市川稔の米(マイ)情報

東高西低

最終的には10月15日現在の数値をまとめて作況を報告するが。


9月15日現在のものをまとめている。


おおむね、こんな感じでしょう。


平成27年産、主食用米の作況指数のこと。


全国ベースでは10a(300坪、1反)533㎏(1,85mm網)、作況指数は100で平年並み。


全国平均ではそうなるが、地域によりかなり開きがあります。


一言で云えば、



東高西低



西方面は全般的によくない、北海道や東北はやや良。

北関東の一部では大雨被害の影響も大きい。


元々、10aたりの収穫量は西日本は少なく、東北、北海道、北陸などは多い。



沖縄342、九州484、四国468、中国505、近畿506、東海496、関東533、北陸538、東北579、北海道556㎏(10a)


主食用作付面積と収穫量(H20~26年)


H20年 1596千ha 865万トン
H21年 1592   830
H22  1580   829
H23  1586   813
H24  1524   821
H25  1522   818
H26  1474   788
H27  1406   746


今年は昨年より68千ha少なく、収穫量は41万トンンほど減る見込みだそうだ。


ご承知のように、エサ米へシフトさせていることも大きいでしょう。

膨大な税金を水田に使い、同じコメでも人間様が食べるものと、家畜が食べるものに分けています。

エサ米にすると、10aあたりの補助金がたくさんもらえることもあり、場合によっては主食用米より手取りが良いことも。

緊急避難的考えなら良いが、こういう「官製市場」をあてにすると手痛い目にあうので要注意。



消費量減少は主食用米として年間8万トンと云われてきました。


これは加速すると思います。


カルビーがフルグラの工場を大増設決定


朝食マーケットを切り開いています。


米は10万トンつづ減少すれば、10年で100万トンです。

めちゃめちゃ大きい数字ですね。


内食比率

中食比率

外食比率


中食比率が増える。


内食(家庭内の食事)も家族構成で劇的に変わります。


中学生や高校生がいて、弁当持ちとかならたくさん消費します。


中高年の二人暮らし、一人暮らしでは少ししか消費しません。



TPPが大筋合意し、農産品の重要品目である「コメ」は米国と豪州から不要なコメが入ってくるので、

その分(およそ7万トン)は政府備蓄米の買上量を増やすと報道されていた。




小生の会社でお付き合いさせていただいている「米専業農家」はそんな中生き残っていかねばならない。



米流通会社も新しいマーケット切り開き生き残っていかねばならない。




やり方はあるよ。



打つ手は無限です。





農林水産統計 9月15日現在 作柄状況

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