ブレイクアウト

評価：★★【２点】



見どころは怒涛の悲鳴で他を圧倒する妻役のニコール。

これは、ともすれば『宇宙戦争』のダコタ・ファニングに
匹敵するくらいのウザさだった気がする（苦笑）
でも、まだあちらは状況が状況だけに
恐怖でそうなってしまい、それがトム演じる父への
プレッシャーを増幅させる演出として大成功してました。

しかし、こちらは、ただうるさいだけで
強盗犯じゃないけど「うるさいから黙れ」に思いっきり同意！（笑）

◇

【あらすじ】
妻と反抗期の娘と豪邸に暮らすダイヤモンド・ディーラーのカイル。
ある日、武装した強盗一味が家に押し入ってくる。
そして妻を助けたければ金庫を開けろとカイルに迫る。
しかし、そんな絶体絶命の状況にもかかわらず、
なぜか解錠することを頑なに拒み続けるカイルだったが…。
＜allcinema＞

◇

【ネタバレに要注意】

そもそも、あの状況では極力大人しくして
強盗犯への刺激を抑える努力を普通はするんじゃないかな。

夫が殴られるたびに「キャーキャー！」って
あんた女高生のノリを、アラフォーでするって
ある意味、凄いことだと思ってしまった。

さて、冒頭の夫婦仲が上手くいってない雰囲気から
武装強盗団による襲撃を彼らの住む豪邸で
物語りは最後まで突き進んでいきますが
徐々に明かされる謎がイマイチでどうにも面白くないんですよ。

観てる方は、「え？」「それだけ？」っていう感じで
なんだか底の浅い話に付き合わされてしまい
そこそこ期待してただけに、これはチョット辛かったです。


【今週のツッコミ】
・仕事から帰宅した亭主に「夜はディナーよ」
　といいながらハグしキスを求めたら夫にやんわり拒絶される。
　これって、ただ口臭がキツかったってことじゃないですよね（おい）

・強盗団の仲間割れに女が絡むってのは昔から同じですね。

・せっかくハリウッドセレブの初共演だったのに
　こんなB級臭のする映画でいいのか？
　ココんところ拙劣な作品だろうと何でも出たがるニコラス・ケイジ。
　今や、ブルース・ウィリスと並ぶB級スターといったところか。

・途中で何回も睡魔に襲われてしまい、気が付いたら
　強盗団全員マスク外してたのには驚いた！
　いったい、何があったのでしょうか（苦笑）

・本作で最も緊張したシーンはセキュリティ・オペレーションとの
　会話でしょうか。電話の向こうで起こっている状況を
　もしかしたら気付いていたのかもしれない。
　このオペレーターって『ブライズメイズ』のメーガン？（こら）

・なんか掴みどころのない内容に、最後は宇宙レベルの話に？
　なんてことを心配するワタシでしたが地球レベルで
　最後まで行ってくれたので安心しました。
-----------------------------------------------
監督：ジョエル・シューマカー
脚本：カール・ガイダシェク
撮影：アンジェイ・バートコウィアク
音楽：デヴィッド・バックリー


出演：ニコラス・ケイジ/ニコール・キッドマン/ベン・メンデルソーン/
　　　　カム・ジガンデイ/リアナ・リベラト/


『ブレイクアウト』