評価:★★★★☆【4.5点】
メリハリあるドラマと音楽の使い方で人は簡単に泣ける。
◇
アメリカの田舎町で育ったデズモンド・ドスは、
看護師のドロシー・シュッテと恋に落ちるも、
激化する第2次世界大戦に心を痛め、衛生兵になるべく陸軍に志願する。
しかし基地での訓練で銃に触れることを拒絶し、
上官や他の兵士たちから執拗ないやがらせを受けるようになる。
それでも決して信念を曲げないデズモンド。
とうとう軍法会議にかけられてしまうが、ついには彼の主張が認められ、
晴れて衛生兵として戦場に立つことを許可される。
こうして日本軍との激戦の地、沖縄の前田高地、
通称ハクソー・リッジ(のこぎり崖)へと赴くデズモンドだったが…。
<allcinema>
◇
主人公が戦地に着くまでを描いたのが第一章とするなら
沖縄の高知で衛生兵として任務に当たるのが第二章となるのだろう。
この映画の全体像を見てみると、どことなくスタンリー・キューブリックの
『フルメタル・ジャケット』を思い起こす。
一人の異色の兵士物語として彼の生まれ育った環境や
自ら志願し兵士になろうとした理由など丁寧に描かれていたと思う。
兵役を全うするためキャンプで兵士の訓練を受けていくなかで
異種人種と周りからとことん叩きのめされた方が後の効果は倍増する。
にしても、さすがはメル・ギブソン。
彼の軍事裁判をここまで盛り上げてくれるとは…。
前半のドラマの盛り上げ方はまったくもってスキがなく見事の一言!
ワタシ的にここでエンドロールならば、間違いなく満点評価なのだが
後半の熾烈な戦闘シーンは若干間延びした感がちょっと惜しかった。
【今週のツッコミ】
・それまで、超絶リアル&グロ映像の戦争映画といえば
『プライベート・ライアン』だったのだが、この映画の登場で
後世に語り継がれる伝説映画は本作に切り替わるだろう(笑)
・しかし、爆風でこちら側に吹っ飛んでくる兵士の足を見た衝撃は凄い!
・先陣隊の死体の山をかき分けて進む感じはゾンビ映画もびっくりだ。
・ブラジャー型のもやい結びを彼から学ぼう!(笑)
・サム・ワーシントンが老けてきたぞ!ヤバい^^;
でも大丈夫、すでに撮り終えているらしいですから(なんの話だ)
・本作メインである主人公の衛生兵としての活躍ぶりが
少しばかり盛り上がりに欠けてしまい残念である。
仲間が後退し崖を降りた後もひとり黙々と息ある兵士を探し回るが
あそこは70人以上の数を助けたんだよ!を見せたかったんだろうけど
もう少し別の描き方とか脚色でスッキリさせてほしいところだ。
・看護師ドロシー役のテリーサ・パーマーは確かに美形であるが
女戦士としてのイメージが頭から離れないため別の女優の方が・・・
できれば無名の俳優をこういうところで使うべきだな。
・敵に見つかる寸前、とっさに土に埋める兵士こそあの憎まれ役を!
あそこは何度も主人公をバカにしてたスミティ(ルーク・ブレイシー)で!
そしてそこから彼の感情が変化していくみたいにすればよかったのに。
なので最後まで殺してはいけないのだ。(って実話だから)←そこは脚色で←おい
・2名の日本兵まで救出してたのね!もはや神の域だよデズモンド。
・この映画のキモは主人公の父(ヒューゴ・ウィーヴィング)である。
彼がヨレヨレの旧軍服姿で正装し軍事裁判で語るシーンに涙腺決壊だ!
『北の国から』の純と蛍の父・五郎(田中邦衛)と被りまくったわ(笑)
----------------------------------------------------------------
監督:メル・ギブソン
脚本:ロバート・シェンカン/アンドリュー・ナイト
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:アンドリュー・ガーフィールド/サム・ワーシントン/ルーク・ブレイシー
『ハクソー・リッジ』
メリハリあるドラマと音楽の使い方で人は簡単に泣ける。
◇
アメリカの田舎町で育ったデズモンド・ドスは、
看護師のドロシー・シュッテと恋に落ちるも、
激化する第2次世界大戦に心を痛め、衛生兵になるべく陸軍に志願する。
しかし基地での訓練で銃に触れることを拒絶し、
上官や他の兵士たちから執拗ないやがらせを受けるようになる。
それでも決して信念を曲げないデズモンド。
とうとう軍法会議にかけられてしまうが、ついには彼の主張が認められ、
晴れて衛生兵として戦場に立つことを許可される。
こうして日本軍との激戦の地、沖縄の前田高地、
通称ハクソー・リッジ(のこぎり崖)へと赴くデズモンドだったが…。
<allcinema>
◇
主人公が戦地に着くまでを描いたのが第一章とするなら
沖縄の高知で衛生兵として任務に当たるのが第二章となるのだろう。
この映画の全体像を見てみると、どことなくスタンリー・キューブリックの
『フルメタル・ジャケット』を思い起こす。
一人の異色の兵士物語として彼の生まれ育った環境や
自ら志願し兵士になろうとした理由など丁寧に描かれていたと思う。
兵役を全うするためキャンプで兵士の訓練を受けていくなかで
異種人種と周りからとことん叩きのめされた方が後の効果は倍増する。
にしても、さすがはメル・ギブソン。
彼の軍事裁判をここまで盛り上げてくれるとは…。
前半のドラマの盛り上げ方はまったくもってスキがなく見事の一言!
ワタシ的にここでエンドロールならば、間違いなく満点評価なのだが
後半の熾烈な戦闘シーンは若干間延びした感がちょっと惜しかった。
【今週のツッコミ】
・それまで、超絶リアル&グロ映像の戦争映画といえば
『プライベート・ライアン』だったのだが、この映画の登場で
後世に語り継がれる伝説映画は本作に切り替わるだろう(笑)
・しかし、爆風でこちら側に吹っ飛んでくる兵士の足を見た衝撃は凄い!
・先陣隊の死体の山をかき分けて進む感じはゾンビ映画もびっくりだ。
・ブラジャー型のもやい結びを彼から学ぼう!(笑)
・サム・ワーシントンが老けてきたぞ!ヤバい^^;
でも大丈夫、すでに撮り終えているらしいですから(なんの話だ)
・本作メインである主人公の衛生兵としての活躍ぶりが
少しばかり盛り上がりに欠けてしまい残念である。
仲間が後退し崖を降りた後もひとり黙々と息ある兵士を探し回るが
あそこは70人以上の数を助けたんだよ!を見せたかったんだろうけど
もう少し別の描き方とか脚色でスッキリさせてほしいところだ。
・看護師ドロシー役のテリーサ・パーマーは確かに美形であるが
女戦士としてのイメージが頭から離れないため別の女優の方が・・・
できれば無名の俳優をこういうところで使うべきだな。
・敵に見つかる寸前、とっさに土に埋める兵士こそあの憎まれ役を!
あそこは何度も主人公をバカにしてたスミティ(ルーク・ブレイシー)で!
そしてそこから彼の感情が変化していくみたいにすればよかったのに。
なので最後まで殺してはいけないのだ。(って実話だから)←そこは脚色で←おい
・2名の日本兵まで救出してたのね!もはや神の域だよデズモンド。
・この映画のキモは主人公の父(ヒューゴ・ウィーヴィング)である。
彼がヨレヨレの旧軍服姿で正装し軍事裁判で語るシーンに涙腺決壊だ!
『北の国から』の純と蛍の父・五郎(田中邦衛)と被りまくったわ(笑)
----------------------------------------------------------------
監督:メル・ギブソン
脚本:ロバート・シェンカン/アンドリュー・ナイト
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:アンドリュー・ガーフィールド/サム・ワーシントン/ルーク・ブレイシー
『ハクソー・リッジ』
さすがにおいっ!と思いましたが、
なんだかんだ言ってもその働きっぷりに涙でした。
さんざん仲間にふるぼこにされたのにね~~
そこは素直に感動しました。
看護師ドロシー・・・
わかれた彼女、
エマ・ストーンに似てるな~と。。。(苦笑
新米兵士らがライフルなのに軍曹だけマシンガンって
あんた不公平だよ!でした(笑)
にしてもあれだけのリンチを受けても口を割らなかったことで
この男の信念は生半可じゃないと思いましたよ。
あ~元カノを思い出しましたか~(爆)
戦地の看護師なら『パールハーバー』のケイトを思い出すワタシです^^;
ちょっとブログをさぼっておりましたが、
復活しましたのでよろしくです。
>『プライベート・ライアン』だったのだが、この映画の登場で後世に語り継がれる伝説映画は本作に切り替わるだろう(笑)
わたしも、プライベート~パスです。
どこがいいのかさっぱりわからない。
実話のすごさと、映像のすばらしさ、
話の展開も良くてほんと感動しました。
ひとつだけ、アンドリュー君がダメなんです。
あの濃さが。。。。(;´・ω・)
ブログはマイペースで行きましょうよ(笑)
この映画は反戦映画として十分見ごたえがある内容でした。
あらま、アンドリューくんが苦手だったのですね。
確かにルックスの濃さはありますけど
ワタシ的には彼はモジモジくんっぽくて、本キャラにぴったりと思いました。
なのでまるで彼が主人公そのままに見えて
キャスティングの成功と思いました。
私もどこかで見た事が…と思っていたら、「北の国から」の田中邦衛だったのですね!>ドスの父
でも、裁判の国アメリカの割には当時は法的解釈も結構いい加減だったんですね。上官の上官のそのまた上官がいいっつってんだからいいんだよ!的な。
「北の国から」で純が何かをやらかして、その謝罪のため先方に出向く父子。
その前に純とラーメン屋で腹ごしらえするんですが、何故か麺が1本だけ田中邦衛の肩の乗っかってるんですよ。
唯一持ってた古い背広ですが、肩に麺って!
どんな食い方してたん?みたいな(笑)
その麺に気づいた純が、そっと取ってあげる。
と、そんなシーンが懐かしく蘇ってしまいました(笑)
あの軍事裁判でもドスパパの肩に何か乗せてほしかったです(←おい)