市川稔の米(マイ)情報

コメ消費のゆくえ

コメの消費減退が止まらない。


おおまかにみると、毎年1パーセントくらいづつ減り続けている。

NHKのスタジオでも模型を使い説明していましたね。

これは日本だけに限りません。

台湾では精米ベース年間100kg食べていたものが50kgを割りました。

韓国は120kgくらい食べていましたが、急激に消費が減っていて75kgくらいかな。
若い人が極端に食べなくなっているのでこれから先は日本より食べなくなるかも???

中国の動向が一番影響あります。
なにせ、13億人とも14億人とも言われている巨大な国だからです。
中国ではコメを満足に食べられませんでしたが、自給できるようになりたくさん食べています。
ところが近年は日本と同じように毎年1パーセントから2パーセントづつ減少しているというのです。
一人100kg弱になりました。
仮に2パーセント減ると280万トン余る計算になります。

コメ消費の大多数はアジアでの消費ですからね。

さて、日本の人口は国立社会保障・人口問題研究所によれば、

2005年ピーク 12.777万人

2030年 高位仮定11.835 低位11.258
2050  高位  10.195 低位8.997

23年後2030年には一人あたり何kg食べているか?
仮に精米ベース40kgで低位仮定なら450万トン(白米)しか必要ない。

43年後2050年に30kgまで落ちたら。
低位仮定8.997万人×30kg=270万トンあればよいことに・・・・

大雑把な、実に大雑把ですがこんな仮説が成り立つのですよ~

日本農業守れ、田舎の山河を守れと言ったところで消費がなければどうにもなりませんね。
しかも輸入米がどれだけのシェアになっているか???

水田をつぶさないためには飼料用のコメ作りがよいと思うけど。
青いうちに刈り取る。
えさの輸入を減らせば少しでも自給率向上する。

NHKの討論会で、コメ消費を増やすべきかどうかという質問がありました。

消費者がなにを食べるか自由だから強制などできるわけがないという意見もありました。

しかし、しかしですよ。

自給率を国が問題にするならせめて小中学校の給食くらい全部コメにしろよ!!!

11月1日から12月まで農水省の予算でコメ食べよう、めざましごはんTVコマーシャルが始まります。
官民一体で消費拡大に取り組もうとするものです。

やらないよりやったほうがいい。

しかしわたしは供給側販売側の責任が大きいと反省込めて思う。

魅力的なコメを使った商品開発、食提案が足りないと思うのです。

もっともっとやるべきことがある。





  

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コメント一覧

市川 稔
コメ消費
paiさん

粉食など詳しい投稿有難うございます。
おっしゃるように米粉使った商品開発はいろいろできるのですが、価格が高いので進んでこなかったことが大きいと思います。

輸入の小麦粉が圧倒的に安いですからね。

わたしが主張する農産物価格は限りなく国際価格にして、生産する農業者に所得を補償すれば税金投入額を低くして解決します。

原価に対して補填する方が安上がりだからです。

原料が高いと付加価値が付きますからモノの値段はすごく高くなります。
現在は消費者が負担していることになりますね。



えびはらさん

普通の米の値段はほんとうに安くなりましたね。
玄米相場はほとんど同じ価格帯に入りました。

そういう中で高付加価値販売もあります。

先日NHKに一緒に行った米生産者(農業経営者)も自らのコメはほとんど自分で高付加価値米として販売しています。

わたしが経営する米家きゅうさんも栽培方法にこだわる専業農家の米だけを一般価格とは別世界で販売させていただいています。

相場に流されないようになれば良いですね。

商品化計画でしょう。

有難うございます。


えびはら
米価は今でも十分低価格です。
肉体労働の減少・少子高齢化・食文化の変質等の
複合要因から米需要の減少が発生しているので
低価格化によって稲作の復興が図れるほどの需要増には
なりませんし、なにより低価格化は稲作従事者の排除によって成し遂げられるものですから、農村衰退の一助にはならない訳ですね。

我々が考えるべきは如何に生産物を高価に売り抜けるか。
その一点だけです。

稲作の生産コスト減で余剰人員を発生させ、
開発・製造・営業に回すという組替えはありかと思いますが、高齢の方々にそれを求める事は出来ないんだろうなと思います。


pai
粉食用は潜在コメ需要大
コメ余りやコメ消費減少というのは、
普通の精米を白米などに炊いて食べる前提での話に
すぎないかもしれないという思考も必要です。

コメ以外の、小麦その他の穀物を食べる人が多く
なってしまうのは、これらが粉食用だからです。
おおむね、料理の世界では穀物利用は粉食優位で、
料理のバリエーションも豊富で、若い人たちなら、
日本人でも一生涯コメ無しの生活も送れます。
現状のままなら、他の国でも同じになるでしょう。

ずっと昔から、コメも粉にして食べる研究をしてる
方々も、日本国内に多くいます。
研究するまでもなく、米粉を使った昔からの日本の
料理や菓子も多いし。(消費減退を補うのは無理だが)

問題の原因は、日本のコメ価格が高過ぎることです。
結局、今後もかなりの価格修正が続くでしょう。
いつまでも、国際価格を無視もできませんから。

優れた研究成果を上げた国内の新しい米粉利用法も、
コメ価格が下がるまでは、出番がないでしょう。
案外、海外で利用されて、安い新しい米粉製品が
どんどん登場して、日本に輸入されるのかも。

アンケート調査では、日本人が好きなコメ料理の
1位は、「スシ」だそうです。外人さんも同じか。
決して、日本人がコメを食べたくないと言ってる
わけではないのです。
昔からの、ドンブリ飯や弁当箱のドカ弁の時代では
なくなっているにすぎないです。

スシのように、もっと優れたファストフードとして
オニギリのほうも進化する道があるのかもですが、
今のところは、災害非常食や多忙現場の戦闘食とか、
ゆっくり日常で食べてもらう存在ではないでしょう。
仕事で歩き回る人が、コンビニおにぎり立ち食い
のように、食べる人の姿を考えることになります。
昔の中国ではコメの多い南の国は強かったですが、
近代の戦勝国は、粉食文化の国ばかりです。

エサ用でも燃料用でも、酒米や、あるいは米粉食用の
コメ品種も登場してくるかもしれませんが、
国内での低価格生産も、結局は必要になります。

もっとも、金額ベースで見た日本国内の農業産地は、
コメ生産には頼らず、畜産や畑作や果樹や高級作物や
花卉生産や施設園芸など、高付加価値生産です。
日本=田んぼという常識は間違いかもしれません。

食品や有機質の廃棄物を農業生産にリサイクル
していこうという試みもありますが、
このようなことにも、年に何回も生産される畑作地
のほうが容易かもしれません。

田んぼ以外の畑作その他に力を入れると、
見かけ上の食糧自給率は下がるかもしれません。
しかし、平和への努力を世界中が続けて、
最先端の科学を駆使して気象現象を探求する時代に、
突発的な食糧危機のリスクが昔と同じでしょうか?。
本当に戦争をしてしまった太平洋戦争の時でも、
それらの畑作地帯は、一生懸命イモ等も作ったから、
東京の人ほどには飢えなかったそうです。
都市からの食糧買い出しの人々が多数来たとか。
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