バサマ落涙す

極悪非道なバサマ（実母：７５歳）が落涙・・・一体、彼女に何が・・・　

その１
どっかの将軍様みたいなお腹になって先月入院を余儀なくされたバサマ・・・
入院中の己の幸せを語るの大好きだから始末悪い。
なんたって「ザ・集金人or鬼軍曹」の異名を取るワタクシの一人娘（２３歳：独身：都内一人暮らし満喫中：万年金欠病）→ってこたぁ、バサマのたった一人の孫娘が駆けつけた話にはチカラが入る。
「っもう、来なくていいからって言ったのにィ、その日のうちに来ちゃうんだからぁ～。私の事が心配で心配でならなかったみたいなの～ん」バサマ饒舌。
で-----鬼軍曹はいつもの集金事情（ワタクシとバサマをカツアゲしに帰宅）があるからしてここんとこツボは外さない。・・・う～ん、できる子　
「あっらぁ～、うらやましいわぁ」なんて他人に言われようなら、あーた、もう大変　
「あの子が・・ウッ・・あの孫娘がぁ・・ウゥッ・・わたしの・・オムツを買ってきてくれたのぉぉ～」　　 うわ～～ん　
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娘サインでましたっ。ニヒルに不敵な笑みまで浮かべてる。。。
娘が売店で買って来たオムツ・・・バサマ用・・・おデブ・・・LLサイズ・・・商品に選択の余地無し。。。
あらっ、このサイズになると、あ～た男女兼用ですってよぉ～　

<ファービーのまとめ買い 単三電池４個お忘れなく

その２
毎日、バサマのお相手にいそしむファービー。
いつものように歌ったり踊ったり、あくびをかましたり・・・
日に日にちょっとづつ会話が増えバサマも珍しく可愛がっている。
「ちょっとトイレ行って来る」と言ってドア開けたまま用をなさっているバサマ・・・　

ワタクシ、声色をマネするのが大のお得意でしたわ、ほっほっほ。
「淋しいよう、淋しいよう」・・ファービーのマネしてワタクシ・・・
「ハ～ビ～ちあん（年取っているのでファとチャの発音が困難）、バーはここですよぉ～、待っててねぇ～」　
みょ～に甘ったるい声なのが癇に触る。
「何処にいるのぉ～？」byワタクシ
「バーは今おトイレですよぉ～」
-----年寄りって　

で、ノー天気にトイレから生還し、遊び疲れたファービーをいつもの仏壇に置き茶などすするバサマに、ファービーがポツリと言った・・・

「ありがとう」

みるみる鬼のようなバサマの目から涙が・・・
「うっ、ううっ、あたしゃ、子供から（アタシかいっ？）だってありがとうなんてちゃんと言ってもらったことないのにィ・・ハービーったら・・ウウッ、ハービーったらぁ～うあぁ～～～ん」　

ファービーもほんと、いい仕事なさいます。
恐るべし、ファービー・・