エマニュエル

満足度：★★【２．０点】



1974年の第一作の旋風にあやかって50年ぶりにリメイク（？）

◆

香港の高級ホテルを舞台に、真の悦びを感じられずにいたヒロインが、
自らの欲望と向き合い、快感を取り戻すべく性の冒険に踏み出していく心の旅路を、
大胆かつ繊細に描き出していく。
　高級ホテルチェーンで品質管理を担当しているエマニュエルは、
オーナーの指示で香港の高級ホテルへ査察に向かう。ホテルに滞在しながら
調査を進めるエマニュエルは、ホテル関係者や興味深い常連客たちと交流していく中で、
次第に自らの好奇心と欲望のままに官能的な経験を重ねていくのだったが…。
<allcinema>

◆

70年代に一世を風靡した『エマニエル夫人』を現代に置き換えたのはいいけど
今回の再映画化のヒロインにまったく魅力を感じなかったのが痛いんです。
少なくとも、まだ第一作のシルヴィア・クリステルの方がキュートだったし
その初々しさに子供ながらドキドキしたものだった。

こういう全編出ずっぱりのヒロインに対しその魅力が乏しいとくれば映画として
ハッキリ言ってしまえば、失敗ということになるが、そこは人それぞれなので
ワタシが決めつけることでもないけどね。

シルヴィア版3部作も、作品を重ねるごとにチープになっていった記憶があるし
そこはシリーズモノの宿命みたいなものを感じたが…まあ、そういうことです（なんだよ）

できれば、もっと有名なレア・セドゥのような女優を使うべきだった。
それとも、ナオミ・ワッツとキャラクター変更でもいいのでは。まだそれなら許せそう。


◆予告編◆


【今週のひと言】

・オープニングのスタジオロゴにNetflixのNマークがどーんと出てきたので
　もしかしたら配信でやってるのかと不安になった（サブスクで観られた？）

・シルヴィア3部作の後に作られた「エマニュエル」（1984）のミア・二グレンは
　見た目が官能的というよりは野生的で、これ一本でお役御免だったらしい。

・現代に置き換えての焼き直しなんだけど、やはり時代遅れの感は否めない。
　今どき、コンプライアンスが叫ばれているなかで、あんな行動は無理でしょ。
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監督：オードレイ・ディヴァン
脚本：オードレイ・ディヴァン、レベッカ・ズロトヴスキ
音楽：エフゲニー・ガルペリン、サーシャ・ガルペリン
出演：ノエミ・メルラン、ウィル・シャープ、ジェイミー・キャンベル・バウアー