評価★★★
映画を作ってる側が楽しむ映画だね。
スタジオの中に作ってしまった架空の港町、守加護。
黄金期の黒澤映画のように
表のセットだけにとどまらず室内まで実際に使用することができる。
この辺りの本物志向という意味では
楽しかったのかもしれないね。
◇-----
港町・守加護(すかご)。
街を牛耳るギャングのボスの愛人に手を出してしまった
手下のホテル支配人・備後。
ボスの天塩に捕まり絶体絶命となる。
助かる唯一の条件として天塩が示したのは、
5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。
-----◇
この映画は、はっきり言って
映画と言うよりも舞台劇として公演したほうがいいんじゃないか?
そのほうが実際の役者を間近で見られるし
出演している俳優たちも舞台経験者がほとんどであるし。
三流役者を演じるニセ物・デラ富樫(佐藤浩市)の
ベタベタな演技は最近の映画ではお目にかかれない貴重なもの。
1950~60年代の日活のギャングアクション映画を
思いっきり皮肉っているところでしょうか。
三流役者の待遇ってあんなにも悲惨なんですね。
映画のチョイ役(殆んどワンシーン)で
主演俳優に気に入られないという理由から
いとも簡単に役から降ろされてしまう。
唐沢寿明との絡みのシーンは、なんともいえないものがあります。
それでもしっかりとしたマネージャー(小日向文世)がいるだけでも
役者・村田大樹(佐藤浩市)は、まだいい方ではないかなと思います。
こういった三流役者は、経験は長いだけに
変なものまで自分のノウハウとして持っている。
その場の流れから、窓から突然飛び降りてしまうが
事前に直下のトランポリンをセットしておく手回しの良さ。
スタッフの仕事であるものまで自分でやってしまう。
勝手に薄化粧してきてしまうところや
凄味をきかせるところでナイフを舐める仕草は
今どき、ありえない気がする。
「俺って、こう見えても結構、引出が多いんだよね~」
彼は自分なりに考えたのでしょうが
結構、空回りしちゃってる感じです。
まぁどちらにしても
ワンシーンごとのコントにも近い台詞の応酬は
クスクスという笑いは起こりますが
映画全体としてみると
出演者全員が軽い天然ボケを演じていたように感じます。
唯一、まともな人間を演じていた
マネージャー(小日向文世)が
現実世界に引き戻してくれていたような気がしました。
おまけ)
日本映画の通が見たら
あらゆるシーンで受けるのかもしれませんが
残念ながら、ワタシはそこまで詳しくないので
部分的に分からないところがありました。
------------------------------------------------
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
音楽:荻野清子
出演:佐藤浩市/妻夫木聡/西田敏行/深津絵里/寺島進/綾瀬はるか/伊吹吾郎/戸田恵子
『ザ・マジックアワー』
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映画を作ってる側が楽しむ映画だね。
スタジオの中に作ってしまった架空の港町、守加護。
黄金期の黒澤映画のように
表のセットだけにとどまらず室内まで実際に使用することができる。
この辺りの本物志向という意味では
楽しかったのかもしれないね。
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港町・守加護(すかご)。
街を牛耳るギャングのボスの愛人に手を出してしまった
手下のホテル支配人・備後。
ボスの天塩に捕まり絶体絶命となる。
助かる唯一の条件として天塩が示したのは、
5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。
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この映画は、はっきり言って
映画と言うよりも舞台劇として公演したほうがいいんじゃないか?
そのほうが実際の役者を間近で見られるし
出演している俳優たちも舞台経験者がほとんどであるし。
三流役者を演じるニセ物・デラ富樫(佐藤浩市)の
ベタベタな演技は最近の映画ではお目にかかれない貴重なもの。
1950~60年代の日活のギャングアクション映画を
思いっきり皮肉っているところでしょうか。
三流役者の待遇ってあんなにも悲惨なんですね。
映画のチョイ役(殆んどワンシーン)で
主演俳優に気に入られないという理由から
いとも簡単に役から降ろされてしまう。
唐沢寿明との絡みのシーンは、なんともいえないものがあります。
それでもしっかりとしたマネージャー(小日向文世)がいるだけでも
役者・村田大樹(佐藤浩市)は、まだいい方ではないかなと思います。
こういった三流役者は、経験は長いだけに
変なものまで自分のノウハウとして持っている。
その場の流れから、窓から突然飛び降りてしまうが
事前に直下のトランポリンをセットしておく手回しの良さ。
スタッフの仕事であるものまで自分でやってしまう。
勝手に薄化粧してきてしまうところや
凄味をきかせるところでナイフを舐める仕草は
今どき、ありえない気がする。
「俺って、こう見えても結構、引出が多いんだよね~」
彼は自分なりに考えたのでしょうが
結構、空回りしちゃってる感じです。
まぁどちらにしても
ワンシーンごとのコントにも近い台詞の応酬は
クスクスという笑いは起こりますが
映画全体としてみると
出演者全員が軽い天然ボケを演じていたように感じます。
唯一、まともな人間を演じていた
マネージャー(小日向文世)が
現実世界に引き戻してくれていたような気がしました。
おまけ)
日本映画の通が見たら
あらゆるシーンで受けるのかもしれませんが
残念ながら、ワタシはそこまで詳しくないので
部分的に分からないところがありました。
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監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
音楽:荻野清子
出演:佐藤浩市/妻夫木聡/西田敏行/深津絵里/寺島進/綾瀬はるか/伊吹吾郎/戸田恵子
『ザ・マジックアワー』
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(おい、そこだけかよ、興味は!)(=^_^=)
こういうニコニコキャラも良かったな~
彼女が出てくるたびに1秒たりとも見逃すまいと
瞬きを控えて見てました^^
彼女が出てなかったら観にいかなかった作品なので
当然といえば当然ですね(笑)