誰からも愛情を注がれたことがない荒廃した生活の中で育まれた憎悪
その憎悪に 他者を尊敬する心は生まれ難い
愛情を注がれることがあまりに当たり前の生活の中で育まれた自尊心とその自尊心に伴う傲慢さ
その傲慢さに 他者を尊敬する心は生まれ難い
※全員がそうなる訳ではなく
尊敬する心の不在は そういう生活の中で生まれるであろうという想像として
姫君は
そのどちらでもない
どちらでもなく
既に愛する喜びを知らない
愛されても喜びを感じない
この憐れ…(憐れとは 芥川の言葉)
この地獄…
…
これで7つ目の記事になる
姫君について ここまで綴ることになるとは思わなかった
先程読み返してみて「六の宮の姫君4」と「六の宮の姫君5」に書いた内容で
だいたい整理がついたようだ
日々稽古していると
多少色合いの異なる主題が見え隠れする
それはこの作品の余白の豊かさであり 懐の深さ
今後はその色合いの異なるものを時折覚書として記してゆく
来月には録音したいと思っている
が「羅生門」や「藪の中」と異なり 流れるリズムにウネリ 緩急がなく
これほど淡々とした呼吸で(特にライブなどでは)演じていても 聴いていても 苦しかろうなぁ
と むむむ と稽古を進めている
むむむ
【語り 配信中】
珠玉の短編 声と音 想像力が織り成す豊かな物語を是非
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