セリフの意味に則し、理の構築により、具象世界を形成してゆく
演者の潜在意識が捉えるイメージは
意味に縛られず、理を超え、抽象世界を形成してゆく
演者は
言葉が形成する具象世界 皮膚が知覚する抽象世界 両方を同時に生きる
演者の脳内には、言葉に則した具体的情景(具象)がよぎり
演者の皮膚には、言葉から乖離した抽象的情景、朧な記憶、曖昧な絵、意味成さぬイメージ、色、熱、気のようなナニカ(抽象)がよぎる
具象は、抽象的情景により異なる解釈を示唆される
抽象は、具体的情景から意味を示唆される
そしてそれぞれ単独では辿り着き難い表現へと飛翔してゆく
この相互補完の中
演者は物語を生きつつも、物語とは微細に異なる世界をも同時に生き始める
物語だけでは生じぬ不規則な呼吸の緩急、リズム、間合い、音色が形成されてゆく
緩急、リズム、間合い、音色は波紋そのもの
いつしか演者は「ふうわり」の一部となり、空間にウネリが生じてゆく
そのウネリは 身体の景色の名のもととなったかつての景色と繋がる
→旗揚げ時の言葉
演者の呼吸と、物質的なものと、そして観客とが不可思議な融合を遂げ
形容し難い非日常的な液体のようなものとなり、夕暮れに押されていたあの景色と
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