評価★★★★【4点】(11)
伴侶の強いプッシュに試し見感覚だったが。。。
これ、意外に良作だったことに感謝(笑)
◆
最愛の妻に先立たれて以来、孤独な日々を送る男オットー。
偏屈で怒りっぽい性格ゆえに町内でもすっかり嫌われ者に。
生きている意味が見いだせず、死ぬことばかり考えていたある日、
向かいの家にメキシコ出身のマリソルとその家族が引っ越してくる。
陽気なマリソルはとにかくお節介焼きで、
不機嫌なオットーにも物怖じすることなく話しかけ、
いつの間にか彼女のペースに
どんどん巻き込まれていくオットーだったが…。
<allcinema>
◆
まず最初に偏屈ジジイで思い出すのが
「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッドである。
愛する妻に先立たれてから意固地になり誰も寄せ付けない。
車好きで嘗ての名車グラン・トリノをこよなく愛し
今でも大切に扱っている。
そして、こちらの偏屈ジジイも愛する妻に先立たれてから
意固地になり誰も寄せ付けずメカに強く車もシボレー愛がある。
ということで、人物設定はよく似ている感覚だが
過去を比較すれば「グラン・トリノ」は朝鮮戦争で体験した
自分の犯した罪に苦しみ、以来、子供たちにも悪態をつく始末。
近所は東洋人だらけで治安が悪くギャングの悪行も日常茶飯事。
で、こちらはそれに比べると過去に自治会会長を強引に更迭され
唯一の親友だった男もライバル車、フォードを買い続け
それ以来、仲たがいから疎遠になっていったという。
ギャングVS自治会というレベルの差でつい吹き出してしまうが
終活をして常に妻の元へ旅立とうとするオットーと
残された命を隣家の少年のため使おうとするイーストウッド。
どちらも己の命に未練はなしという点は基本同じであった。
そこには偏屈のように見えてしまう彼らだが
心の奥底には相手に対する優しさや思いやりがしっかりと
あることはまちがいないのだ。ということなんだけど。
あれ?ぜんぜんオットーの作品のこと書いてないじゃん
ってことで、本作は愛する妻の回想シーンが散りばめられ
特別学級の教諭だった彼女の素晴らしい行動に勇気をもらった
元生徒らの数々の逸話に涙腺刺激されっぱなしとなる。
御大映画のようなギャングや銃撃戦はないが
こちらはハートフルなドラマとして一見の価値はあるだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・本作に食指が動かなかったのは先読みができるところ。
嫌われ爺さんが最後はいい人になって終わりでしょ!
でも、それは分かっていても演出の巧みさと演技力で
涙腺が緩みそうになるから観てよかったわ。
・っていうかWBCやPCセキュリティの更新やらで
今週はいつもながらの自宅鑑賞で済まそうと思っていた。
結構、新作配信見たけど★4つ以上がないので記事アップなし。
・米国ではこういった偏屈ジジイはパターンが同じなの?
最愛の妻に先立たれると偏屈ジジイになる確率が多くなる。
・真向いのメキシコ人夫婦がいいスパイスとなる。
そこの二人の娘が可愛すぎるだろ。
オットーが初めてのベビーシッターに戸惑う姿おかしい。
・オットーの若き日を演じたトルーマン・ハンクスは
トム・ハンクスの実の息子だそうです。
・自殺を試みようとするたびに邪魔が入るところ笑える。
数回にも及ぶ試みだったが、マーフィーの法則もちらついた。
---------------------------------------------------------------------------------
監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・マギー
音楽:トーマス・ニューマン
出演:トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ、マヌエル・ガルシア=ルルフォ
『オットーという男』
伴侶の強いプッシュに試し見感覚だったが。。。
これ、意外に良作だったことに感謝(笑)
◆
最愛の妻に先立たれて以来、孤独な日々を送る男オットー。
偏屈で怒りっぽい性格ゆえに町内でもすっかり嫌われ者に。
生きている意味が見いだせず、死ぬことばかり考えていたある日、
向かいの家にメキシコ出身のマリソルとその家族が引っ越してくる。
陽気なマリソルはとにかくお節介焼きで、
不機嫌なオットーにも物怖じすることなく話しかけ、
いつの間にか彼女のペースに
どんどん巻き込まれていくオットーだったが…。
<allcinema>
◆
まず最初に偏屈ジジイで思い出すのが
「グラン・トリノ」のクリント・イーストウッドである。
愛する妻に先立たれてから意固地になり誰も寄せ付けない。
車好きで嘗ての名車グラン・トリノをこよなく愛し
今でも大切に扱っている。
そして、こちらの偏屈ジジイも愛する妻に先立たれてから
意固地になり誰も寄せ付けずメカに強く車もシボレー愛がある。
ということで、人物設定はよく似ている感覚だが
過去を比較すれば「グラン・トリノ」は朝鮮戦争で体験した
自分の犯した罪に苦しみ、以来、子供たちにも悪態をつく始末。
近所は東洋人だらけで治安が悪くギャングの悪行も日常茶飯事。
で、こちらはそれに比べると過去に自治会会長を強引に更迭され
唯一の親友だった男もライバル車、フォードを買い続け
それ以来、仲たがいから疎遠になっていったという。
ギャングVS自治会というレベルの差でつい吹き出してしまうが
終活をして常に妻の元へ旅立とうとするオットーと
残された命を隣家の少年のため使おうとするイーストウッド。
どちらも己の命に未練はなしという点は基本同じであった。
そこには偏屈のように見えてしまう彼らだが
心の奥底には相手に対する優しさや思いやりがしっかりと
あることはまちがいないのだ。ということなんだけど。
あれ?ぜんぜんオットーの作品のこと書いてないじゃん
ってことで、本作は愛する妻の回想シーンが散りばめられ
特別学級の教諭だった彼女の素晴らしい行動に勇気をもらった
元生徒らの数々の逸話に涙腺刺激されっぱなしとなる。
御大映画のようなギャングや銃撃戦はないが
こちらはハートフルなドラマとして一見の価値はあるだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・本作に食指が動かなかったのは先読みができるところ。
嫌われ爺さんが最後はいい人になって終わりでしょ!
でも、それは分かっていても演出の巧みさと演技力で
涙腺が緩みそうになるから観てよかったわ。
・っていうかWBCやPCセキュリティの更新やらで
今週はいつもながらの自宅鑑賞で済まそうと思っていた。
結構、新作配信見たけど★4つ以上がないので記事アップなし。
・米国ではこういった偏屈ジジイはパターンが同じなの?
最愛の妻に先立たれると偏屈ジジイになる確率が多くなる。
・真向いのメキシコ人夫婦がいいスパイスとなる。
そこの二人の娘が可愛すぎるだろ。
オットーが初めてのベビーシッターに戸惑う姿おかしい。
・オットーの若き日を演じたトルーマン・ハンクスは
トム・ハンクスの実の息子だそうです。
・自殺を試みようとするたびに邪魔が入るところ笑える。
数回にも及ぶ試みだったが、マーフィーの法則もちらついた。
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監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・マギー
音楽:トーマス・ニューマン
出演:トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ、マヌエル・ガルシア=ルルフォ
『オットーという男』
これスウェーデン映画のリメイクですけど、
中々良くできていたと思います。
トムと監督が良かったのかもです。
仏頂面で笑わないトムが可笑しくて笑いました。
そうそう「グラン・トリノ」の頑固親父と似てました。
>自殺を試みようとするたびに邪魔が入るところ...
そうでした。邪魔が入らないと困るんですけどね。
子供たちに”OTTO”と紹介するシーン好きです。
偏屈ジジイ繫がりで「グラン・トリノ」を引き合いに出しましたが
見せ場はあちらに軍配でも、こういう上質な撮り方をすれば地味目でもいい映画になるってことですね。
>子供たちに”OTTO”と紹介するシーン好きです。
逆から読んでもOTTOとかいじられてましたもんね(笑)
あの幼い姉妹と母に本作のMVPを進呈したいです。
こちらは泣かせ処が見え見えでしたが
まんまと泣かされてしまうのが口惜しい…💦
しかし、トム・ハンクスの息子、
見事に似ていませんでしたね?
過去のいい映画に肉付けしてさらに泣かせるようにしたハリウッドって感じですかね~
日本車嫌いで車好きという高齢者は偏屈になる確率が上がるんでしょうか(笑)
>トム・ハンクスの息子、
息子とは思えないくらい似てませんよね!
いちどDNA鑑定でも(←よしなさいって)
そうなんです!
で、なかなか観る気にならなかったんですが
観てよかったです。
グラントリノとの比較は考えてもみませんでした。
たしかに、妻にさきだたれた頑固おやじです。
まあ、こっちのほうがくすっと笑えるところありますけど。
妻とのお話も、なんか、きらきらしてて良かったです。(決して、ストーカーぽいなんて言っちゃいけない?)
生前の妻への愛がそこかしこに詰まっていて
観る前の予想とかなり違ってました。
そして何より、向かいのメキシコ家族との交流から
生きる希望を見失っていたオットーに変化をもたらすところは
分かってはいるけど胸キュンでしたよ。
こういう親父には、ラテン系家族が案外馬が合うのかもしれませんね。
ちなみに差し入れの料理の腕はよくないといけません(笑)