評価★★★☆【3.5点】(13)
ディカプリオの濃い演技は相変らずですがいい映画。
◆
地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイルを頼って
オクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート。
その土地には政府によって強制的に移住させられた先住民族の
オセージ族が暮らしていたが、石油が出たために、
先住民族でありながら多くが資産家となっていた。
やがてアーネストは、そんなオセージ族の女性モリーと恋に落ち結婚する。
ところが、彼らの周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。
町に混乱と暴力が拡大していく中、
ワシントンD.C.から派遣された特別捜査官のトム・ホワイトが
捜査に乗り出すのだったが…。
<allcinema>
◆
3時間26分とかなり長い上映時間だが飽きることなく楽しめた。
ただ、できれば主人公アーネストと地元有力者ウィリアムの絡みを削り
その分、特別捜査官トム・ホワイトの捜査活動を前面に押し出せば
おそらくもっとスリリングな展開になっていたかもしれない。
凄腕の特別捜査官トム・ホワイトが登場するのが終盤辺りで
この長い映画もそこからイッキに緊張感に包まれる形になったので
これは絶対にそうした方がよかったはずだ。
ただ、監督のスコセッシは娯楽性よりも過去の事件を忠実に再現し
ネイティヴ・アメリカン大量虐殺を決して風化させないという思いから
ディテールにこだわった人間ドラマにしたかったんでしょう。
富を求める白人男性は利権手続きが済めば妻や我が子も家畜のように。。。
ラストの終幕、監督自らレポートを読み上げるシーンはなかなか斬新!
チョットしたラジオドラマのよう。
◆
【今週のツッコミ】
・主人公アーネストの初見で彼の前歯が異様に気になったが
ドラマが後半になるころには、その前歯が何事もなく消えていた。
・オクラホマ州オセージ族は土地から石油が出たことで
白人に搾取されつづけ当時の利権についてもとても分かり易かった。
こういう気配りが上映時間の長さに繋がった。
・企画段階ではディカプリオが特別捜査官トム・ホランド役だったらしい。
ワタシ的には怪優ジェシー・プレモンスに変わって大正解でしたよ。
・白人男性がオセージ族の娘を嫁にし利権を確保したら
自殺や病死を装い妻や子供を殺していく案件が流行していく。
・ネイティヴ・アメリカンは家畜以下と捉えられていたことで
こうしたことが日常的に行われていた。
また地元保安官も積極的に捜査は行っていなかったという。
・糖尿病が当時は難病扱い。インスリンが富裕層しかもらえない。
最後にアーネストは正直に毒盛りを言うべきだった。
あれで見切られましたね。真の愛でもウソはいけません!
・ワタシ、さすがにEDの途中で尿意を我慢出来ずに出てしまいましたが
誰も立ち上がらず、おまけ映像があったのか気になった(笑)
--------------------------------------------------------------------------------------------
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:エリック・ロス、マーティン・スコセッシ
音楽:ロビー・ロバートソン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、リリー・グラッドストーン
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ディカプリオの濃い演技は相変らずですがいい映画。
◆
地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイルを頼って
オクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート。
その土地には政府によって強制的に移住させられた先住民族の
オセージ族が暮らしていたが、石油が出たために、
先住民族でありながら多くが資産家となっていた。
やがてアーネストは、そんなオセージ族の女性モリーと恋に落ち結婚する。
ところが、彼らの周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。
町に混乱と暴力が拡大していく中、
ワシントンD.C.から派遣された特別捜査官のトム・ホワイトが
捜査に乗り出すのだったが…。
<allcinema>
◆
3時間26分とかなり長い上映時間だが飽きることなく楽しめた。
ただ、できれば主人公アーネストと地元有力者ウィリアムの絡みを削り
その分、特別捜査官トム・ホワイトの捜査活動を前面に押し出せば
おそらくもっとスリリングな展開になっていたかもしれない。
凄腕の特別捜査官トム・ホワイトが登場するのが終盤辺りで
この長い映画もそこからイッキに緊張感に包まれる形になったので
これは絶対にそうした方がよかったはずだ。
ただ、監督のスコセッシは娯楽性よりも過去の事件を忠実に再現し
ネイティヴ・アメリカン大量虐殺を決して風化させないという思いから
ディテールにこだわった人間ドラマにしたかったんでしょう。
富を求める白人男性は利権手続きが済めば妻や我が子も家畜のように。。。
ラストの終幕、監督自らレポートを読み上げるシーンはなかなか斬新!
チョットしたラジオドラマのよう。
◆
【今週のツッコミ】
・主人公アーネストの初見で彼の前歯が異様に気になったが
ドラマが後半になるころには、その前歯が何事もなく消えていた。
・オクラホマ州オセージ族は土地から石油が出たことで
白人に搾取されつづけ当時の利権についてもとても分かり易かった。
こういう気配りが上映時間の長さに繋がった。
・企画段階ではディカプリオが特別捜査官トム・ホランド役だったらしい。
ワタシ的には怪優ジェシー・プレモンスに変わって大正解でしたよ。
・白人男性がオセージ族の娘を嫁にし利権を確保したら
自殺や病死を装い妻や子供を殺していく案件が流行していく。
・ネイティヴ・アメリカンは家畜以下と捉えられていたことで
こうしたことが日常的に行われていた。
また地元保安官も積極的に捜査は行っていなかったという。
・糖尿病が当時は難病扱い。インスリンが富裕層しかもらえない。
最後にアーネストは正直に毒盛りを言うべきだった。
あれで見切られましたね。真の愛でもウソはいけません!
・ワタシ、さすがにEDの途中で尿意を我慢出来ずに出てしまいましたが
誰も立ち上がらず、おまけ映像があったのか気になった(笑)
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監督:マーティン・スコセッシ
脚本:エリック・ロス、マーティン・スコセッシ
音楽:ロビー・ロバートソン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、リリー・グラッドストーン
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
モリー役の女優さんの演技が、とても良かったです。
長いエンドクレジット途中まで見ていたのに、もう我慢の限界でしたから(笑)
現地俳優みたいな感じでしたが、しっかりした名演技でしたね。