評価:★★★★【4点】
2007年公開、歌で繋がる感動ラブストーリー。
◇
男は穴の開いたギターで毎日のように街角に立ち、
歌を歌うストリート・ミュージシャン。
そんな男の前に現われ、あれやこれやと話しかける花売りの若い女。
彼女はチェコからの移民で、
楽しみは楽器店でピアノを弾かせてもらうこと。
彼女のピアノに心動かされた男は、
一緒にセッションしてみないかと持ちかける。
やがて、一緒に演奏することで喜びを実感し絆を深めていく2人だったが…。
<allcinema>
◇
ここダブリンでストリート・ミュージシャンをしている男と
唄っている彼の音楽に共感を覚える一人の女とのラブストーリー。
地元弐番館で“ジョン・カーニー監督3作品コンプリート!”という企画。
そのなかの作品として観たわけだが、予告編の歌がワタシ的にツボだったので
これは観るしかない!という想いで行ってきた。
ラブストーリーと謳っているから当然の流れとして
最終的にこの男女は結ばれるんだなと予想していたが
やはり、そこはティーンズ映画じゃないから、そう簡単にはいかなかった。
ダブリンで出会うまでの二人には、それぞれ人生に物語があり
辛い過去を背負っている。
この映画はそういった事情を踏まえながら互いを尊重しつつ
音楽を通して希望を見出そうとするのである。
これは良かった!アイルランドというお国柄なのか
劇中全般通して、心地よくてどのシーンに於いてもパステル調の安心がある。
彼女と共同で作ったデモテープを持ち、ひとりロンドンに発つ男。
最後に別れの挨拶こそできなかったが、きっと二人はいずれ再会することだろう。
そんな希望を持たせるラストシーンが、とても印象的だった。
【今週のツッコミ】
・基本的にこういうミュージック絡みの映画は好みである。
・冒頭、街頭でうたっている男に寄り添ってくるひとりの若い不審者。
男は先を予測し「よせよ」と言うが、案の定、金銭の入ったギターバッグごと
走って持ち去るのだった。
普通なら、被害者感覚で泥棒を叩きのめすのが一般的演出なんだけど
この映画は、「金が欲しかったなら、そう言えよ!走るのは勘弁!」
このパターンはなかなかないんじゃない。
で、結局、情けで20ユーロ渡してたし(笑)いい奴なんだよね、この男。
・なんだかドキュメンタリー映画のよう。
男は実際、アイルランドのロックバンドのザ・フレイムスのメンバーだし
彼女もチェコのシンガーソングライターということで本作のために
彼らが書き下ろしたオリジナルソングをデモの状態から聴けるのが凄い。
・金融業の受付のオッちゃんがギター弾きという意外性(笑)
・穴の開いたギターって案外、指のストッパー代わりとなり便利そう(笑)
・バイオリンよりもピアノの方が指の負担が少ないらしい。
・音楽は世界共通ということで楽器が弾けたらどんなに素晴らしいことか!
なんてことを思い知らされた。
・これっていつの時代設定?二人の男女ともに携帯電話を持ってないし
最後の別れで会えなかった理由は単に携帯連絡できなかったからだ。
でも、敢えてそういう風に描きたかった監督さんなんでしょうね。
-----------------------------------------------------------
監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
音楽:グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ
出演:グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ/ヒュー・ウォルシュ/
『ONCE ダブリンの街角で』
2007年公開、歌で繋がる感動ラブストーリー。
◇
男は穴の開いたギターで毎日のように街角に立ち、
歌を歌うストリート・ミュージシャン。
そんな男の前に現われ、あれやこれやと話しかける花売りの若い女。
彼女はチェコからの移民で、
楽しみは楽器店でピアノを弾かせてもらうこと。
彼女のピアノに心動かされた男は、
一緒にセッションしてみないかと持ちかける。
やがて、一緒に演奏することで喜びを実感し絆を深めていく2人だったが…。
<allcinema>
◇
ここダブリンでストリート・ミュージシャンをしている男と
唄っている彼の音楽に共感を覚える一人の女とのラブストーリー。
地元弐番館で“ジョン・カーニー監督3作品コンプリート!”という企画。
そのなかの作品として観たわけだが、予告編の歌がワタシ的にツボだったので
これは観るしかない!という想いで行ってきた。
ラブストーリーと謳っているから当然の流れとして
最終的にこの男女は結ばれるんだなと予想していたが
やはり、そこはティーンズ映画じゃないから、そう簡単にはいかなかった。
ダブリンで出会うまでの二人には、それぞれ人生に物語があり
辛い過去を背負っている。
この映画はそういった事情を踏まえながら互いを尊重しつつ
音楽を通して希望を見出そうとするのである。
これは良かった!アイルランドというお国柄なのか
劇中全般通して、心地よくてどのシーンに於いてもパステル調の安心がある。
彼女と共同で作ったデモテープを持ち、ひとりロンドンに発つ男。
最後に別れの挨拶こそできなかったが、きっと二人はいずれ再会することだろう。
そんな希望を持たせるラストシーンが、とても印象的だった。
【今週のツッコミ】
・基本的にこういうミュージック絡みの映画は好みである。
・冒頭、街頭でうたっている男に寄り添ってくるひとりの若い不審者。
男は先を予測し「よせよ」と言うが、案の定、金銭の入ったギターバッグごと
走って持ち去るのだった。
普通なら、被害者感覚で泥棒を叩きのめすのが一般的演出なんだけど
この映画は、「金が欲しかったなら、そう言えよ!走るのは勘弁!」
このパターンはなかなかないんじゃない。
で、結局、情けで20ユーロ渡してたし(笑)いい奴なんだよね、この男。
・なんだかドキュメンタリー映画のよう。
男は実際、アイルランドのロックバンドのザ・フレイムスのメンバーだし
彼女もチェコのシンガーソングライターということで本作のために
彼らが書き下ろしたオリジナルソングをデモの状態から聴けるのが凄い。
・金融業の受付のオッちゃんがギター弾きという意外性(笑)
・穴の開いたギターって案外、指のストッパー代わりとなり便利そう(笑)
・バイオリンよりもピアノの方が指の負担が少ないらしい。
・音楽は世界共通ということで楽器が弾けたらどんなに素晴らしいことか!
なんてことを思い知らされた。
・これっていつの時代設定?二人の男女ともに携帯電話を持ってないし
最後の別れで会えなかった理由は単に携帯連絡できなかったからだ。
でも、敢えてそういう風に描きたかった監督さんなんでしょうね。
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監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
音楽:グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ
出演:グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ/ヒュー・ウォルシュ/
『ONCE ダブリンの街角で』
ラストは「彼を愛しているの?」と聞かれた彼女が
チェコ語で答えるところと同じで、 クー o(≧〜≦)o となっちゃうんですけど、
そのほろ苦さが好きです。
ワタシも『シングストリート』の時間変更には「おいおい」でしたよ。
amiさんはすでにこの作品をご覧になっていて
もういちど再見するパターンだったんですね。
男がハンサムで女もキュート、友達以上恋人未満という二人の感じも
チョット応援したくなりますよね(笑)
彼女の答えがチェコ語だからいい感じでしたね。
ラスト、ピアノを弾きながら窓の外を眺める彼女を
カメラがゆっくりズームアウトしていくシーンは過去の名作のようでした。