評価★★★★【4点】(12)
アカデミー賞7部門ノミネート。ジョン・フォード役の
デビッド・リンチも一発芸でノミネートさせたいくらい。
◆
1952年、両親に連れられ初めて映画館を訪れたサミー少年は、
そこで観た「地上最大のショウ」の列車脱線シーンに
大きな衝撃を受ける。
その後、列車の模型でそのシーンを再現しようとするサミーに、
母親は8mmカメラを買い与える。
以来、カメラで撮影することに夢中になっていくサミー。
次第に彼のつくる映像作品は周囲を驚かせるまでになっていくが、
まじめな科学者の父は、
あまり趣味にばかり情熱を注いでほしくないと思っていた。
そんな中、一家は父の仕事の関係で、アリゾナから
カリフォルニアへと引っ越すことになるのだったが…。
<allcinema>
◆
おそらくワタシも人生初の映画が「地上最大のショウ」だったら
サミー少年と同じく列車衝突のシーンを凝視していたはず
あのミニチュアの縮小サイズをけむりや水、または炎で割り出し
どのサイズで妥協できるのかということを真剣に考えたと思う。
ただ、サミー少年とワタシの違うところは
彼は端からカメラ越しに映る被写体に特化していたため、
撮影という概念がなかったワタシにはただ単に
そこにあるミニチュアだけで満足しハシャイでいたと思うし
幼少期から一人遊びが好きだったからそれだけで楽しいはず。
さて本作、
スピルヴァーグ監督から見た父と母やベニー叔父さん
いや、親戚ではないからベニーおじさんとしておこう。
エンジニアの父とピアニストの母を両親に、そのDNAから
一般的な子供とはちがう研ぎ澄まされた感性を持ち生まれる。
父からもらった8ミリ映写機が以降の宝物となり
高校時代に家族とのキャンプで撮った家族映像で偶然見つけた
母親とおじさんの親密性を知ってしまい一人苦悩する毎日が。。。
この映画は、スピルヴァーグから見た母親との関係性を主体に
揺れ動く家族関係など割とドラマチックに描かれている。
高校時代の自主映画が周りの評判を生みいじめから脱却する様は
観ていて痛快な気持ちになっていくし家族の終着点も
淋しくも前向きな気持ちにさせるところはさすがスピルヴァーグ。
◆
【今週のツッコミ】
・メガネの妹が節目でいい言葉をつぶやく。
この子案外ワタシのタイプかもしれないので今後に注目。
・あの両親が半ば強引に連れてったアクション映画が切っ掛け。
・その後は毎年誕生日に一両の電車のプレゼントってお洒落です。
・母のピアノ音楽も効果音楽としての切っ掛けとなる。
・モニカ可愛い。
・セス・ローゲンおじさんも母の件がなければいい奴なんだが。
・本当は妻のこと気づいていた夫ポール・ダノ。
敢えて口に出さなかったと思っているんだけどね。
・常に母を笑わすベニーおじさん、常に話を聞くだけの父と
どちらを選ぶか。。。
人は心のままに生きていたい。そりゃあ誰もがそうですよ。
・「激突!」「ジョーズ」「未知との遭遇」「ジュラシックパーク」
立て続けの衝撃映画でスピルヴァーグが好きになる。
・ジョン・フォードはわざとやってんのか!?もう点いてるぞ!
葉巻の火口が機関車のように見えて笑ったわ。
本作で最もインパクトある映像だったかもしれない。
あ、この役ってデビッド・リンチが演じてたんですね。
・地平線は上か下しかない。真ん中はつまらない。
この言葉にワタシは「どういう意味?」だった。構図のこと?
---------------------------------------------------------------------------------
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン
『フェイブルマンズ』
アカデミー賞7部門ノミネート。ジョン・フォード役の
デビッド・リンチも一発芸でノミネートさせたいくらい。
◆
1952年、両親に連れられ初めて映画館を訪れたサミー少年は、
そこで観た「地上最大のショウ」の列車脱線シーンに
大きな衝撃を受ける。
その後、列車の模型でそのシーンを再現しようとするサミーに、
母親は8mmカメラを買い与える。
以来、カメラで撮影することに夢中になっていくサミー。
次第に彼のつくる映像作品は周囲を驚かせるまでになっていくが、
まじめな科学者の父は、
あまり趣味にばかり情熱を注いでほしくないと思っていた。
そんな中、一家は父の仕事の関係で、アリゾナから
カリフォルニアへと引っ越すことになるのだったが…。
<allcinema>
◆
おそらくワタシも人生初の映画が「地上最大のショウ」だったら
サミー少年と同じく列車衝突のシーンを凝視していたはず
あのミニチュアの縮小サイズをけむりや水、または炎で割り出し
どのサイズで妥協できるのかということを真剣に考えたと思う。
ただ、サミー少年とワタシの違うところは
彼は端からカメラ越しに映る被写体に特化していたため、
撮影という概念がなかったワタシにはただ単に
そこにあるミニチュアだけで満足しハシャイでいたと思うし
幼少期から一人遊びが好きだったからそれだけで楽しいはず。
さて本作、
スピルヴァーグ監督から見た父と母やベニー叔父さん
いや、親戚ではないからベニーおじさんとしておこう。
エンジニアの父とピアニストの母を両親に、そのDNAから
一般的な子供とはちがう研ぎ澄まされた感性を持ち生まれる。
父からもらった8ミリ映写機が以降の宝物となり
高校時代に家族とのキャンプで撮った家族映像で偶然見つけた
母親とおじさんの親密性を知ってしまい一人苦悩する毎日が。。。
この映画は、スピルヴァーグから見た母親との関係性を主体に
揺れ動く家族関係など割とドラマチックに描かれている。
高校時代の自主映画が周りの評判を生みいじめから脱却する様は
観ていて痛快な気持ちになっていくし家族の終着点も
淋しくも前向きな気持ちにさせるところはさすがスピルヴァーグ。
◆
【今週のツッコミ】
・メガネの妹が節目でいい言葉をつぶやく。
この子案外ワタシのタイプかもしれないので今後に注目。
・あの両親が半ば強引に連れてったアクション映画が切っ掛け。
・その後は毎年誕生日に一両の電車のプレゼントってお洒落です。
・母のピアノ音楽も効果音楽としての切っ掛けとなる。
・モニカ可愛い。
・セス・ローゲンおじさんも母の件がなければいい奴なんだが。
・本当は妻のこと気づいていた夫ポール・ダノ。
敢えて口に出さなかったと思っているんだけどね。
・常に母を笑わすベニーおじさん、常に話を聞くだけの父と
どちらを選ぶか。。。
人は心のままに生きていたい。そりゃあ誰もがそうですよ。
・「激突!」「ジョーズ」「未知との遭遇」「ジュラシックパーク」
立て続けの衝撃映画でスピルヴァーグが好きになる。
・ジョン・フォードはわざとやってんのか!?もう点いてるぞ!
葉巻の火口が機関車のように見えて笑ったわ。
本作で最もインパクトある映像だったかもしれない。
あ、この役ってデビッド・リンチが演じてたんですね。
・地平線は上か下しかない。真ん中はつまらない。
この言葉にワタシは「どういう意味?」だった。構図のこと?
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監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン
『フェイブルマンズ』
それでも、もう一人のイジメっこをあそこで殴りつけたのは
サミーを評価したということでもあったのでしょうね?
モニカのキャラが分かりにくかったです…
あの涙にこいつナルシストか?なんてこと思いましたよ。
まあでも、天敵が泣いてそいつが仲間を殴ったのは爽快でした。
モニカってあのまま嫁になる人物だと想像してましたが、あそこで簡単にさよならって
今どきのギャルみたいでチョット理解不能ですね。
まったりとした家族映画という気も・・・。
自主映画のくだり、効果の工夫、面白かったです。
でも、高校生活の映画製作、あの展開?実話???
あと、芸術家というやつは・・・と感じる母親。
スピルバーグの目線から描いてあるけど、
ほんとうはどんな人だったんだろう?
なんて、ひとつひとつ、実際はって思うのが
自分でうっとおしい感じでした。
そこまで見たい映画ではないですね。
内容的に母親の不倫を描いていることでスピルバーグ本人も両親の死後を狙っての製作ですからね。
映画に取りつかれていく切っ掛けになった「地上最大のショウ」が
もしも別のアニメ映画だったら今のようになっていたのか興味深いところです。
にしても、あの母親は心のままに生きて幸せだったんでしょうね。