浅田真、高橋らで日本3連覇 フィギュアのジャパンOP
フィギュア・ジャパン・オープン 浅田真央の演技で日本が逆転優勝を決めた
日本、北米、欧州によるフィギュアスケートのチーム対抗戦、ジャパン・オープンは20日、さいたまスーパーアリーナで行われ、日本は世界選手権女子で優勝した浅田真央(愛知・中京大中京高)や同4位の中野友加里(プリンスホテル)の活躍で491・82点とし、3年連続で優勝した。
男女各2人がフリーを滑り、合計得点で争った。日本は高橋大輔(関大大学院)ら2人を終えて3位と出遅れたが、中野が女子で3位、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んだ浅田真がトップの128・03点をマークして逆転した。
ステファン・ランビエル(スイス)らが出場した欧州が488・45点で2位、長洲未来(米国)らの北米は3位だった。
★真央ちゃん、最終演技でV3に貢献
各チーム3人が滑り終えて日本は3位だった。窮地を救ったのが世界女王の浅田真。大きな声援を浴びて最終滑走で登場すると、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を鮮やかに成功させた。女子トップの得点をマークして逆転優勝に貢献し、「アクセルは今シーズンで一番よく跳べた。3連覇できてよかった」と喜んだ。
世界選手権を終えた選手にとって気分はシーズンオフ。だが、浅田真は先を見据えてリンクに立った。来季から全6種類のジャンプを跳べばボーナス得点を得るという新ルールが適用される可能性があるため、ここ数年は跳んでいない3回転サルコーに挑戦した。回転が抜けて2回転に終わったが「6種類入れるためにチャレンジした」と対応を怠らない姿勢を見せた。
早くも来季へ動きだしている浅田真。マネジメント会社の関係者は、新プログラム作りのため、6月に日本を離れるまでには新コーチを決めたいとしている。
★高橋、恐縮しきり
高橋は4回転ジャンプなどで2度転倒して男子4位の得点と低迷。「久しぶりに最悪の演技だった。足を引っ張ったので何も言えない」と恐縮しきりだった。
外国勢も軒並み転倒が目立った。国際スケート連盟は来季から6カ国・地域対抗の団体戦を新設するが、多くの選手が照準を合わせる世界選手権後の開催となるだけに、どれだけ集中力を保って臨めるかには疑問だ。大会の位置付けが問われるかもしれない。