市川稔の米(マイ)情報

米を制度で区別するからおかしくなる

流通大手「イオン」グループでの表示違反の問題。

フジパンの子会社が米飯商品の生産を請け負っていた。

そこに米を納入していた会社が偽装していたという。

国産米という表示だが、中国産米をかなり前から混ぜていた。

加工用米もアメリカ産米も主食用米に使っていたと報道あり。

TBS news

過去最大の偽装問題に発展する可能性あり。


偽装、顧客を騙した会社は必ずばれる。

取引先を失います。

結果は見えていますね。


ひとつの会社の問題と構造的な問題があります。


構造的な問題は、


巨大小売業の価格決定権  

流通を支配していると言っても過言ではない

それを良い方に使うか、自社の利益のためだけに使うか

そこで分かれる。

良い方というのは、競争に勝つための「顧客満足度」向上であり、取引先とのwinwinの関係を構築できるかどうかだ。

一方だけが利益が出る、一方は利益出せない体制では続かない。


構造的な問題とはなにか?


米に限って言えば、事実上、政府の方針管理化にあり、行政や政治が深く関わっていることだ。


まず、第一に生産調整という名の減反政策があります。

減反を達成させるために、多額の税金が投入されています。

米以外の作物を作ることで得られる補助金。

同じ米を作っても「用途」を変えることで減反カウントされる。


米粉用

飼料用

加工用


米粉用、飼料用は10aあたり8万円の補助。藁(わら)も使うと+13,000円

加工用は10aあたり2万円の補助(ある県では、県の補助金として10a2万円プラスしているところもあった)

そして、主食用は10aあたり15,000円の補助

政府の直接支払による所得補償というもの。


この他にもたくさん、いろいろ、手を変え品を変え補助政策があります。


驚くなかれ、

農水省補助事業一覧


また、中国米やアメリカ米をなぜ主食用に混ぜることが出来るのか?

小生の会社ではまったく扱っていいないので実態はよく分かりませんが、


日本政府は国家貿易としてコメを輸入しています。

1993年のガットウルグアイラウンドで決まったことですが、

コメ部分開放 対策費6兆円 輸入最大77万トン 日経

日本は関税受入れ拒否した代償として、国内生産量の一定割合を輸入しています。

非課税で輸入した安い外国産米を政府が民間に利益をのせて売り出す。


その一部がSBSといって主食用にまわります。


でも、あまり見かけませんよねぇ。


どこに出回っているのでしょう?


業務用の一部などに使われていると思われます。


同じ「米」なのに。

農水省発表資料 米の輸入等に関する動向


国産米でも用途別にいろいろあります。

ここに大きな原因があります。


補助金付けて「官」が差配しているところに問題ありと小生は思う。



輸入米は完全に利権化し、商社と農水省のビジネスになっています。








そういうところから離れた世界を自らどう創るかでしょうね。

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