村上春樹再読7冊目、長編小説は6冊目
『ダンス・ダンス・ダンス』
実は日曜日に読み終えたのですが、今読み返して整理中です。
今回の村上さんの再読はゆっくり読もうと思って、話の流れと気になったフレーズなどをメモしながら急がずに読んでいます。
それでも、どんどん話に加速度がつくし、ダンスワールドの入ってしまって、読み終わったときにボーッとしてしまった。
今までの再読した村上さんの小説の中で、私の現実と一番コミットしているように感じたからか、ストーリーの中にすっぽり入ってしまったような感じがしました。
『羊をめぐる冒険』までの鼠三部作のあとの僕のお話なんだけど、この『ダンス・ダンス・ダンス』は三部作よりもずっと現実と地続きに感じました。
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は大括りに言えば僕の中の世界と僕の外の世界だった。
『ノルウェイの森』は非現実的なことはほとんど起こらない僕の物語。
鼠三部作は僕と鼠の世界の物語。
表現している世界はそれぞれで色々な事を感じるけど、私の現実とはあまりコミットしてなかったのかな。
でもなぜかこの『ダンス・ダンス・ダンス』は私の世界と直接繋がってる感じがしました。
そして、そのためにこの物語の世界は吸引力があって、読み終わってからなんかぼーっとしてしまったのだと思う。
それが原因かはわからないけど、読み終わった夜に3時過ぎに目が覚めて眠れなくなってしまいました。なんかダンスワールドが頭に浮かんじゃったりして。
それで、もう読んだことのあるちょっと気に入っている軽めの小説を読んでみた。
その普通でいい意味で単純で面白いストーリーに入ったおかげで通常の自分に戻れた気がして、その後少し眠れましたとさ。
そんなこともあって、村上ワールド、ダンスワールド、恐るべし❗️
と今回思ったのでした。
なんでこういう感じを持ったのかを、メモを見ながらもう一度読み返しています。
メモを取りながら読んでると2回目に読む時にも役に立つので、これからもちょっと複雑な本を読むときにはメモを取るって大事だな、ということも学びました。
(本に書き込んだりマークしたりするのはどうも苦手なので)
2回読んだら少しは整理できるかしら、『ダンス・ダンス・ダンス』