営業終了してから集まるので午後8時から開始です。
もう何度も呼ばれているので顔みしりという感じかな。
なにせ毎月のように開催している熱心なグループです。
成果はともかく自費で勉強会を開催していることに敬意を表します。
今回の参加者は23名でした。
60分ほど小生がお話しさせていただき、その後質疑応答、ディスカッションで終わったのは午後10時をまわっておりました。
要約すると以下のようなことです。
米屋という業種業態が全体流通の中でどういうポジションを占めているのか客観的に視る必要があること。
従来の米流通は減る一方で、新たな米流通は増えていること。
減る流れでなく、増えている流れに乗らなくてはいけないこと。
玄米換算8百数十万トンのうち5百万トン程度は自由に動いていること。
コイン精米が繁盛するのはそういう背景があること。
(それなら自らのビジネスにしたらというのがIRBの考え)
今度の生産現場の制度改正はうまく機能しないだろう。
日本農業は生産性悪いというが、兼業先の収入がメインだから農業ができているのでそれを取り上げることはいかがなものか。
米は土日農業で栽培できるすぐれた農産物であること。
だから少しばかりの補助金をもらうより作って自ら販売する人が増えるのではないか?
その後は分からないが、輸入問題も含めて価格は更に下がる可能性が高い。
従い、ピンかキリの商売になるので中小は非価格競争の分野に行かないと厳しい。
仕入を従来の米卸に頼っていてはいけないこと。
自らリスクを持ちながら仕入開拓をする必要があること。
生産者が販売に乗り出すのだから販売業者も生産という段階に入る準備も必要ではないかということ。
大変だ大変だと言うが、百貨店全体でもピークから2割売上が減ったこと。
スーパー全体でもピークから16パーセントも売上が減少したこと。
要は、買う場所が変わってきているということ。
中小商店や中小企業が食えるだけのお客様を確保すればよいのだからそんなに難しいことではないこと。
なぜお客様が増えないのか?
なぜお客様が減るのか?
人口構造、年齢構造、消費構造の変化もあるが、それに応えていないからではないのか?
安く買って高く売りたい。ちょっとでも儲けたいという自分勝手な考えで行っていないか?
目先の利を追いかけて大切な信を失っているのではないか?
目先少しの損をしよう。
相手の得になることをしよう。
よいものを与え続けよう。
利<信を大事にしよう。
商いの原理原則を大切にしよう。
おおまかにはそんなことを話しさせていただきました。
小生は「米屋」という概念を捨てることだと思うのです。
お客様は買う店、買う場所を選択しているのです。
選ばれるにはどうしたらよいのか?
そういう観点から組み立てたらやるべきことが見えてくると思うのです。
打つ手は無限です。
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杉村 敏夫
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