
この「ランボーの散文を訳した男」は小林秀雄なんですけどね…。
学生の時卒論の中間発表で、私は中也研究してたので教授に
「彼はフランス象徴詩人の影響を受けてるからね。ランボーと、あと、誰だっけね」と言われ
「ボードレール、ヴェルレーヌ」と即答したら下級生が「すげえ」と呟いていたのを今も忘れないんですが、近代詩人をやってる人にはフランス象徴詩人は通過点なんだよ。
宮沢賢治とか例外はあるけれど、大正から昭和にかけての詩人、詩人に限らず小説家なんかも大体ランボーとか読んでました。
あと外国の小説でいったらドストエフスキー、スタンダールあたりもテッパン。
ところで当時から思ってたけど、教授のこの問いかけ、ど忘れを装って研究具合を試していたんじゃないかな…すごいお方だったから。