ちょっと前に読んだ本のこと。
もうだいぶ忘れたかもしれないけど(笑)、簡単に感想を書いておきます。
続けて3作品を読みました。
『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉著
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅』 村上春樹著
『一路』浅田次郎著
みんなそれぞれ、読みだしたら最後まで読んでしまうたぐいの本で、良かった。
面白いっていうか、ずんずん読めてしまうのは、やっぱり浅田さんの本でした。
浅田さんのストーリーテラーとしての素晴らしさが出ていて、
テーマもありそうでない大名とも違う特殊な旗本の参勤交代のお話で、
若さがあふれていて、清清しいという、読んでいて楽しくなる本でした。
私的には、主人公の一路の心情よりも、若いお殿様の心情の書かれ方が、新しい角度から見られて面白かったかな。
読んで楽しい本でした。
装丁も楽しくて、『風が強く吹いている』と同じ山口晃さんの絵。
読み終わって絵を見るとストーリーを楽しく思い出せるという趣向です。
そして、村上さんの本は、
前作の『1Q84』とはまったく趣向の違った本でしたね。
私は村上さんのなんだかよくわからない話が出てきて、謎だらけなんだけど、不思議に心に響くところがあるんだよな~~。そして、これは何を言いたいのかな~~なんていう話が好きなので、
今回の本は、私の中ではなるほど・・・って感じでした(笑)
退屈な話ではなくて、なるほどって思うところも多々あったけど、
私の中の村上さんのお話から受ける醍醐味いう点では低かったかな。
そして、一番良かったのは、木皿さんの『昨夜のカレー、明日のパン』
木皿さんは、私の大好きなドラマ「すいか」の脚本、
そして「セクシーボイスアンドロボ」「野ブタ。をプロデュース」などの脚本も書いたご夫婦の脚本家です。
ちょっと前にテレビで、ご主人が脳梗塞を患われて、それでも二人で作品を書こうとしている様子をやっていて、大変なんだなと思っていましたが、本という形で出版されたのが、とっても嬉しかったので、本屋さんで見つけて即買い(笑)
そして、ほんとによかった!
大げさな書き方はしてないけど、ドラマと同じように人生ってなんだろう?っていうような問が心に響いてくるようなお話でした。
村上さんの本も、テーマは一緒なんだと思うけど、私にとってはこちらの本のほうが、ストレートに、そしてそっと響いて来た感じ。
と、木皿さんの本を褒めてしまいましたが、
3作品とも、それぞれの良さがあって、違う楽しみ方があると思うので、
よかったら、読んでみてください。
もし読んだら感想聞かせてくださいね。
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