、お客様より最も大事なのはわが社であり上司であるという間違った考え方が充満しているからです(薄くなったと思いたいが・・・)
規模より充実
数字目標も必要ですが、それより先に「品」や「質」の向上目標を目指すべき。
支店や店数、営業所、工場の新設を考えるより先にやることがあるでしょう。
以前は年商規模が大きいとか、社員数が多いとか、土地をたくさん所有しているとか、そんなことが評価された時代もありました。
なんとなく大きい会社を経営している方が今でも賞賛される傾向がありますね。
このジョーシキを改めないといけないと思います。
考え方を変えると見える世界が変わります。
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市川 稔
南のイルカ
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