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ミケマル的 本の虫な日々

図書館本いろいろ(2)


 市立図書館で借りた本

『お母ちゃんの鬼退治』 小手鞠るい

 小説家の小手鞠さんがご自分のお母さんの事を書いた本です。
そして、挿絵のイラストはお父さんが描いたもの。



岡山で昭和一桁に生まれたお母さんは写真の通り可愛くて利発。
本を読むのが好きでお話をするのが上手だったから、物を書く人になりたかったけれど、お父さんが「女に勉強はいらない」と言って高校に行けなくて電話局に勤めたそうな。
当時としてはありがちなお話だけど。
お母さんは、男尊女卑のそういう考え方や視力の低下など様々な事を乗り越えて、強いバイタリティーで生きておられます。

 彼女に立ちはだかるものを鬼に例えて鬼退治。
岡山だから桃太郎のお話の地だから。
そんなお母さんの強さは小手鞠さんへの愛情の強さにもなって、その愛の強さゆえに反発しあったりするのも人間の難しいところ。
それにしても、人間としての強さをひしひしと感じさせられる方。
そして、夫であるお父さんがまた愛ある方なんだろうなと思います。
お二人は熱烈な恋愛をして結婚して、そして今も仲良く暮らしていらっしゃるのは凄い!
この本の中のイラストはお父さんが描いているのだけど、すごくすごく上手くて、才能溢れた方なんだなと思いました。イラストにお人柄が出てるの。

 小手鞠さんの小説は1〜2冊しか読んだ事ないけど、また読んでみたいなと思います。
今はアメリカ人のご主人と一緒にアメリカに住んでいるそうです。

2020年9月に読んだ『ロング・ウェイ』という本が小手鞠さんの本でした

『ミシンを10倍楽しむために』 かわいきみ子


 ミシンのいろいろな使い方をわかりやすく書いてありました。
ジャンクジャーナル で紙をミシンで綴じたり、ミシンで布と紙を縫いつけたりしてる海外の動画があって、やってみたいなと思っていました。
この本の最初に紙を縫うのが載っていたので借りてみました。
シャツの襟や袖口に飾り縫いをしたり、小物の作り方などもあって、楽しい本でした。
せっかくミシンがあるから、やってみようかな。


『再現イラストでよみがえる日本史の現場』 朝日新聞出版
これは県立図書館で借りた本です


 古代史から最後は2020年のオリンピックまでの歴史的場面や地図などをイラストで再現した本。
詳しく説明するというよりも、要点をわかりやすく説明してある感じでした。
事件の現場的に描かれたイラストよりも、私は地理的な解説イラストが良かった。
源平の戦い、戦国時代の前後、関ヶ原の前後、明治維新の鳥羽伏見の戦いからの様々な戦いがどこでいつ起こったかというのを地図上で見ると、なるほどな〜と思いました。

 特に山口が一番栄えていた1550年頃の大内氏の時代の山口市の地図が載っていたのにはちょっと感動しました。
大内氏が山口を京都に似せて作ったというのは有名ですが、それは小京都を作ろうとしたのではなく、西の新しい拠点としての場所として作ろうとした街だったと解説がありました。
自分の暮らしている今の山口市に残っている場所も多々あり、なかなか楽しかった。
そして、大分の港に作った街もとても栄えていた様子が載っていて、天下統一の前の日本、統一後もかもしれませんが、中央集権でない国の様子があったんだなと気付かされました。

 エッセイ、実用本、歴史解説本、とりとめもなく色々と読みましたが、こうやってちょっと興味がある本を手軽に読めるのが図書館のいいところだな〜と思います。



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