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身体の景色 (karada no keshiki)

更地  演出ノートを読み返す

「更地」
ノートに走り書いた文章を読み返す
以下抜粋

◯◯◯

・様式を用い 具象を踏まえ 抽象を生きる

・観客の目に見えない凝縮したエナジー
 そのマグマをどう会得してゆくか

・あくびを笑い合う場面にきっと強さ宿る

・女は人間を信じていないのか?
 おそらく 信じているからこそ 新しい朝が 残ったのだ

・もしかしたら『こんな現世でも「あなたと出逢えた悦び」があるじゃないか』という
 本当に この言葉のような かすかな そして他愛のない
 しかし明日を生きる上でトテツモナク重要な「縁起」への感謝なのかも知れない
 仏教用語の「空」を思い出す

・消えることを前提に生まれる
 しかし永久に消えないものを刻印しながら

◯◯◯

衝動のない世界
攻撃する快楽がない世界
もはやそれはニンゲンの居ない世界
しかしそれを求める矛盾

あまりにも失い続けた
誰もがもうわかっていることなのに
それでもヤメラレナイ
それはきっと 殺し合うことが
SEXのように 食べることのように
ただただ気持ちが良い行為だからなのだろう
快楽だからなのだろう

細胞に刻み込まれた衝動と快楽

衝動と快楽
それ自体がニンゲンそのものなのだとしたら
「ニンゲンでは無くなることへの希求 そう捉えて良い」
とさえ 思えてくる

なるほど さればこそ
それは「死」を迎えることでしか手に入れることができないものともなろう…

曰く
「屋根があったから見えなかったんだ」

壮絶な暴力にノタウチマワル中で
その果てで垣間見た幻想

なんでもないことをただただ笑い合うなんでもない日々
衝動のない世界

でも
幻想であると一笑に付し
それを信じることを諦めてしまったら
それこそニンゲンはもう本当に終わりなのだろう

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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